有機機能材料は,有機化合物の多様性を反映して新材料の開発に大きくかかわっており,今世紀の科学技術の中心的な位置を占めると期待されている. 本書では,マテリアルサイエンスの基礎としての有機化学と,有機機能材料の基礎的事項と応用例をわかりやすく解説する.図が豊富で,初学者でも直感的に理解できる.第2版では初版の内容を全面的に再検討した. ここ10年の進展に合わせて整理し,蛍光性色素,有機薄膜太陽電池,ナノファイバーと超分子ポリマーなど,今後さらに期待される分野を含めてできる限り取上げ,さらに炭素材料なども書き直している.