認知症―本人と家族の生活基盤を固める多職種連携

出版社: 日本看護協会出版会
著者:
発行日: 2017-05-01
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784818020405
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商品紹介

認知症の症状を持つ人はどのような経過を辿り、生活がどのように変化し、どのような最期を迎えるのでしょう。長く続く本人と家族の暮らしを支える「連続したケア」を実現するためには、さまざまな医療・介護職が長期にわたる連携を重ね、互いの役割を理解し、局面ごとの認知症ケアについて考え、「全体を見て」行動する必要があります。本書収録の「時系列チャート」では、認知症の多様な疾患を中心に分類した典型10事例について、当事者を含む地域包括ケア・チーム全員が果たすべき役割を解説しています。

目次

  • 認知症―本人と家族の生活基盤を固める多職種連携

    ―目次―

    ●第1章 多職種連携の課題
     認知症と診断された人のこれからの人生について
     初期の診断と支援を、本人を主体とした医療やケアに
      どうつなげるか
     医療と福祉のサービスをつなげて「その人らしい」生活を
      支えてゆく
     在宅での暮らしに最も近いところで、認知症という
      病の進行をとらえる
     認知症ステージの理解がその人の生活を見据える土台になる
     変動する症状に伴う生活のしづらさを理解し、
      本人と家族の暮らしを整える
    「最期への希望」を家族はいつからどのように考えていけば
      よいのか
     個別の健康課題を地域全体の健康課題へ、という視点

    ●第2章 疾患別典型10事例〜時系列チャート
     「疾患別典型10事例?時系列チャート」の活用法
     case 01 女性・70代/レビー小体型認知症
      (家族の熱心な介護/緩和ケアとの連携/在宅での看取り/
      終末期における家族の貢献)
     case 02 女性・50代/アルツハイマー型認知症(若年性)
      (どこまで一人暮らしが可能か/チームケアの充実と
       家族の希薄な危機感)
     case 03 女性・70代/アルツハイマー型認知症
      (一人暮らしで病識がない/家族の協力が得られない/
       破綻寸前の在宅生活)
     case 04 女性・80代/アルツハイマー型認知症
      (入院から開始したサポート/初期集中支援の重要性/
       かかりつけ医と専門医の好連携)
     case 05 男性・60代/意味性認知症(若年性)
      (社会的迷惑行為/疾患に対する家族の理解不足と偏見/
       セルフケア促進の困難)
     case 06 男性・60代/脳血管性認知症(若年性)
      (ゆっくりとした進行/診断の変更/夫婦関係の不和/
       ソフトネグレクト)
     case 07 男性・60代/アルツハイマー型認知症
          (若年性・膀胱がん)
      (なぜBPSDが悪化しないのか/家族の協力で断酒/
       作業療法グループと家族会)
     case 08 男性・80代/レビー小体型認知症
      (家族への暴力/在宅ケアの限界/認知症専門病院の役割/
       小規模多機能施設の活用)
     case 09 男性・70代/アルツハイマー型認知症
      (激しいBPSDによる家族の疲弊/主治医の悪い態度/
       外来看護の重要性)
     case 10 女性・90代/疾患未鑑別
      (接骨院への依存とサービス拒否/インフォーマルサポートを
       めぐる課題)

    ●第3章 多職種カンファレンスの進め方
     連携をさらに強化する:多職種カンファレンスの活用方法
     発症後の合同カンファレンス:
      認知症疾患医療センターでの診断後のフォローとチーム形成
     サービス担当者会議:
      チームでの支援が回り始めたらどうフォローするか
     地域ケア会議:円滑な多職種連携にとって大切なこと

    〈認知症をもつ人の家族のことば〉

     専門医療機関への入院は、家族の関係を取り戻す時間
     認知症ケアの軌跡と、家族介護者を支えたもの

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