がん患者の妊孕性温存のための診療マニュアル

出版社: 金原出版
著者:
発行日: 2019-05-30
分野: 臨床医学:一般  >  癌/腫瘍一般
ISBN: 9784307301398
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商品紹介

がん患者の妊孕性(生殖機能)温存の重要性については、患者の人生を左右する大きな問題として近年広く認識されるようになってきている。本書ではQ&A形式を用いてわかりやすく、実施施設の要件、妊孕性温存療法の実際の方法、原疾患別の注意点、患者・家族への情報提供の方法、がん治療と生殖医療の連携をどのようにうまく取っていくか、地域ネットワークで患者をサポートしていく仕組みや助成制度までを網羅し、解説した。

目次

  • <総論>
    総論1 実施施設に求められることは何か?
    Q1-1 医学的適応による妊孕性温存を目的とした
       生殖補助医療を取り扱う実施施設に求められることは?

    総論2 妊孕性温存療法の手法は?
    Q2-1 挙児希望を有する女性がん患者に対して、どのような妊孕性温存療法が勧められるか?
    Q2-2 疾患別に適した排卵誘発法は?
    Q2-3 妊孕性温存療法の前に参考となりうる卵巣予備能の評価方法は?
       化学療法あるいは放射線治療による卵巣毒性の程度は?
    Q2-4 採卵の方法は?
    Q2-5 卵子および胚凍結保存の方法は?
    Q2-6 胚移植が可能なタイミングと方法は?
    Q2-7 卵巣組織凍結保存について、どのような情報を提供するか?

    総論3 妊孕性温存療法の治療成績は?
    Q3-1 どれくらいの期間があれば、どの程度の妊孕性を温存できるのか?
    Q3-2 凍結保存された生殖組織・生殖細胞を用いて挙児を望んだ場合、
       どのような生殖医療を受けなければならないのか? その成功率(出生率)は?

    総論4 生殖補助医療に関するリスクは?
    Q4-1 排卵誘発を行うことで起こりうるリスクは?
    Q4-2 体外受精(採卵)および胚移植に伴うリスクについてどのような説明をすべきか?
    Q4-3 卵巣組織凍結保存におけるがん細胞混入のリスクは?

    総論5 患者への意思確認の際、留意すべきことは何か?
    Q5-1 生殖医療担当医は、がん患者の疾患に関して、どのような情報を
       原疾患担当医から得ることが妥当か?
    Q5-2 がん治療による不妊のリスクや治療後の妊孕性温存療法の安全性について、
       どのように説明すべきか?

    <各論>
    各論1 疾患別の対応と情報提供の方法は?
    Q1-1 挙児希望を有する乳がん患者に勧められる妊孕性温存療法には、
       どのようなものがあるか?
    Q1-2 挙児希望を有する白血病患者に勧められる妊孕性温存療法には、
       どのようなものがあるか?
    Q1-3 挙児希望を有する悪性リンパ腫患者に勧められる妊孕性温存療法には、
       どのようなものがあるか?
    Q1-4 挙児希望を有する婦人科がん患者で妊孕性温存療法を行うべき症例には、
       どのようなものがあるか?
    Q1-5 妊孕性温存療法を施行しないことが考慮(許容)される症例には、
       どのようなものがあるか?

    各論2 小児へのアプローチに際して配慮すべきことは?
    Q2-1 化学療法を開始した後でも妊孕性温存療法を受けることは可能か?
    Q2-2 小児がん患者自身には、妊孕性温存療法についてどこまでの説明をすべきか?
    Q2-3 妊孕性温存療法の説明内容について、年齢による違いはあるのか?
    Q2-4 がん患者が妊娠を希望した場合、予後の観点からは、
       治療終了後いつから妊娠可能となるのか?
    Q2-5 がん患者が妊娠を希望した場合、催奇形性など薬物療法や放射線治療による
       安全性の観点からは、治療終了後いつから妊娠可能となるのか?
    Q2-6 寛解後、早発卵巣不全のリスクが極めて高いと考えられる症例において、
       妊孕性温存療法を含めた対応は?

    各論3 ヘルスケアプロバイダーが説明すべき内容は?
    Q3-1 短期間に多くの意思決定を迫られる成年の患者への関わりは?
    Q3-2 患者が未成年者の場合には、どのような関わりが望ましいか?

    各論4 がん・生殖医療の提供体制は?
    Q4-1 がんを取り扱う診療施設と同一施設内でがん・生殖医療を行う場合の対応は?
    Q4-2 がんを取り扱う診療施設と同一施設内でがん・生殖医療を行っていない場合の対応は?
    Q4-3 紹介できる地域ネットワークは?

    各論5 その他
    Q5-1 妊孕性温存療法を希望するがん患者に経済的援助を行う助成制度は?
    Q5-2 がん患者が死亡した場合、生殖補助医療(ART)実施施設では
       どのように死亡の事実を確認するのか?
    Q5-3 死亡後の凍結した生殖細胞あるいは卵巣組織の取り扱いは?
    Q5-4 化学療法後の患者で、凍結卵子・胚を使わずに自然妊娠した場合、
       凍結した生殖細胞あるいは卵巣組織をどのように扱うか?

    Appendix
    1.原疾患担当医から生殖医療担当医への診療情報提供シート
    2.日本産科婦人科学会会告一覧

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