安全に、そして上手に行う難抜歯
商品紹介
難抜歯で大切なことは，“合併症などを起こさず，安全に施術すること”です．
本書では，上下顎の埋伏智歯をはじめ，残根や根肥大歯，根湾曲歯，骨性癒着歯など日常臨床で行うことの多い難抜歯術について，術前に必要な診査・診断，合併症・偶発症に対する注意点，そして抜歯の手術手技など，安全に施術するために必要な知識とテクニックのポイントをエキスパートが詳しく解説しています．
目次
- I 難抜歯を安全に行うため術前に必要なこと
I 術前の全身状態と局所の評価
１．バイタルサインの把握と生体情報モニタリング
２．難抜歯で注意を要する全身疾患
３．各種エックス線写真検査
４．インフォームドコンセント
５．術前にストレス・不安を与えない
６．スムーズな抜歯を可能にする原則
II 上手な難抜歯とは
III 無痛下での難抜歯術のすすめ
下顎孔伝達麻酔
II 下顎埋伏智歯を安全に抜歯する
I 術前のエックス線写真の読影
II 切開線の設定
１．遠心部の切開
２．頰側縦切開
III 粘膜骨膜の切開と剝離挙上
IV 骨削除の目的と注意
V 歯冠歯根分割と歯冠の抜去
VI ヘーベルによる歯根の脱臼抜去
１．安全な歯根抜去のコツ
２．歯根が破折した時の対応
VII 不良肉芽除去，洗浄，縫合
III 上顎埋伏智歯を安全に抜歯する
I 切開線の設定
II 粘膜骨膜の剝離挙上
III 骨削除，歯冠露出
IV ヘーベルによる脱臼抜去
V 不良肉芽除去，洗浄，縫合
VI 上顎智歯抜歯の注意点
１．上顎洞への穿孔
２．上顎洞内迷入
IV 残根を安全に抜歯する
I 意外と難しい残根抜歯
症例１：歯肉縁下の残根
II 歯肉縁上の歯質が少なく，かつ軟らかいため鉗子を使えない
症例２：歯根が肥大した残根
III 歯肉が被って歯根膜腔を直視できず，
かつ歯根膜腔が狭小化してへーベルが入りにくい
IV 歯根が肥大していたり湾曲していることがある
症例３：歯根破折による残根
まとめ―残根抜歯のポイント
V 難抜歯に伴う合併症や偶発症とその対応
I 上顎での難抜歯に伴う合併症・偶発症
１．上顎洞穿孔
２．歯の上顎洞内への迷入
II 下顎での難抜歯に伴う合併症・偶発症
オトガイ神経・舌神経の障害
III その他の合併症・偶発症
１．皮下気腫
２．異物の残存
３．ARONJ（MRONJ，顎骨壊死）
４．抜歯後感染
５．感染性心内膜炎
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