創刊から20年。時代に即したトピックスを全面に打ち出し、多くの臨床家の支持を得てきたシリーズ第23弾は、病期別に取り上げた脳卒中理学療法の「回復期・生活期」編 ! 回復期・生活期は、障害回復と生活再建という観点から重要な病期である。機能回復やADLの回復、患者教育、病棟マネジメントまで、理学療法士の活躍の場が拡がっている。日進月歩で変化している脳卒中理学療法の臨床において、ますます多くの情報を取り扱うスキルが必要となった。本書は回復期・生活期の脳卒中理学療法の具体的な方法や臨床知識の指針を示し、これからの展望を切り開いていくことを目指すものである。「認定理学療法士・専門理学療法士の思考過程」と題した章では、回復期における成功例と難渋例を通して、エキスパートたちがどのように症例と向き合い、判断し、選択していくのかを提示する。