精神科医の思春期子育て講義

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2018-12-11
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784753311491
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商品紹介

わが国の思春期精神医学の草分け的存在である著者が,思春期の子をもつ母親に向けに行った貴重な連続講義を,当時の息遣いそのままに収録。長い臨床実践と精神分析理論に裏打ちされた叡智が,わかりやすい言葉で語られる。「どうしてこの子はこうなんだろう」という疑問を氷解させる,エキスパートならではの卓越した分析が満載。思春期のこころの発達や,問題行動を起こす理由などに加え,夫婦関係を良くするコツについてもレクチャー。思春期の子どもを育てる親御さんはもちろん,精神医学や心理学の専門家,さらには中学校や高校の教育者のかたがたにも読んでいただきたい一冊。

目次

  • 第1章 現代の子育て
     第1講 現代社会と家庭―重くなっている親の養育責任
      「長いものには巻かれろ」から「個の確立」を必要とする社会へ
      1 昔と現代の社会
      2 昔と今の若者に求められる「一人前の条件」
     第2講 現代の中学生・高校生の悩み
      1 中学生の悩み―自分について
      2 中学生の悩み―親子関係・友人関係について
      3 高校生の悩み自分について
      4 高校生の悩み―親子関係・友人関係
      5 セックスについて
     第3講 思春期の発達と親子関係―親に望まれること
      1 現代社会の求める大人像と猶予期間(精神社会的モラトリアム)
      2 同性の親子関係
      3 異性の親子関係
      4 親としての夫・妻に望まれる連携
     第4講 親が思春期の子どもに伝えるべきこと
      1 親が子どもに伝えるべきことの今昔
      2 現代の子どもたちはどういう若者になる必要があるのか
      3 職業選択に備えて
      4 対象選択に備えて
      5 「何をどのように伝えるか」両親が話し合い、合意しておく

    第2章 子どもの発達
     第1講 親子ゲンカ―子どもはそれをどう乗り越えるか
      1 子どもは一番最後に親に当たる
      2 思春期の発達を保護・刺激する環境に問題はないか
      3 親の自我理想の子どもへの押し付け
      4 親の秘密・家族の秘密(家族神話)
      5 子どもはこれらをいかに乗り越えるのか
      6 親が親としての機能を果たすこと
     第2講 早すぎる親との別れ
      1 胎児・乳幼児の母親への愛着
      2 分離・個体化(一歳半から三歳+α)
      3 思春期は第二の個体化の時期である
      4 「早すぎる親との別れ」とは
      5 親としての心得
     第3講 親の夫婦関係と子どもの発達―少しだけ夫婦仲をよくするために
      1 恋愛・結婚の動機
      2 無意識の動機は何から成り立っているのか?
      3 結婚後はじめての夫婦ゲンカ
      4 子どもが夫婦ゲンカに巻き込まれると
      5 夫婦仲を少し良くする方法

    第3章 問題行動への対処
     第1講 不登校への対処
      1 不登校(登校拒否)とは何か?
      2 本人は不安の詳細について、理解しているか?
      3 二つの対処方法
      4 不安に立ち向かわせ、たくましく成長する方向への対処
     第2講 子どもの家庭内暴力への対処
      1 どのような家庭内暴力にも「No」を明示する
      2 子どもが暴力に至る過程を観察する
      3 親の暴力への参加を同定して、自己制御する
      4 被虐的挑発
      5 運動による気分の調整
     第3講 子どもの自傷行為・希死念慮・自殺
      1 攻撃性の病理
      2 自傷行為・自殺未遂・希死念慮とは
      3 親の取るべき対応
      4 専門家の原則的な対応
     第4講 思春期の性と性非行
      1 思春期と性的な育ち
      2 子どもが性的な非行に走る理由

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