麻酔科研修 実況中継! 第4巻 気道管理編

出版社: 中外医学社
著者:
発行日: 2019-01-05
分野: 臨床医学:外科  >  麻酔科学/ペイン
ISBN: 9784498055445
電子書籍版: 2019-01-05 (初版1刷)
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商品紹介

麻酔科研修実況中継も第4巻からは後期専門研修に入りました.今回のテーマは「気道管理」.ガイドラインを実臨床に生かし,いかにしてそれぞれの患者さんにベストな気道管理を行うか.本書を通読すればその考え方が身に付きます.麻酔科に限らず,救急科・集中治療科など,すべてのレジデントのための「気道管理」入門書の決定版です!

目次

  • 序章 麻酔科専門研修で求められること
     初期臨床研修医と後期専門研修医の違い
     新専門医制度と専門研修プログラム
     麻酔科専門医に求められる能力
     麻酔科レジデントへのアドバイス

    1  麻酔科的気道確保の考え方を理解しよう
     何故,気道管理が大切なのか?
     麻酔科医として気道管理の侵襲と循環への影響を意識しよう
     麻酔科医として気道保護を意識しよう

    2 ASA-DAMを理解しよう
     米国麻酔学会のさまざまなガイドライン
     ASA-DAMガイドライン
     ASA-DAMの気道管理困難の定義と対応
     ASA-DAMアルゴリズム
     ASA-DAMの推奨する気道管理戦略
     抜管時の注意点とフォローアップの重要性
     ASA-DAMアルゴリズム図解の詳細
     ASA-DAM推奨点のまとめ

    3 JSA-AMAアルゴリズムを理解しよう
     日本麻酔科学会気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)
     JSA-AMAの換気による分類 V1-V3
     日本麻酔科学会気道管理アルゴリズム(JSA-AMA)の考え方
     ASA-DAMとJSA-AMAの違い
     日常からのシミュレーション訓練と環境整備の必要性
     輪状甲状膜穿刺の訓練をシミュレーターで訓練する

    4 術前気道評価法を習得しよう
     麻酔科医として術前気道評価を身に着けよう
     気道管理困難の予測の基本
     下顎の大きさが気道管理のポイント
     自分なりの気道評価方法を確立しよう
     誤嚥リスクも評価して気道管理計画を立てよう
     気道管理困難を引き起こす疾患や病態を理解しよう
     予期せぬ換気困難・挿管困難への対応を万全に

    5 ビデオ喉頭鏡を習得しよう
     ビデオ喉頭鏡の利点を理解しよう
     ビデオ喉頭鏡の有用性
     代表的なビデオ喉頭鏡AWSとマックグラス(McGRATH)
     ビデオ喉頭鏡の弱点を理解しよう その1 モニター視野障害
     ビデオ喉頭鏡の弱点を理解しよう その2 声門通過困難への対応
     AWSの特徴
     McGRATH

    6 声門上器具を習得しよう
     緊急時気道確保における声門上器具の位置付け
     気道管理ガイドラインにおける声門上器具の位置付け
     心肺蘇生における声門上器具の位置付け
     AHA-G2015ガイドラインにおける声門上器具
     声門上器具の特徴を理解し,習熟しよう
     さまざまな声門上器具

    7 声門通過困難を意識し,気管支ファイバースコープを習得しよう
     気管支ファイバースコープの位置づけ~声門通過困難対応器具として~
     ガムエラスティックブジー
     気管支ファイバースコープの訓練と注意点
     気管支ファイバースコープのさまざまな活用法
     気管支ファイバースコープ
     気管支ファイバースコープと挿管用声門上器具の併用
     気管支ファイバースコープとビデオ喉頭鏡の併用

    8 予期せぬ換気不能と侵襲的気道確保を理解しよう
     気道管理困難症例に対する術前説明と準備
     予期せぬ開口障害
     声門上器具換気困難から侵襲的気道確保へ
     予期せぬ換気困難・換気不能への対応
     換気不能時のさまざまな対応
     施設ごとの予期せぬ換気困難・不能への訓練の必要性
     声門下の気道管理困難は事前の十分な検討が必要

    9 抜管時の気道管理を習得しよう
     抜管時の問題点
     抜管の基準
     抜管時は人的因子,手術因子により気道管理困難が修飾される
     抜管に影響を与えるさまざまな因子
     Difficult Airway Society(DAS)抜管ガイドライン
     Difficult Airway Society抜管ガイドラインの各ステップ

    10 解剖学的原因以外の気道管理困難を意識しよう
        ~アナフィラキシー,喘息発作,緊張性気胸を例に~
     全ての症例で発生しうる気道管理困難
     アナフィラキシーショックと気道管理
     アナフィラキシーショックの多様性を理解しよう
     解剖学的原因によらない気道管理困難
     全身麻酔中における喘息発作
     緊張性気胸は換気不能,心停止につながります
     総合的な気道管理困難への対応を意識しましょう

    11 院内急変時の気道管理に参加しよう
     院内急変は突然発生します
     院内急変対応と気道管理~何よりもまずは酸素化~
     院内急変対応における麻酔科の役割
     緊急時こそチームワークが大切です
     手術室外での気道管理に必要なこと~環境要因による気道管理困難を意識して~

    エピローグ

    あとがき

    気道管理に関する各種ガイドライン

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

序章 麻酔科専門研修で求められること

P.10 掲載の参考文献
1) 駒澤伸泰. 臨床教育と連続性のあるシミュレーション教育の重要性~成人教育原理の重要性~. 日本臨床麻酔学会誌. 2016 ; 36 : 599-603.
2) 羽場政法. ノンテクニカルスキル習得のためのシミュレーション教育の意義-The ANTS Systemの紹介-. 日本臨床麻酔学会誌. 2015 ; 35 : 533-7.
3) 駒澤伸泰. 麻酔・救急領域における医療安全向上のためのシミュレーション教育の意義と課題. 日本臨床麻酔学会誌. 2014 ; 34 : 214-21.
4) 駒澤伸泰. 麻酔科専門医育成のための大阪医科大学麻酔科の教育指針~シミュレーション教育の活用~. 日本臨床麻酔学会誌. 2016 ; 36 : 219-23.

1 麻酔科的気道確保の考え方を理解しよう

P.20 掲載の参考文献
1) 大嶽浩司, 監修, 上嶋浩順, 駒澤伸泰, 編集. 気道管理に強くなる~エビデンスに基づいた, 確実に気道確保するための考え方・器具選び・テクニック. 東京 : 羊土社 ; 2016.
2) 浅井隆. マスク換気・気管挿管の基礎をマスターしよう! In : Dr. あさいの みんなの気道確保 第1巻. 東京 : 中外医学社 ; 2016.
3) 浅井隆. 気道確保のエキスパートになろう! In : Dr. あさいの みんなの気道確保 第2巻. 東京 : 中外医学社 ; 2016.

2 ASA - DAMを理解しよう

P.37 掲載の参考文献
2) 日本麻酔科学会. 日本麻酔科学会気道管理ガイドライン 2014 (日本語訳) より安全な麻酔導入のために. 日本麻酔科学会 ; 2014.
3) 日本医学シミュレーション学会. 困難気道管理に関する診療ガイドライン. 困難気道管理に関する米国麻酔科学会タスクフォースによる改訂情報. 日臨麻会誌. 2013 ; 33 : 846-71.
4) 駒澤伸泰. 換気不能時にどう対応するか-困難気道ガイドラインの実践的応用を考える-. 臨床麻酔. 2014 ; 38 ; 737-42.

3 JSA - AMAアルゴリズムを理解しよう

P.48 掲載の参考文献
2) 中川雅史. JSA-AMAについて. 臨床麻酔. 2015 ; 39 : 743-50.
3) 駒澤伸泰, 南敏明. 意識下挿管のための方法と訓練-新規気道管理器具と鎮静・鎮痛を中心に-. 麻酔. 2016 ; 65 : 1066-72.

4 術前気道評価法を習得しよう

P.63 掲載の参考文献
1) 浅井隆. 気道確保困難対策ガイドラインは本当に役立つか? -新たなガイドラインに望むこと-. 日本臨床麻酔学会誌. 2015 ; 353 : 387-92.
2) 鈴木昭広. 米国麻酔科学会困難気道ガイドライン2013年改訂 日本語版の上梓を受けて. 日本臨床麻酔学会誌. 2013 ; 33 : 837-41.
3) 車武丸. 安全な気道管理に必要な環境整備. 日本臨床麻酔学会誌. 2014 ; 34 : 627-31.

5 ビデオ喉頭鏡を習得しよう

P.74 掲載の参考文献
1) 浅井隆. エアウェイスコープの現状と未来-マッキントッシュ喉頭鏡は今や無用の長物か? -. 日臨麻会誌. 2010 ; 30 : 611-8.
2) 遠藤聖子. 小児100症例におけるMcGRATH (R) MAC ビデオ喉頭鏡の有用性の検討. 麻酔. 2015 ; 64 : 1097-100.
3) 駒澤伸泰. AHA-ACLS2010年版ガイドラインにおける気道管理と間接声門視認型喉頭鏡エアウェイスコープの可能性. 日本臨床麻酔学会誌. 2013 ; 33 : 117-23.
4) 駒澤伸泰. 間接声門視認型喉頭鏡の可能性と課題. 臨床麻酔. 2015 ; 39 : 197-202.

6 声門上器具を習得しよう

P.89 掲載の参考文献
1) 浅井隆. 気道確保はどちらを用いる? 声門上器具. 日本臨床麻酔学会誌. 2015 ; 35 : 457-61.
2) 駒澤伸泰. 声門上器具の緊急気道確保器具としての可能性-手術室から心肺蘇生・院内急変対応へ-. 日本臨床麻酔学会誌. 2013 ; 33 : 974-82.

7 声門通過困難を意識し, 気管支ファイバースコープを習得しよう

P.100 掲載の参考文献
3) 青山和義. Difficult airway management (DAM) におけるファイバースコープガイド下気管挿管の現状と今後. 日本臨床麻酔学会誌. 2010 ; 30 : 567-76.
4) 青山和義. 気管支ファイバースコープ. 日本臨床麻酔学会誌. 2014 ; 34 : 601-7.

8 予期せぬ換気不能と侵襲的気道確保を理解しよう

P.111 掲載の参考文献

9 抜管時の気道管理を習得しよう

P.123 掲載の参考文献

10 解剖学的原因以外の気道管理困難を意識しよう ~アナフィラキシー, 喘息発作, 緊張性気胸を例に~

P.138 掲載の参考文献
1) 駒澤伸泰. 周術期二次救命処置につながる困難気道管理トレーニングの重要性. 日本臨床麻酔学会誌. 2016 ; 36 : 230-5.
2) 駒澤伸泰. 2015年度版米国心臓協会二次救命処置ガイドラインの手術室蘇生への実践応用~周術期管理チームによる危機対応能力育成のために~. 臨床麻酔. 2016 ; 40 : 147-51.
3) 野村岳志. 2. アナフィラキシーショック. IV. 麻酔中の特殊な状況での蘇生. In : 槇田浩史, 編. 心肺蘇生. 東京 : 克誠堂 ; 2011.
6) 駒澤伸泰, 南 敏明. 換気困難・不能を形成する因子. 臨床麻酔誌. 2014 ; 38 : 737-42.

11 院内急変時の気道管理に参加しよう

P.147 掲載の参考文献

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