No.16では「脳神経外科における再手術・再治療」を取り上げた。再手術は通常,初回手術に比べて難度が高い。徹底した術前準備に加え,手術手技にも瘢痕の切開や周辺組織へのダメージの確認,前回手術部の慎重な剥離・展開など再手術ならではの注意を要する。患者にとっても術者にとっても困難であり,同時に避けては通れないテーマである。しかし適切なポイントと原則を抑えることで,再手術をよりよいものにできる可能性がある。本書は「適切なタイミング」「的確な手技」によりそれを導くことを企図した一冊である。
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