知っておきたい 改正道路交通法と認知症診療

出版社: 中外医学社
著者:
発行日: 2018-04-01
分野: 臨床医学:内科  >  老人医学
ISBN: 9784498328105
書籍・雑誌
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商品紹介

かかりつけ医・非専門医の医師が運転免許に関連する診療で認知症をより正しく診断でき,整合性のある診断書を作成できるよう,考えかたと具体的な手順をわかりやすくまとめた書.医師が知っておきたい改正道路交通法の概略,運転免許に関連する認知症診療の難しさ,診断書作成のコツや手順,注意点をさまざまな事例を示しながら解説したガイドブック.

目次

  • CHAPTER I わが国における交通事故と高齢運転者の実態
     わが国における交通事故死亡件数の変遷
     高齢運転者による死亡事故件数の推移
     高速道路逆走は認知症患者が多いのか
     通院している認知症患者における自動車運転の実情
     認知症患者の運転が拙劣になる要因
     認知症の病型からみた運転事故や交通違反の特徴

    CHAPTER II 知っておくべき道路交通法の知識
     1.道路交通法の変遷
     2.認知症は運転免許の欠落事由になる
     3.認知機能検査とは
     4.基準行為
     5.任意通報制度
     6.高齢者講習とその費用
     7.臨時適性検査
     8.免許の再取得は可能か 手続きはどうしたらよいか

    CHAPTER III 改正された免許更新の手続きを理解する

    CHAPTER IV 運転免許に関連する認知症診療の難しさ
     運転免許に関連する認知症診療と通常診療の違い
     1.認知症が軽微,軽度の患者が多い
     2.行動障害・精神症状(BPSD)を示す患者が少ない
     3.家族が認知症との視点で患者をみていない
     4.患者本人が診療に前向きではない
     診療に際して医師はどう考えたらよいか
     生活障害の目立たないアルツハイマー型認知症について

    CHAPTER V 改正道路交通法からみた認知症診療
     受診経路
     実際の病歴聴取の進めかた
     実際の問診の進めかた
     診察室での患者の様子を観察する
     1.取り繕い反応
     2.頭部振り向き現象
     3.身だしなみ 整容を観察する
     4.患者が醸し出す雰囲気
     認知機能検査(神経心理検査)の実際
     神経心理検査判定のコツ
     臨床検査(血液検査など)は必要か
     脳形態画像検査は必須
     診断をどう考えていくか
     病歴と問診・診察,HDS-Rの組み合わせから診断を考える
     当センターにおける臨時適性検査の紹介

    CHAPTER VI 診断書作成への対応,リスク,自主返納
     警察庁の診断書と愛知県版の診断書
     診断書作成を依頼されたときの対応
     自身で作成できる患者と認知症専門医療機関に任せたほうがよい患者を区分けする
     日本医師会作成の手引きの問題点と注意点
     診断書作成に伴うリスクを考える
     自主返納を勧める
     事例からみた自動車運転を止めさせる方法とは
     運転を止めさせるための対策
     運転を止めると認知症は進行するのか

    CHAPTER VII 事例から診断書作成を考える

    CHAPTER VIII 疑義事例からみた診断書作成の問題点

    CHAPTER IX 改正後の運転免許更新の実態
     著者の外来での実態
     1.性別,年齢別
     2.受診経路の検討
     3.診断の内訳
     4.認知機能検査の総得点の検討
     5.認知機能検査(神経心理検査)の分析
     6.問診票からみた分析
     7.診断後の経緯
     警察庁の統計からみた実態

    CHAPTER X 改正道路交通法運用後の問題と課題
     改正道路交通法における認知症の定義の曖昧さ
     医師の診断書作成能力
     認知症と診断される割合が低すぎるのではないか
     免許取消し後の移動手段の乏しさ
     運転経歴証明書発行の不公平さ

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