薬剤師のための医学論文の読み方・使い方

出版社: 南江堂
著者:
発行日: 2017-07-20
分野: 薬学  >  処方/薬局
ISBN: 9784524259472
書籍・雑誌
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4,180 円(税込)

商品紹介

「これって本当に患者さんのためになるのだろうか?」服薬指導をしながら釈然としない想いをした経験はないだろうか。本書は医学論文の読み方を解説しながら、「きちんと飲んでください」と説明している薬の効果を「EBM」と「構造主義医療論」により検証し、論文情報の活用法を学んでいく。構造主義生物学者池田清彦氏推薦!明日からの業務が変わる、新時代の薬剤師のための一冊。

目次

  • 薬剤師のための医学論文の読み方・使い方

    ―目次―

    I章 医薬品情報提供者のプロフェッショナルとして
     1.医療全体の中での薬剤師の役割:
       調剤室をエビデンスセンターに
     2.医薬品情報を製薬メーカーに依存してよいのか

    II章 知っておきたいキーワード
     1.薬剤効果の概念的側面と事実的側面
     2.代用のアウトカムと真のアウトカム
     3.背景疑問と前景疑問
     4.EBMの5つのステップ
     5.内的妥当性と外的妥当性
     6.ランダム化比較試験
     7.コホート研究
     8.症例対照研究
     9.メタ分析
     10.横断研究
     11.その他の研究デザイン
     12.情報収集戦略
     13.6Sアプローチ
     14.PubMed検索のコツ
     15.ハザード比,オッズ比
     16.平均差,標準化平均差,治療必要数
     17.統計的仮説検定,P値,有意水準
     18.統計的推定,95%信頼区間
     19.プラセボ効果,ホーソン効果,ノセボ効果,二重盲検法,
       PROBE法
     20.クロスオーバー,ITT解析,非劣性試験,マージン
     21.αエラー,βエラー,一次アウトカム,二次アウトカム,
       複合アウトカム
     22.サブグループ解析,ボンフェローニ法
     23.交絡因子,傾向スコアマッチング
     24.情報が示すものと臨床研究が示す関連

    III章 「効果がある薬」の実体:
        統計学的検討と構造主義科学論的検討
     A 存在論的に考えるか,認識論的に考えるか
     B 統計学的検討の王道,検定推定統計
     C ベイズ統計による検討
     D 統計学的検討と認識論的アプローチ
     E 構造主義,ソシュールの言語学
     F 存在論的か,認識論的か
     G 統計学的検討から構造主義科学論的検討へ
     H 実体,現象,コトバ,私,そしてそのギャップ
     I 構造主義科学論からみた検定推定統計,ベイズ統計
     J 構造主義科学論的検討の一例

    IV章 クリニカルクエスチョン
     1.エゼチミブの有効性はどの程度か?
     2.心血管疾患に対する低用量アスピリンの一次予防効果は?
     3.長時間作動型β2刺激薬の長期投与の安全性は?
     4.DPP-4阻害薬の有効性はどの程度か?
     5.チオトロピウム吸入製剤の安全性はどの程度か?
     6.先発医薬品と後発医薬品の効果は臨床的に同等か?
     7.ベンゾジアゼピン系薬と認知症に関連はあるのか?
     8.ピオグリタゾンの膀胱がんリスクは?
     9.認知症は早期発見するべきか?

    V章 チーム医療:医師との真の連携とは
     A 連携の現状
     B 職種間のギャップ
     C 職種による2つの立場
     D 在宅医療の現場で
     E 薬剤師との連携
     F EBMを媒介とした連携

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