これならわかるICU看護

出版社: 照林社
著者:
発行日: 2018-04-01
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784796524261
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2,860 円(税込)

商品紹介

根拠にもとづく観察・アセスメントの視点や、ケア実施時の注意点を、ポイントをおさえて図表を使ってわかりやすく解説。何を、どう見て、どう動くのか」が理解できる。ICUナースにとって必須の知識である「ショック」についても、ていねいに解説。

目次

  • 「ショック」の理解
     ショックは心肺停止に次ぐ重症病態
     ショックは「機序」によって分類される
     血液分布異常性ショック
     循環血液量減少性ショック
     心原性ショック
     心外閉塞・拘束性ショック

    1 呼吸モニタリング
     呼吸は「換気」と「ガス交換」に分けて考える
     SpO2:異常を早期に見抜くため「100%にしない」
     EtCO2:「換気の異常」とその原因を鋭敏に反映する

    2 酸素投与
     酸素投与は、循環が維持されている場合の対症療法
     デバイスは、必要な酸素濃度、FiO2、加湿を考えて選ぶ
     高流量システムは、厳密な酸素濃度管理が可能
     低流量システムでは、厳密な酸素濃度管理が難しい

    3 人工呼吸管理
     人工呼吸器もNPPV も「生命維持装置」である
     人工呼吸器:基本のモードは3 つだけ
     NPPV:換気補助を行うモードは3 つだけ
     人工呼吸管理中は「ABCDE バンドル」に沿ってケアする

    4 人工呼吸器離脱
     人工呼吸器離脱:現在の主流は「SBT」
     離脱の進め方:常に再挿管のリスクを念頭に置く

    5 循環モニタリング
     循環は、前負荷、心収縮力、心拍数、後負荷からなる
     心電図:モニターは大まかに、12 誘導は詳細に心臓をみる
     動脈圧:観血的動脈圧モニターでは血圧変動をみる
     血行動態:フロートラック センサー併用なら低侵襲
     心機能:フォレスター分類はスワンガンツカテーテルで評価

    6 補助循環
     IABP やPCPS は、循環器薬が効かなくなった場合に用いる
     IABP は「大動脈圧」をコントロールして心臓を補助する
     PCPS は「流量」をサポートすることで心臓を補助する
     ECMO は「肺を休める」ために用いる

    7 ペーシング
     ペーシングの対象となるのは徐脈性不整脈
     恒久的ペースメーカー:心タンポナーデと感染を見逃さない
     一時的ペースメーカー:位置異常による機能不全を防ぐ
     CRT(心臓再同期療法):心不全の悪化徴候を見逃さない
     経皮的ペーシング:急変時すみやかに使えるようにしておく

    8 輸血・輸液管理
     輸血は血漿の補填、輸液は血漿以外の体液維持が目的
     輸血:バイタルサイン変化と呼吸困難に注意
     輸液:輸液過剰によって生じる心不全症状に注意

    9 血液浄化
     血液浄化は「濃度の差」「圧力」によって腎機能を代替する
     血液透析(HD):頭痛の出現に注意して観察
     持続的血液濾過透析(CHDF):臓器からの出血に注意して観察

    10 薬剤投与
     効き方によりアゴニストとアンタゴニストに分かれる
     循環器薬:血圧を維持し、ショックからの離脱を図る
     鎮痛薬:適切に使用して、苦痛を最大限に除去する
     抗凝固薬は、主としてDIC の対症療法として用いられる

    11 感染管理
     ICU 入室患者に感染が生じると、生命の危機に直結しうる
     感染に関連する重症病態「敗血症」を理解する
     広域抗菌薬の長期使用は、耐性菌定着や二次感染を招く

    12 代謝管理
     ICU 患者の多くは血糖・電解質異常をきたしている
     血糖管理:問題になるのは「高血糖」より「低血糖」
     電解質管理:治療に伴う電解質異常にも注意する

    13 栄養管理
     重症患者は、筋・脂肪を分解してエネルギーを得ている
     栄養アセスメント:主観的な評価を軽視してはいけない
     栄養投与:ICU であっても不要な絶食は避ける
     栄養評価:「疾患の改善と比例しているか」をみる

    14 体温管理
     ICU 入室患者には「セットポイント異常」が生じている
     体温異常への対応:全身の酸素化と循環維持が最優先
     低体温療法:代謝・循環の抑制による弊害に注意

    15 ドレーン管理
     ドレーン排出物の状況から、術後の異常を察知する
     胸腔ドレーン:「気泡」「呼吸性変動」に注意して観察
     腹腔ドレーン:「どこを監視するか」で挿入部位が異なる
     脳神経系ドレーン:「わずかな圧変化」が生命危機に直結する
     「排液の性状」「刺入部」「固定状況」は必ず確認する
     安全で苦痛ないドレーン管理をしながら、離床を進める

    16 脳神経モニタリング
     脳神経障害は「生命の危機」や「生活機能障害」に直結する
     フィジカルアセスメント:意識障害に伴う症状を見抜く
     ICP モニター:頭蓋内圧をみる際は血圧・脈拍にも注意
     BIS モニター:RASS も併用して鎮静度をみる

    17 ポジショニングと早期離床
     侵襲と長期臥床は、患者の全身状態に多大な悪影響を及ぼす
     離床の判断:疾患との関連、呼吸・循環への影響を考慮
     ポジショニング:目的に合う体位を無理なく安全に保持
     早期離床:患者を「疲れさせない」よう、安全に施行

    18 画像の見かた
     ICU では「ポータブルX 線写真」が主流である
     胸部X 線写真:肺、心臓と大血管、挿入物の状況がわかる
     腹部X 線写真:ガス、脂肪組織に接する部位に注目

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