千葉県流山市で、地域に根差した精神科医療に長年尽力する著者が、豊富な経験に裏打ちされた理論的・実践的視点から精神科リハビリテーションを説く一冊。著者のクリニックやデイケアで実際に行っているプログラム、事例を数多く紹介し、患者の人生と生活に寄り添うケアの在り方、新規患者のデイケア参加と継続のためのコツ、ピアサポートの重要性、地域との連携・交流や自立〜就労支援のアイデアなどを伝授。一人ひとりに笑顔が“かえる”ことを目指す著者の「るえか式」多機能型精神科医療を学ぶことは、これから地域精神科医療に着手しようと志す医療者、現実に精神科リハビリテーションに関わる医療者、援助職に必ずや福音をもたらすであろう。