ちょっと待った! その抗菌薬はいりません

出版社: メジカルビュー社
著者:
発行日: 2019-01-10
分野: 臨床医学:内科  >  感染症/AIDS
ISBN: 9784758318044
電子書籍版: 2019-01-10 (第1版第2刷)
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商品紹介

抗菌薬を「心配だから」「なんとなく」使っていないだろうか? 本書は抗菌薬を「いかに使わないか」「いかに不要な処方を見直すか」を,診断から治療までポイントを押さえて徹底解説している。厚生労働省が「薬剤耐性アクションプラン」において「2020年までに全抗菌薬の使用量を3分の2に減少」を定めている。本書を読めば,・抗菌薬を「使わないこと」が不安にならない!・むやみに広域の抗菌薬を使わなくなる!・症状から感染臓器と菌を想定し,間違いのない薬剤選択ができる!具体的な処方レジメンまでわかる!・高齢者,また,高血圧や糖尿病などの基礎疾患のある患者さんにも安全かつ効果的に処方できる!ようになる。「今こそ見直したい」「ここから始めたい」抗菌薬適正使用のための解説書,決定版!

目次

  • I章 その抗菌薬,本当に使わなくてはいけない?
     ● 病原細菌との共生が人類を救う⁉  デフォルトは“抗菌薬を使わない“こと!
     ● 使えば使うほど効力がなくなる! 抗菌薬は大切に使おう
     ● 抗菌スペクトルを知らずして抗菌薬を使うことは,雑な医療への入り口(破れ窓理論)
     ● まずは耐性菌ではなく,感受性菌を想定した治療をしよう
      
    II章 わかったつもり? やりがち抗菌薬投与を見直す
     ● “抗菌薬投与”という慣習の背景
     ● 抗菌薬投与後に解熱を認めるときに考えること
     ● 非感染性の発熱を考えよう
     ● 抗菌薬の治療効果は体温やCRPの下降ではない! 『細菌の増殖抑制』のみが指標
     ● 不明熱の検査の基本的な進め方
     ● これだけは押さえよう! 感染症診療の基本的な考え方
      
    III章 患者さんをどう診るか?~どのように考えるか?どのように考えてはいけないか?
     ● まずはプロブレムリストで患者さんの病態を整理・把握しよう
     ● 直感は思考の幅を狭くする? 鑑別診断を多角的視点で考えよう
     ● 「うまく説明できる」の罠
     ● 白血球やCRPの上昇がなくても,感染症を考えるとき
     ● 感染臓器を絞り込み,原因微生物を推定しよう
     ● 初期治療薬は可能な限り狭域に
     ● 最悪のシナリオを回避せよ! 市中で見逃したくない感染症
     ● 医療関連感染の大半を占める,5大感染症をまずは鑑別しよう
      
    IV章 いざ,実践!抗菌薬を投与する,しない? 何を,どう使う?
     ● 薬剤選択は「間違えなければよい」がキホンのルール  青木洋介
     ● 呼吸器感染症が疑われる症状
     ● 消化器症状
     ● 尿路に関連する症状
     ● 皮膚および筋・骨格系の症状
     ● 頭頚部の症状
     ● 周術期(術後感染予防)
     ● 人工物deviceを有する患者
      人工関節感染・人工弁心内膜炎
      
    V章 抗菌薬が効かない⁉ こんなとき,どう考えればよいですか?
     ● この抗菌薬は効いている?
     ● 抗菌薬が奏効するための条件
     ● 抗菌薬をいつまで投与するか?
      
    VI章 こんな患者さんで使える薬・使えない薬
     ● 高齢者
     ● 糖尿病
     ● 慢性腎不全および肝硬変
     ● 免疫抑制患者
     ● 妊婦と授乳婦
     ● 精神科的疾患背景,あるいは不定愁訴と思われる症状を有する患者
      
    VII章 90分でマスターする! 代表的薬剤の抗菌スペクトル
     ● 主要病原細菌とβ-ラクタム系薬のスペクトル
     ● ペニシリン系薬
     ● セフェム系薬
     ● カルバペネム系薬
     ● キノロン系薬
     ● マクロライド系薬
     ● アミノグリコシド系薬
     ● ST合剤
     ● 抗MRSA薬
     ● 抗真菌薬
      
    付録
     ● 腎機能低下時に減量が必要な抗菌薬・抗真菌薬(成人)
     ● 肝機能低下時に減量が必要な抗菌薬・抗真菌薬(成人)
     ● 腎機能・肝機能による用量調整が不要な抗菌薬・抗真菌薬(成人)
     ● 特に注意しておきたい抗菌薬の薬剤間相互作用

この書籍の参考文献

参考文献のリンクは、リンク先の都合等により正しく表示されない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

II章 わかったつもり ? やりがち抗菌薬投与を見直す

P.31 掲載の参考文献
Taleb NN. Confirmation Shmonfirmation. The Black Swan. London: Penguin Book; 2010. p51-61.
P.35 掲載の参考文献
P.37 掲載の参考文献
2) 日本化学療法学会/日本外科感染症学会, 編. 術後感染予防抗菌薬適正使用のための実践ガイドライン. 2016. http://www.chemotherapy.or.jp/
P.44 掲載の参考文献
P.47 掲載の参考文献
P.50 掲載の参考文献
P.53 掲載の参考文献
P.56 掲載の参考文献

III章 患者さんをどう診るか ? ~どのように考えるか ? どのように考えてはいけないか ?

P.84 掲載の参考文献
P.89 掲載の参考文献

IV章 いざ, 実践 ! 抗菌薬を投与する, しない ? 何を, どう使う ?

P.159 掲載の参考文献
2) Kaye ET, et al. 発熱および発疹. ハリソン内科学 第5版. 東京: メディカルサイエンスインターナショナル; 2017. p131-40.
P.165 掲載の参考文献
1) Gaddey HL, et al. Unexplained lymphadenopathy: evaluation and differential diagnosis. Am Fam Physician 2016, 94; 896-903.
P.171 掲載の参考文献
P.177 掲載の参考文献
P.194 掲載の参考文献
P.203 掲載の参考文献
P.209 掲載の参考文献

VI章 こんな患者さんで使える薬・使えない薬

P.235 掲載の参考文献
P.250 掲載の参考文献

VII章 90分でマスターする ! 代表的薬剤の抗菌スペクトル

P.258 掲載の参考文献
1) Hauser AR. β-lactam antibiotics, Antibiotic basics for clinicians, 2nd ed. Baltimore: Lippincott Williams & Wilkins; 2007. p18-44.
2) 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医認定制度審議委員会, 編. 抗菌薬適正使用生涯教育テキスト (改訂版) . 東京: 日本化学療法学会; 2013.
P.268 掲載の参考文献
2) 厚生労働省健康局結核感染症課. 抗微生物約適正使用の手引き 第一版. 2017. https://www.mhlw.go.jp
3) 青木洋介. 2. セフェム系抗菌薬の使い方. 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医認定制度審議委員会, 編. 抗菌薬適正使用生涯教育テキスト(改訂版). 東京: 日本化学療法学会; 2013. p63-84.
P.272 掲載の参考文献
1) 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医認定制度審議委員会, 編. 抗菌薬適正使用生涯教育テキスト (改訂版) . 東京: 日本化学療法学会; 2013.
2) Hauser AR. β-lactam antibiotics, Antibiotic basics for clinicians, 2nd ed. Baltimore: Lippincott Williams & Wilkins; 2007. p18-44.
4) FNの治療. 日本臨床腫瘍学会, 編. 発熱性好中球減少症 (FN) ガイドライン (改訂第2版) . 東京: 南江堂; 2017. p21-44.
P.291 掲載の参考文献
1) 青木 眞. レジデントのための感染症診療マニュアル 第3版. 東京: 医学書院; 2015. p212-7.
2) 藤田浩二. マップでわかる抗菌薬ポケットブック. 東京: 南江堂; 2010. p210-4.
3) 細川直登. ST合剤およびテトラサイクリン, メトロニダゾールの使い方. 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医認定制度審議委員会, 編. 抗菌薬適正使用生涯教育テキスト (改訂版) . 東京: 日本化学療法学会; 2013. p155-64.
4) Grayson ML. Kucers' The Use of Antibiotics Sixth Edition: A Clinical Review of Antibacterial, Antifungal and Antiviral Drugs. Washington DC: ASM Press; 2010. p1076-149.
P.302 掲載の参考文献
1) 深在性真菌症のガイドライン作成委員会, 編. 治療法とその実際. 深在性真菌症の診断・治療ガイドライン2014. 東京: 協和企画; 2014. p103-14.
2) 高倉俊二. 9. 抗真菌薬の使い方. 日本化学療法学会 抗菌化学療法認定医認定制度審議委員会, 編. 抗菌薬適正使用生涯教育テキスト (改訂版) . 東京: 日本化学療法学会; 2013. p199-211.
3) 日本臨床腫瘍学会, 編. FNおよびがん薬物療法時に起こる感染症の予防. 発熱性好中球減少症 (FN) ガイドライン (改訂第2版) . 東京: 南江堂; 2017. p45-74.

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