新訂増補 パーソナリティ障害の精神分析的アプローチ

出版社: 金剛出版
著者:
発行日: 2019-05-30
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784772416962
書籍・雑誌
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4,180 円(税込)

商品紹介

本書は,パーソナリティ障害への精神分析的心理療法という,病者のこころの本質を知り,その本質に働きかけていく治療手技の実際を提示することを試みる。さらに,そのために求められる理論や鑑別,治療手技が活きるための協働態勢や環境の準備についても提示している。
今日の心理臨床や援助活動の場面で,人々がもっともこころを砕いているこころの病がパーソナリティ障害ではないだろうか。好評で版を重ねた初版に新たに3編の論考を加え,全編にわたって再検討がなされた。「パーソナリティ障害」という病名で表現される臨床病態の困難さに真摯に向き合う臨床家にとって,本書が一助となることを願う。

目次

  • 新訂増補版のための「紹介」―パーソナリティ障害

    第1部 視点
     第1章 パーソナリティ障害の今日的分類と力動精神医学
     第2章 パーソナリティ障害のメタサイコロジィ
     第3章 総説:パーソナリティの病理構造とパーソナリティ障害

    第2部 分析的心理療法の実際
     第4章 ねじれた愛情希求―万能的な充足願望と満たされなさへの不耐性
     第5章 ひきこもり男性における薄皮のナルシシズム
     第6章 治療の行き詰まりと,愚直に逆転移の吟味を反芻すること
          ―パーソナリティ障害の事例との経験から
     第7章 不在の乳房からの退避―乳房の不在という考えの芽生え
     第8章 中年期におけるパーソナリティ障害
          ―覆い隠されてきた罪責感の痛みと心的変化への抵抗
     第9章 無知であることをめぐって―倒錯と実演
     第10章 関係性の培地―病的依存から「孤立」を育む「依存」へ

    第3部 コンテイニング
     第11章 パーソナリティ障害における逆転移―“共狂い”から理解を産み出すこと
     第12章 パーソナリティ障害の看護の実際―患者と向き合う看護
     第13章 パーソナリティ障害と集団―その病理と協働の医療
     第14章 マネージメントで行うことと注意すること
          ―病理行動がきわだつパーソナリティ障害の場合

    新訂増補版あとがき

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