福祉は誰のために ソーシャルワークの未来図

出版社: へるす出版
著者:
発行日: 2019-08-26
分野: 医療技術  >  介護/福祉
ISBN: 9784892699832
電子書籍版: 2019-08-26 (電子版)
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商品紹介

「福祉」とは何か。なぜ福祉は必要なのか。「自己責任論」が蔓延する現在、「本来の福祉」を実現するためにソーシャルワーカーは何をすべきなのか。
福祉の現場・教育・財政の視点から現代社会の課題を考究し、ソーシャルワークのあるべき姿を提起する。

目次

  • I―ソーシャルワーカーの課題と資格統合の必要性―現場から
    ・現場での支援実践で感じてきた不全感
    ・「福祉」とは何なのか
    ・障害者の実相
    ・ソーシャルワーカーの実相
    ・制度を作るのも変えるのも、それを活用するのも人だ
    ・ソーシャルワーカー資格統合の必要性―福祉の夜明けを希求する

    II―社会福祉のアップデートを目指して―ソーシャルワークのオルタナティブ論
    ・はじめに
    ・福祉専門職は当事者と一緒に貧困と闘え
    ・アドボカシーとは
    ・代行主義ばかりの社会起業と社会福祉
    ・アドボカシー活動と権利擁護
    ・ホームレス支援で出会ったおじさんたちに社会構造を教わる
    ・エンパワメント・権利擁護の意味―パウロ・フレイレを参考にして
    ・ソーシャルアクションを志向するソーシャルワークへ
    ・ソーシャルワークのアソシエーション論
    ・共助を推進する地域福祉からの転換を
    ・福祉専門職は「官僚制」からの脱却を―デヴィッド・グレーバーを参考にして
    ・まとめ

    III―ソーシャルワーカーの課題―育成(教育)から
    ・はじめに
    ・「社会福祉士及び介護福祉士法」制定前後の教育の違い
    ・福祉現場における実践とソーシャルワーク教育との乖離
    ・2000年代に入って顕著化した社会福祉士養成教育の課題
    ・2007年の社会福祉士養成課程の教育カリキュラム改正のメリットとデメリット
    ・「ソーシャルワーク専門職のグローバル定義」がソーシャルワーク教育に及ぼす影響
    ・地域共生社会の実現と社会福祉士制度の見直し
    ・ソーシャルワーク教育におけるさまざまな課題
    ・本章のおわりに

    IV―福祉にとっての財政問題―「共同の財布」はどこへ
    ・なぜ財政を語るのか
    ・「必要」を満たす「共同の財布」
    ・根底にある「自己責任主義」
    ・自分で自分を追いつめる
    ・根づいた自己責任主義
    ・自己責任主義と給付の3側面
    ・隅に追いやられる「税による社会福祉」
    ・税も、政府も、人も嫌い
    ・未来を切り拓くために

    V―座談会:福祉は誰のために―ソーシャルワークの未来図
    1.誰がために福祉はある
    2.ソーシャルワーカーはいかにあるべきか
    3.どのような教育が必要か

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

I - 「本来の福祉」を実現するためのソーシャルワーカーの課題と資格統合の必要性 - 現場から

P.13 掲載の参考文献
1) 一番ケ瀬康子編著:新・社会福祉とは何か-現代の社会福祉I. 第3版, ミネルヴァ書房, 2007.
2) 社会保障制度審議会:社会保障制度に関する勧告. 1950.
3) 横田 弘:障害者殺しの思想. 増補新装版, 現代書館, 2015.
4) 月刊『創』編集部編:開けられたパンドラの箱-やまゆり園障害者殺傷事件. 創出版, 2018.
5) 社会福祉専門職団体協議会, 日本社会福祉教育学校連盟訳:ソーシャルワーク専門職のグローバル定義. 2015.
6) 杉本貴代栄:ジェンダーで読む福祉社会. 有斐閣, 1999.
7) 秋山智久:「社会福祉士及び介護福祉士法」法制化の過程と課題. 月刊福祉, 70(9):52-59, 1987.
8) 上野千鶴子, 大熊由紀子, 大沢真理, 他編:ケアその思想と実践6-ケアを実践するしかけ. 岩波書店, 2008.

II - 社会福祉のアップデートを目指して - ソーシャルワークのオルタナティブ論

P.45 掲載の参考文献
1) 根津 敦:ソーシャルアクション. 日本社会福祉学会事典編集委員会編, 社会福祉学事典, 丸善出版, 2014, pp. 212-213.
2) バーバラ・メレディス著, 杉岡直人, 吉原雅昭, 平岡公一訳:コミュニティケアハンドブック-利用者主体の英国福祉サービスの展開. ミネルヴァ書房, 1997.
3) パウロ・フレイレ著, 三砂ちづる訳:被抑圧者の教育学-50周年記念版. 亜紀書房, 2018.

III - ソーシャルワーカーの課題 - 育成 ( 教育 ) から

P.79 掲載の参考文献
1) 京極高宣:日本の福祉士制度-日本ソーシャルワーク史序説. 中央法規出版, 1992.
2) 山手 茂:医療におけるソーシャルワーカーの役割と資格制度化をめぐる論争点-なぜ社会福祉士と別資格を設けようとするのか?. 社会福祉研究, 69:56, 1997.
3) 秋山智久:「社会福祉士及び介護福祉法」法制化の課程と課題. 月刊福祉, 8:52-59, 1987.
4) 秋山智久:「社会福祉士」制度10年目の課題と展望-社会福祉専門職の実践と意識に関する全国調査から. 社会福祉研究, 67, 113-124, 1996.
5) 小野哲郎:社会福祉士・介護福祉士法の成立と諸問題-社会福祉の現業活動と教育・研究活動への影響と今後の課題について. 明治学院論叢, (429・430):161-223, 1988.
6) 日本社会福祉士養成校協会研修委員会:社会福祉士養成校教員研修プログラム基盤構築事業・2002年度研究事業報告書. 2002.
7) 木下大生:社会福祉士制度の定着に関する一研究-需要側の論理と供給側の論理. 常磐大学大学院常磐研究紀要, 1:37-50, 2007.
8) 社会福祉専門職団体協議会(社専協)国際委員会:IFSW(国際ソーシャルワーカー連盟)の「ソーシャルワークのグローバル定義」新しい定義案を考える10のポイント. https://www.jacsw.or.jp/06_kokusai/IFSW/files/07_sw_teigi.html
9) 横山豊治:社会福祉士制度30年の到達点;任用の動向を中心に. 新潟医療福祉会誌, 17:2-12, 2018.
10) 空閑浩人:相談援助の視座と展開過程. 日本社会福祉士会編, 基礎研修テキスト上, 2015, pp. 37-43.
11) 総務省 自治体戦略2040構想研究会:第一次・第二次報告の概要, 2018.

IV - 福祉にとっての財政問題 - 「共同の財布」はどこへ

P.107 掲載の参考文献
1) 井手英策:幸福の増税論-財政はだれのために. 岩波新書, 2018.
2) 大沢真理:現代日本の生活保障システム-座標とゆくえ. 岩波書店, 2007.
3) 堤 修三:社会保険の政策原理-連帯と強制の間. 長崎県立大学論集, 経営学部・地域創造学部, 51(4):17-69, 2018.
4) 小塩隆士:社会保険制度の効率と公平. 後藤玲子編, 福祉+α;正義, ミネルヴァ書房, 2016.
5) 垣内国光:福祉「改革」と費用徴収問題. 社会福祉学, 30:106-136, 1989.
6) 井手英策:日本財政 転換の指針. 岩波書店, 2013.
7) 佐藤 滋, 古市将人:租税抵抗の財政学-信頼と合意に基づく社会へ. 岩波書店, 2014.
8) 高端正幸:支え合いへの財政戦略-ニーズを満たし, 財源制約を克服する. 宮本太郎編著, 転げ落ちない社会-困窮と孤立をふせぐ制度戦略, 勁草書房, 2017.
9) 高端正幸:増税不可避の日本財政-社会を支え, 社会によって支えられる財政システムへ. 駒村康平編著, 2025年の日本-破綻か復活か, 勁草書房, 2016.

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