パーキンソン病 実践診療マニュアル 第2版

出版社: 中外医学社
著者:
発行日: 2018-10-20
分野: 臨床医学:内科  >  脳神経科学/神経内科学
ISBN: 9784498228535
電子書籍版: 2018-10-20 (2版1刷)
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:8~14営業日

5,060 円(税込)

電子書籍
章別単位で購入
ブラウザ、アプリ閲覧

5,060 円(税込)

商品紹介

パーキンソン病患者は増加の一途をたどり,非専門医でも日常的に診断・治療を行う機会が増えてきた.そのような現状を踏まえ,本書ではパーキンソン病を含む運動障害を専門とはしない医療従事者,研修医をターゲットに,その病態や診断,治療法,ケアまでを平易に解説.エキスパートの診療を再現した.改訂第2版では「パーキンソン病診療ガイドライン2018」の内容を反映.実践的な最新知識を得られる心強い1冊.

目次

  • ■I パーキンソン病とはどのような病気か
     ■1.パーキンソン病の病態
      A. パーキンソン病発症のメカニズム
      B. ドパミンと運動制御のメカニズム
      C. 大脳基底核回路とパーキンソン病の運動症候
     ■2.わが国におけるパーキンソン病診療の現状と課題

    ■II 診断について
     ■1.問診と神経診察からいかにパーキンソン病の診断に迫るか?
      A. パーキンソン病の運動症状
      B. 運動症状と非運動症状
      C. パーキンソン病の新しい診断基準
     ■2.補助検査
      A. 嗅覚検査
      B. 自律神経系の検査
     ■3.鑑別診断上問題となる主な疾患
      A. PDと鑑別を要する主な疾患

    ■III 主なパーキンソン病治療薬のまとめ
     ■1.ドパミン系薬剤
      A. ドパミン系薬剤の開発
      B. L-ドパ
      C. デュオドーパR 治療
      D. ドパミンアゴニスト(DA)
      E. MAO-B(monoamine oxidase-B)阻害薬
      F. COMT(catechol-O-methyltransferase)阻害薬
     ■2.非ドパミン系薬剤
      A. 抗コリン薬
      B. 塩酸アマンタジン(シンメトレルR)
      C. ゾニサミド(トレリーフR)
      D. ドロキシドパ(ドプスR)
      E. アデノシン受容体拮抗薬

    ■IV 初期治療
     ■1.説明と同意
      「パーキンソン病はどのような治療があるのでしょうか?」
      「パーキンソン病は死ぬ病気ですか?」
      「この病気は認知症になりますか?」
      「この病気は遺伝しますか?」
      「パーキンソン病によい食べ物やサプリメントはありますか?
        あるいは食べないほうがよいものはありますか?」 
      「薬を飲んだらかえって悪くなると聞いたことがありますが本当ですか?」
      「運動はしてよいのですか?」
      「家族が気をつけることはありますか?」
     ■2.治療のタイミング
     ■3.治療法の選択
       Case Study

    ■V 進行期治療
     ■1.運動合併症
      A. 運動合併症の病態
      B. 運動合併症とその治療戦略
      C. 運動合併症とその対応
      D. ウェアリング・オフの治療
      E. No on, delayed onの治療
      F. 早朝ジストニアの治療
      G. 血中濃度最高時ジスキネジアの治療
      H. 二相性ジスキネジアの治療
       Case Study
     ■2.すくみ足
      A. すくみ足とは
      B. すくみ足の増悪に関連する諸因子
      C. すくみ足と転倒
      D. すくみ足の分類と治療
      E. すくみ足に対する治療
      F. 薬物治療
      G. 外的cueの導入
      H. 音楽療法
      I. すくみ足に対するリハビリテーション
       Case Study
     ■3.姿勢保持障害とその対策
      A. パーキンソン病の進行と姿勢保持障害
      B. 姿勢保持障害の神経機構
      C. 姿勢保持障害の対策
      D. 姿勢保持障害と転倒
      E. 転倒による外傷・骨折の予防
      F. 姿勢保持障害,転倒の治療・対策アルゴリズム
       Case Study
     ■4.姿勢異常とその対策
      A. 前屈姿勢
      B. 腰曲り
      C. 体幹側屈(斜め徴候,Pisa 症候群)
      D. 首下がり
      E. 上下肢における異常姿位

    ■VI 外科治療
     ■1.定位脳手術
      A. 手術適応
      B. ターゲット選択
      C. DBS装置
      D. 手術の概略
      E. 合併症
     ■2.術後の調整・管理
      A. 術後早期の管理
      B. 慢性期の管理
      C. 術後の注意点

    ■VII 非運動症状とその治療
     ■1.認知機能障害とその対策
      A. パーキンソン病における認知症の疫学
      B. パーキンソン病における認知症の臨床像
      C. 軽度認知機能障害を伴うパーキンソン病の臨床像
      D. パーキンソン病における認知機能障害の病理学的背景
      E. レビー小体型認知症との関連
      F. PDDにおける神経化学システムの異常
      G. PDDの治療
      H. パーキンソン病における認知症の発症予測に向けて
     ■2.精神症状とその対策(気分障害,幻覚・妄想,行動障害)
      A. 気分障害
      B. 幻覚・妄想
       Case Study
      C. 衝動制御障害・ドパミン調節障害
     ■3.睡眠障害とその対策
      A. 不眠
      B. REM睡眠行動障害
      C. 下肢静止不能症候群
      D. 日中の過度の眠気
      E. 突発的睡眠
     ■4.自律神経障害とその対策
      A. 消化器症状
      B. 心血管系障害
      C. 神経因性膀胱
      D. 性機能障害
      E. 発汗障害
     ■5.感覚障害とその対策(嗅覚障害,痛み)
      A. 嗅覚障害
      B. 痛み
     ■6.流涎・嚥下障害,構音障害とその対策
      A. 流涎
      B. 嚥下障害
      C. 構音障害

    ■VIII リハビリテーション
     ■1.PDの障害構造
      A. 運動障害
      B. 自律神経障害
      C. 精神機能障害
      D. 転倒・転落
      E. L-ドパ長期連用時の障害
      F. その他
     ■2.PDのリハ評価方法
     ■3.PDのリハアプローチ
      A. Stage I〜II
      B. Stage III
      C. Stage IV
      D. Stage V

    ■IX 社会資源の活用(難病法,障害者自立支援法,介護保険法)
     ■1.医療制度
      A. 指定難病の医療費助成制度
     ■2.所得補償
      A. 傷病手当
      B. 障害年金
      C. 特別障害者手当
     ■3.生活支援
      A. 身体障害者手帳
      B. 介護保険法
      C. 障害者総合支援法

この書籍の参考文献

参考文献のリンクは、リンク先の都合等により正しく表示されない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

[I] パーキンソン病とはどのような病気か

P.14 掲載の参考文献
1) 武田篤. パーキンソン病の病因・病態生理. 山本光利, 編. GP・レジデントのためのパーキンソン病テキストブック. 東京 : アルタ出版 ; 2012. p.30-9.
2) 菊池昭夫, 武田篤. 病態生理-無動, 固縮, 振戦, 姿勢反射障害-. 特集 : パーキンソン病-基礎・臨床研究のアップデート. 日本臨牀. 2009 ; 67 (増刊号 4) : 133-8.

[II] 診断について

P.23 掲載の参考文献
P.30 掲載の参考文献
P.38 掲載の参考文献

[III] 主なパーキンソン病治療薬のまとめ

P.52 掲載の参考文献
P.63 掲載の参考文献
3) Thomas A, Iacono D, Luciano AL, et al. Duration of amantadine benefit on dyskinesia of severe Parkinson's disease. J Neurol Neurosurg Psychiatry. 2004 ; 75 : 141-3.

[IV] 初期治療

P.72 掲載の参考文献
P.74 掲載の参考文献
P.85 掲載の参考文献

[V] 進行期治療

P.105 掲載の参考文献
10) 西川典子, 永井将弘, 久保円, 他. 経口摂取不可のParkinson病治療薬の検討. 神経治療. 2011 ; 28 : 677-80.
P.119 掲載の参考文献
P.131 掲載の参考文献
4) 高草木薫. 脚橋被蓋核 (PPN) の機能とParkinson病. 神経内科. 2014 ; 80 : 527-35.
10) Bloem BR, van Vugt JP, Beckley DJ. Postural instability and falls in Parkinson's disease. Adv Neurol. 2001 ; 87 : 209-23.
P.144 掲載の参考文献
1) Benninger F, Khlebtovsky A, Roditi Y, et al. Beneficial effect of levodopa therapy on stooped posture in Parkinson's disease. Gait Posture. 2015. pii : S0966-6362 (15) 00475-0

[VI] 外科治療

P.168 掲載の参考文献

[VII] 非運動症状とその治療

P.180 掲載の参考文献
1) 武田篤. Parkinson's disease dementia. 認知症学 (下). 1012 : 日本臨牀. 2011 ; 12.
P.202 掲載の参考文献
1) パーキンソン病診療ガイドライン作成委員会, 編. 日本神経学会, 監修. パーキンソン病診療ガイドライン 2018. 東京 : 医学書院. 2018 ; p.248.
P.209 掲載の参考文献
1) American Academy of Sleep Medicine. International Classification of Sleep Disorders. 3rd ed. Darien, IL : American Academy of Sleep Medicine ; 2014.
7) International Restless Legs Syndrome Study Group. 2012 Revised IRLSSG Diagnostic Criteria for RLS. <http://irlssg.org/diagnostic-criteria/>, accessed on April, 16, 2015.
8) 福原俊一, 竹上未紗, 鈴鴨よしみ, 他. 日本語版the Epworth Sleepiness Scale (JESS) ~これまで使用されていた多くの「日本語版」との主な差異と改訂~. 日本呼吸器学会誌. 2006 ; 44 : 896-8.
P.219 掲載の参考文献
11) 斎藤博, 木暮久也. パーキンソン病における温熱発汗機能異常. 臨床神経. 1989 ; 29 : 734-40.
P.228 掲載の参考文献
P.232 掲載の参考文献

[VIII] リハビリテーション

P.266 掲載の参考文献
1) 花山耕三. 神経・筋疾患-パーキンソン病. In : 千野直一, 編. 現代リハビリテーション医学. 改訂第3版. 東京 : 金原出版. 2009 ; p.399-401.
3) 長屋政博. パーキンソン病のリハビリテーション. In : 椿原彰夫, 編. 内科医のためのリハビリテーション. 東京 : 診断と治療社 ; 2002. p.117-28.
4) 立野勝彦. 神経筋疾患-パーキンソン病. In : 出江紳一, 他編. リハビリテーション医学テキスト. 改訂第3版. 東京 : 南江堂. 2010 ; p.190-3.
5) 関勝. 各疾患のリハビリテーション- パーキンソン病のリハビリテーション. In : 東洋療法学校協会, 編. リハビリテーション医学. 第4版. 東京 : 医歯薬出版 ; 2015. p.165-8.
6) 武田宜子. 障害とリハビリテーション看護. In : 武田宜子, 他編. 系統看護学講座-リハビリテーション看護. 東京 : 医学書院. 2006 ; p.80-9.
7) 長岡正範. 中枢神経機能障害 (運動障害) -パーキンソン病. In : 中村隆一, 他編. 入門 1) ハビリテーション医学. 第3版. 東京 : 医歯薬出版. 2007 ; p.653-60.

最近チェックした商品履歴

Loading...