介護するからだ

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2016-06-15
分野: 看護学  >  看護学一般
ISBN: 9784260028028
シリーズ: ケアをひらく
書籍・雑誌
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2,200 円(税込)

商品紹介

目利きで知られる人間行動学者が、ベテランワーカーの「神対応」をビデオで分析してみると……そこにあったのは“かしこい身体”だった! ケアの現場が、ありえないほど複雑な相互作用の場であることが分かる「驚き」と「発見」の書。なぜ真似で関係が動き出すのか、延長ジェスチャーとは何か、ズレと転用のテクニックはどう使われるのか、そしてマニュアルがなぜ現場で役に立たないのか??。暗黙知を言語化するとこうなる。

目次

  • 介護するからだ

    ―目次―

    1 動きをつくる動き
     真似で関係が動き出す
     視界の介護?
     並んでだったらできる
     声と動作はシンクロする
     裏切りの動きに乗せられて
     得意技で時間を動かす
     「よいしょ」の謎
     差異の感覚が声をつくる

    2 かしこい身体に気づく
     しぐさは忘れない
     「聞く」という表現
     タイミングで会話する
     ずれているからうまくいく
     三角の仕立て職人
     不思議な拍手
     ことばにされないルール

    3 カンファレンスという劇場
     日誌が閉じられるとき
     ジェスチャーは終わらない
     空中に書く共同ノート
     オノマトペが呼び招く
     場所が記憶を持っている
     そこに居るのは誰?

    4 環境に埋め込まれた記憶
     洗濯物は難しい
     「家らしさ」はどこから来るか
     立派なおくどさん
     フードコートの晩餐会

    5 音楽が動きをひらく
     語りと歌のあいだ
     三橋美智也、畏るべし
     真似から即興へ
     ルール自体を即興する
     その先のヘイ・ジュード

    6 持続と変奏−彼らのやり方
     スリッパという曲芸
     ポテトとポッキー
     畑を耕すように描く人
     形に「時間」が潜んでいる
     「にっき」を書く人、「日記」にする人

    7 心ない心理学へ
     ナマの相互行為を見る方法
     テレビとのたたかい
     人に「心」はあるか
     「メディアの等式」と介護ロボット
     「心の理論」と身構え

    終章 なぜあの人は「できる」のか
     1 スリップ(間違い)にヒントがある
     2 スリップを開いてつながるために
     3 まずは注意の獲得、そして「粘り強さ」
     4 一ではないところからやり直す−会田さんのベッド介助
     5 拒否の手前で動き直す−滝井さんの食事介助
     6 身体で示し合う−藤田さんの延長ジェスチャー
     7 「開き続けている身体」を発見し、再調整する

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