至適透析を理解する 血液透析処方ロジック

出版社: 中外医学社
著者:
発行日: 2019-06-30
分野: 臨床医学:内科  >  腎臓
ISBN: 9784498224506
電子書籍版: 2019-06-30 (1版1刷)
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商品紹介

尿毒素物質の解説や透析の原理といった基礎知識から、混乱しやすい透析の各種モードを図説で平易にレクチャーした一冊。透析処方現場で欠かせない各種ガイドライン等に示された各種設定目標や指針も網羅し、患者一人一人に最適な透析を「処方」するための考え方、臨床上のノウハウを惜しげもなく披歴した。医師、看護師、各種医療者すべてのニーズに応えた、筆者の豊富な臨床経験がにじみでる「真のスターターブック」。

目次

  • I 透析処方編
     CHAPTER 1
      透析処方という概念
     CHAPTER 2
      尿毒素物質の基礎知識
      患者の臨床的予後に与える影響
      小分子尿毒素物質
      蛋白結合型尿毒素物質
      中分子尿毒素物質
     CHAPTER 3
      透析の原理
      拡散
      透析液とは何か
      透析液の組成
      限外濾過
     CHAPTER 4
      透析のモード
      血液透析  Hemodialysis: HD
      Extracorporeal ultrafiltration method: ECUM
      血液濾過  Hemofiltration: HF
      基本的なしくみ
      HDとHFの違いは?
      前希釈法と後希釈法
      血液濾過透析  Hemodiafiltration: HDF
      私の透析研修 1 シャント穿刺
     CHAPTER 5
      QBとQD
      血液流量  Quantity of blood: QB
      透析液流量  Quantity of dialysis fluid: QD
     CHAPTER 6
      ダイアライザの基礎知識
      ダイアライザの基本構造
      ダイアライザの選択に必要な知識
      クリアランスと限外濾過率とは?
      ハイパフォーマンス膜とは?
      ダイアライザに対する生体の反応
      生体適合性の良い透析膜とは?
      ダイアライザの選択
      はじめに
      膜の材質について
      膜面積
     CHAPTER 7
      透析時間・透析回数
      私の透析研修 2 透析導入期間近の保存期外来
     CHAPTER 8
      ドライウェイトの考え方
      透析による除水と血圧  ―プラズマリフィリングの観点から―
      プラズマリフィリングとは
      多様な血圧維持システム
      ドライウェイトの定義
      除水速度
      透析間の体重増加
      ドライウェイト設定のための指標
      心胸郭比
      下大静脈径
      ヒト心房性ナトリウム利尿ペプチド:hANP
      Plasma body weight index: PWI
      生体インピーダンス法
      血液濃縮率モニタリング
      ドライウェイトの評価は多面的に
      ドライウェイトは変動する
      ドライウェイト変更時の患者への説明
      ドライウェイトを下げるとき(痩せたとき)の説明
      ドライウェイトを上げるとき(太ったとき)の説明
      ドライウェイトの考え方:まとめ
     CHAPTER 9
      抗凝固薬
      抗凝固薬の使い分け
      未分画ヘパリン
      低分子ヘパリン
      メシル酸塩ナファモスタット
      アルガトロバン

    II 至適透析編
     CHAPTER 1
      至適透析とは何か
      医学的視点(客観的視点)での至適透析の考え方
      短期的指標による評価
      中長期的指標による評価
      患者視点(主観的視点)での至適透析
     CHAPTER 2
      透析効率を上げるには?  ~単位時間透析効率編~
      小分子量物質の透析効率を上げるには?
      処方Kt/V
      実測Kt/V
      小・中分子量等の透析効率アップの項目・留意点
      血液流量(quantity of blood: QB)を上げる
      透析液流量(quantity of dialysis fluid: QD)透析液量を上げる
      ダイアライザの膜面積を上げる
      透析時間を伸ばす
      透析のモードを変える(≒血液濾過の要素をプラスする)
      まとめ
     CHAPTER 3
      透析効率を上げるには?  ~透析モード編~
      オンラインHDFとは
      オンラインHDFによるのメリット・効果
      HDFのメリットその1 中分子量以上の溶質除去効果
      HDFのメリットその2 大量補液による効果(≒透析困難症の改善)
      オンラインHDFにおける透析効率をさらに上げるには?
      中分子量(β2ミクログロブリン)以上の物質除去効率をさらに上げるには?
      前希釈が良いのか? 後希釈が良いのか?
      私の透析研修 3 「優しい」のと「甘い」のは違う
     CHAPTER 4
      至適透析における血圧管理
      透析中の血圧低下を防ぐには
      透析間体重増加量の管理
      基本的な考え方
      まずは塩分制限
      次に水分制限
      透析中の血圧低下を少しでも防ぐためにできること
      プラズマリフィリングの低下への対策
      透析液温度の調節
      昇圧剤の併用
      昇圧剤を用いる以外の血圧維持の方法
     CHAPTER 5
      病態に応じたダイアライザの選択
      特殊な膜素材のダイアライザ
      エチレンビニルアルコール共重合体(ethylene-vinylalchol copolymer: EVAL)膜
      EVAL膜の生体適合性
      EVAL膜の物質除去能と微小循環への影響
      EVAL膜の栄養状態への影響
      ポリメチルメタクリレート(polymethylmethacrylate: PMMA)膜
      PMMA膜の生体適合性と物質除去能
      PMMA膜の吸着性能
      PMMA膜の栄養状態への影響
      AN69膜
      まとめ
      私の透析研修 4 所変われば品変わる
     CHAPTER 6
      透析患者の栄養障害
      栄養障害と基本的な考え方
      制限するばかりが能じゃない
      まとめ

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

I 透析処方編

P.7 掲載の参考文献
11) Adelibieke Y, et al. Indoxyl sulfate induces IL-6 expression in vascular endothelial and smooth muscle cells through OAT3-mediated uptake and activation of AhR/NF-κB pathway. Nephron Exp Nephrol. 2014 ; 128 : 1-8.
21) Hao H, et al. FGF23 promotes myocardial fibrosis in mice through activation of β-catenin. Oncotarget. 2016 ; 7 : 64649-64.
P.17 掲載の参考文献
1) 峰島三千男. 血液浄化に用いられる分離技術. Clin Eng. 2015 ; 26 : 329-34.
2) 峰島三千男. 透析, 限外濾過, 吸着. Clin Eng. 2017 ; 28 : 351-3.
P.31 掲載の参考文献
P.48 掲載の参考文献
15) 望月隆弘, 他. ビタミンE固定化ダイアライザによるESA投与量に関する多施設前向き研究. 透析会誌. 2012 ; 45 : 853-62.
19) 吉田耕一郎, 他. 各種透析膜及び透析関連因子が血清 (1→3) -β-D-グルカン値に及ぼす影響についての検討. 感染症学雑誌. 1998 ; 72 : 245-8.
20) 藤方史朗, 他. 血液透析患者の透析膜が血清1-3-β-D glucan値に及ぼす影響について. 透析会誌. 2006 ; 39 : 269-73.
P.52 掲載の参考文献
1) 鈴木一之, 他. 血液透析条件・透析量と生命予後-日本透析医学会の統計調査結果から. 透析時血液量が心拍出量に及ぼす影響. 透析会誌. 2010 ; 43 : 551-9.
P.70 掲載の参考文献
2) 賀来佳男, 他. 透析処方の実際 ドライウェイトの設定法. Clin Eng. 2016 ; 27 : 824-35.
5) Kaczmarczyk I, et al. The influence of sodium profiling on blood volume and intradialytic hypotension in patients on maintenance hemodialysis. Przegl Lek. 2007 ; 64 : 476-82.
7) 日本透析医学会. 血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン. 透析会誌. 2011 ; 44 : 337-425.
12) 日本透析医学会. 維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方. 透析会誌. 2013 ; 46 : 587-632.
13) 中井滋, 他. わが国の慢性透析療法の現況. 透析会誌. 2011 ; 44 : 1-36.
14) 日本透析医学会. 血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン. 透析会誌. 2011 ; 44 : 337-425.
17) 大河原晋, 他. 血液透析におけるplasma refilling coefficient (mean Kr) 算出の臨床的意義の検討. 透析会誌. 1999 ; 32 : 1071.
18) 石井恵理子, 他. 血液透析 (HD) 患者の血中心房性ナトリウム利尿ペプチド (ANP) 値によるドライウェイト (DW) の判断基準に関する検討. 透析会誌. 2004 ; 3 : 1417-22.
19) 佐々木信博, 他. 生体電気インピーダンス (BIA) 法によるDW設定基準-高精度体成分分析装置 (InBody S20) による浮腫値 (ECW/TBW) での検討-. 透析会誌. 2008 ; 41 : 723-30.
20) 鈴木一之. 透析医が透析患者になってわかったしっかり透析のヒケツ 改訂2版. 東京 : メディカ出版. 2014 ; p.132-41.
21) 吉田泉, 他. 透析中の循環血液量モニタリングによる新しいドライウエイト設定法の評価. 透析会誌. 2010 ; 43 : 909-17.

II 至適透析編

P.83 掲載の参考文献
1) 日本透析医学会. 維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方. 透析会誌. 2013 ; 46 : 587-632.
2) 鈴木一之, 他. 血液透析条件・透析量と生命予後. 透析会誌. 2010 ; 43 : 551-9.
3) 日本透析医学会. 維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方. 透析会誌. 2013 ; 46 : 587-632.
6) 日本透析医学会. 「血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン」II. 透析関連低血圧. 透析会誌. 2011 ; 44 : 363-8.
7) Hauk M, et al. In vivo effects of dialysate flow rate on Kt/V in maintenance hemodialysis patients. In : 日本透析医学会. 維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方. 透析会誌. 2013 ; 46 : 587-632.
P.97 掲載の参考文献
1) 鈴木一之, 他. 血液透析条件・透析量と生命予後 日本透析医学会の統計調査結果から. 透析会誌. 2010 ; 43 : 551-9.
2) 日本透析医学会. 維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方. 透析会誌. 2013 ; 46 : 587-632.
4) 日本透析医学会. 透析処方関連指標と生命予後. 図説わが国の慢性透析療法の現況 (2009年12月31日現在). 日本透析医学会. 2010 ; 66-89.
P.108 掲載の参考文献
P.122 掲載の参考文献
3) 日本透析医学会. 血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン. 透析会誌. 2011 ; 44 : 337-425.
4) 日本透析医学会. 血液透析患者における心血管合併症の評価と治療に関するガイドライン : 透析関連低血圧. 透析会誌. 2011 ; 44 : 363-8.
6) 日本透析医学会. 維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方. 透析会誌. 2011 ; 44 : 337-425.
7) 中井滋, 他. わが国慢性透析療法の現況 1999年12月31日現在. 透析会誌. 2001 ; 34 : 1-31.
8) 日本透析医学会. 維持血液透析ガイドライン : 血液透析処方. 透析会誌. 2013 ; 46. 587-632.
9) 田部井薫. 体液管理と食事療法の落とし穴 透析療法のコツ落とし穴. 中山書店. 2003 ; 86-8.
10) 木村玄次郎. 透析患者における食事摂取量の定量的算出. 腎と透析. 1985 ; 19 : 606.
11) 松浦香織, 他. 外来血液透析患者の食塩摂取量と生命予後からみた食事管理の検討. 透析会誌. 2013 ; 46 : 1061-7.
13) 日本腎臓学会企画委員会小委員会. 慢性腎臓病に対する食事療法基準 2007年版. 日腎会誌. 2007 ; 49 : 871-8.
P.133 掲載の参考文献
1) 川西秀樹, 他. 新たな透析液水質基準と血液浄化器の機能分類. 透析会誌. 2005 ; 38 : 149-54.
2) 峰島三千男, 他. 特別な機能をもつ血液透析器の特徴と評価法. 透析会誌. 2017 ; 50 : 363-99.
3) 申曽洙. PS膜透析器との関連が危惧される病態について. 腎と透析. 2007 ; 63 別冊 ハイパフォーマンスメンブレン '07 : 202.
6) 石田正夫. エチレンビニルアルコール共重合体透析器の血液適合性. 細胞. 2005 ; 37 : 30-4.
9) 佐藤元美, 他. 透析膜の微小循環系への影響とその解析. 腎と透析. 2003 ; 55 別冊 : 183-6.
11) 村上成重, 他. 各種透析膜における末梢循環動態の検討. 腎と透析 (0385-2156) 55巻 別冊 ハイパフォーマンスメンブレン '03. 2003 ; 187-91.
12) 牟田俊幸, 他. EVAL膜による血液透析は透析患者の栄養状態を改善するだろうか (第2報) 腎と透析. 2007 ; 別冊 ハイパフォーマンスメンブレン '07 : 294-7.
13) 牟田俊幸, 他. EVAL膜による血液透析は透析患者の栄養状態を改善するだろうか. 腎と透析. 2006 ; 別冊 ハイパフォーマンスメンブレン '06 : 227-33.
14) 宮野竜一, 他. 低アルブミン血症透析患者の栄養状態の改善の試みと酸化ストレス. 腎と透析. 2009 ; 別冊 : 175-8.
18) 菅谷博之, 他. ハイパフォーマンス・メンブレンの構造と機能. 腎と透析. 2006 ; 61 別冊 : 19-23.
21) 山田智子, 他. 痒みを有する透析患者に存在する肥満細胞脱顆粒因子の分離と透析膜による除去. 腎と透析. 2003 ; 55 : 167.
23) 谷口美帆, 他. 新規PMMA製人工腎臓の開発. 人工腎臓. 2010 ; 39 : 46-7.
27) 政金生人, 他. 高齢者にはPSではなくPMMAのほうがよい. 腎と透析. 2007 ; 別冊 ハイパフォーマンスメンブレン '07 ; 202-4.
28) 金田英之, 他. PS膜からBG-PQへの変更で変わったこと. 腎と透析. 2008 ; 別冊 ハイパフォーマンスメンブレン '08 : 104-6.
32) 堀和芳, 他. 超高齢透析患者における積層型透析器使用時の栄養状態改善効果の検証-MIA症候群の観点から. 日本臨床工学技士会会誌. 2012 ; 44 : 28-31.
P.143 掲載の参考文献
5) Kaizu Y, et al. Overweight as another nutritional risk factor for the long-term survival of non-diabetic hemodialysis patients. Clin Nephrol. 1998 ; 50 : 44-50.
6) 中井滋, 他. わが国慢性透析療法の現況 1999年12月31日現在. 透析会誌. 2001 ; 34 : 1-31.
8) 木村玄次郎. ワンポイントノートで学ぶ透析療法の基本. 東京 : 東京医学社 ; 1993. p.61-70.
10) Clinical practice guidelines for nutrition in chronic renal failure. K/DOQI, National Kidney Foundation. Am J Kidney Dis. 2000 ; 35 (6 Suppl 2) : S1-140.
12) 樋口輝美, 他. 血液透析患者のgeriatric nutritional risk index (GNRI) と各種パラメーターとの関連. 透析会誌. 2012 ; 45 : 937-45.

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