第I章 患者教育総論
1 アレルギー疾患における患者教育の位置付け
A 患者教育の重要性
2 患者教育の基本的理解
A アドヒアランスとその阻害要因
B 患者教育を行うための基礎的理論
C 患者教育に役立つコミュニケーションスキルと指導技術
3 患者教育の目的
A 小児アレルギーエデュケーターに求められる能力
B 患者教育の対象
C 患者・家族とのパートナーシップの確立
D 治療目標の共有化
E アドヒアランスの向上
4 アドヒアランスのアセスメントと対応
A 認識不足により実行できないノンアドヒアランス
B 治療に対する心理的抵抗によるノンアドヒアランス
C 治療に対する負担が強いためのノンアドヒアランス
D 治療スキル不足
E 悪化因子の探索と対策
F 治療行動に対する自己効力感の強化
G 支援体制の調整
H 治療中断の防止
第II章 気管支喘息の患者教育
1 治療の変遷と患者教育
A 1980 年代まで
B 1990 年代以降
C ガイドラインの普及と小児アレルギーエデュケーター
2 教育内容
A 病態生理の理解
B 薬物療法
C 吸入指導
D 悪化因子の対策
E セルフモニタリング
F 発作時の対応 4)のみ
G 発達段階に応じた指導内容
3 コントロール状態の評価
A 喘息コントロール状態の評価
B コントロール状態を判定する指標
4 患者教育の展開
A 救急外来での指導
B 初 診
C 2 回目の受診
D その後の受診
E 外来指導の留意点
F 短期目標の設定
第III章 アトピー性皮膚炎の患者教育
1 アトピー性皮膚炎と患者教育
A ステロイド外用薬とアトピービジネス
B アトピー性皮膚炎の患者教育
2 患者教育の内容
A 病態生理
B 症状のコントロール
C 悪化因子の対策
3 コントロール状態の評価
A 症状評価
B QOL の評価
C 成長発達,栄養状態の評価
4 アドヒアランスの評価と支援
A ノンアドヒアランスとなる要因
B アドヒアランスの向上と維持を目指した対策
C 治療の中断を起こさないために
第IV章 食物アレルギーの患者教育
1 治療の変遷
A 食物アレルギーの診療の変遷
B 診断の変遷
C 治療の変遷
2 社会生活上のポイント
A アレルゲン食品表示制度
B 日常生活における誤食事故の防止
C 園・学校での食物アレルギー対応
D 行事・外食・旅行などでの対応
3 食生活の評価と対応
A 必要最小限の原因食物の除去
B 食物経口負荷試験結果に基づく食事指導
C 原因食物別の特徴
4 QOL 向上を目指した生活指導
A 妊娠・授乳中の母親の食事
B 離乳食の進め方
C 成長発達・栄養管理
D 患児・家族のQOL
E 不安の強い保護者へのメンタルケア
第V章 アナフィラキシー
1 アナフィラキシーにおける救急蘇生法(プレホスピタルケア)
A アドレナリン
B エピペン
C 安静を保つ姿勢
D 心肺蘇生とAED
E 対応の手順が記載されたマニュアル
2 家族や患児への指導のポイント
A 子どもの発達段階を考慮した指導
B 予期せぬ注射への注意点
3 学校や保育施設の教職員への指導のポイント
A 教職員が知っておくべき知識と事前の準備
B ロールプレイ
第VI章 社会的対応
1 アレルギー医療のサポート
A 法的整備
B 情報発信
C 治療・管理ガイドライン
D 医療費
E 災害に備えた対策
2 生活管理指導表