医科系大学や医療系専門学校の学生に専門知識とは別に身につけておいてほしい「教養の知」を伝える1冊です。自治医科大学総合教育部門の教授陣を中心に、他大学の教養的知識にまつわる一流の執筆者も加わって、「教養」とは何か、教育の役割とは、組織におけるコミュニケーション、医療における文化の影響力、35億年の生命の歴史、医療現場の倫理など、幅広いテーマを取り上げます。環境問題や変貌する資本主義などについて語られる現代史や、医療経済の現状や医療費増大の実体に触れる経済の章など、現代に即した問題も取り上げ、学生のみならず一般の読者にも興味深い内容となっています。