『メディカルサイエンス微生物検査学』初版の特徴は,臨床微生物学の基礎をサイエンスの観点から充実させ,各臓器の感染症とその検体検査法の実際を,臨床現場の観点から取り上げたことにあります.その後の先端テクノロジーの進歩は目覚ましく,第三の技術革命の時代を迎えました.「培地」による培養法,「PCR」による遺伝子検査法に加えて,「MALDI-TOF MAS」による自動菌種同定機器が導入されたのです.第二版では,新たな知見を加味・網羅し,また,読者からいただいた数々のご指摘を反映し,わかりやすく解説しました.