レジリエント・ヘルスケア入門

出版社: 医学書院
発行日: 2019-12-01
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784260028288
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商品紹介

日々変化する医療現場。失敗事例の教訓を蓄積するだけでは、未経験の事態には対処することができない。「人はなぜ失敗したのか」ではなく、「人はどのようにうまく仕事を行っているか」に注目する「レジリエンス・エンジニアリング」の視点から、組織や現場を混乱させる要因(擾乱)に人々がどう柔軟に対応しているかを、さまざまな医療現場の事例で解明する。今後の医療安全を考える上での必読書。

目次

  • 第1章 レジリエンス・エンジニアリングとは
     はじめに
     安全を「安全に行われていること」から学ぶ
     社会技術システムとしてのヘルスケア
     複雑適応系としてのヘルスケア
     扱いやすいシステムと扱いにくいシステム
     レジリエントなシステムとは
     Safety-I & Safety-II
     パフォーマンスの調整(アジャストメント)
     レジリエンス・エンジニアリングからレジリエント・ヘルスケアへ

    第2章 統合的アプローチ(synthetic approach)
     自然科学における2つのパラダイム:分析的アプローチ&統合的アプローチ
     相互作用の持つ不思議な力~個の振る舞いと全体の振る舞い
     システム思考(system thinking)

    第3章 Safety-IIの実践に向けて
     Safety-IIを実践する際の2つのポイント
     Work-As-DoneとWork-As-Imagined
     レジリエントなシステムの4つのポテンシャル:想定,モニター,対応,学習
     レジリエントな組織やチームはどのように作りあげられるのか

    第4章 機能共鳴分析手法(Functional Resonance Analysis Method, FRAM)
     FRAMとは
     FRAMの前提
     機能(ファンクション)とは
     FRAM分析のステップ
     FRAM分析の例
     医療事故調査におけるシステミック分析の例

    第5章 レジリエンス・エンジニアリング理論にもとづく実践や研究の例
     レジリエンス・エンジニアリング理論を実践する際のポイント
     入院調剤室における仕事のなされ方―他部門との相互作用への注目
     血液浄化部―多職種スタッフの役割(機能)の明確化とつながりの形成
     手術チーム―メンバー間の言語的コミュニケーション
     まとめ

    第6章 ヒューマンファクターズとレジリエンス・エンジニアリング
     ヒューマンエラーと医療安全
     システムズ・アプローチから組織マネジメントへ
     これまでのアプローチの限界
     レジリエンス・エンジニアリング
     これからの安全マネジメント

    第7章 すぐれたレジリエンスを実現するために―安全人間工学の視点から
     患者が医療に求めるもの
     レジリエンスの能力を高める
     レジリエンスを確実なものとしていくために
     チームでのレジリエンス
     WAIとWADの乖離を防ぐ
     まとめ

    第8章 ポリファーマシーと複雑適応系について
     はじめに
     症例
     考察
     おわりに

    第9章 手術室における輸血手順の改定
          ―Work-As-ImaginedとWork-As-Doneを近づける
     はじめに
     背景:輸血の確認手順とバーコードの導入
     手術室における輸血手順~WAIとWADのギャップ~
     現場をよくする医療安全

    第10章 WAIとWADのギャップと調整に潜むリスク
          ─高濃度カリウム注射製剤の取り扱いに関する安全対策からの教訓
     はじめに
     高濃度カリウム注射製剤の急速静注によるインシデント
     わが国におけるこれまでの安全対策
     急性期医療の現場におけるWAIとWADのギャップ
     アジャストメントに潜在するリスク
     高濃度カリウム製剤に関する海外の安全対策
     WAIとWADのギャップをなくすための努力

    第11章 レジリエンス・エンジニアリングの外科手術への展開
          ─外科手術チームのメンバー間の隠された相互作用
     肺癌の外科治療の流れ
     レジリエンス・エンジニアリングの外科手術への展開
     手術チームのメンバー構成と役割
     ベテラン術者と麻酔科医との考え方のギャップ
     ベテラン術者と清潔看護師の考え方のギャップ
     ベテラン術者と若手助手の考え方のギャップ
     手術チームとして
     一般の人たち(手術を受ける側)と手術チーム(手術を行う側)の考え方の違い
     おわりに

    第12章 日常業務の観察に基づきシリンジ改良を通じて行った
          WAIとWADを近づけるチャレンジ
     はじめに
     背景
     ICU・CCUにおける注射業務の観察によるWAIとWADのギャップ
     WAIとWADのギャップを近づけるためのイノベーション
     新しいシリンジ導入の影響と効果
     考察
     おわりに

    第13章 救急医療現場における動的で適応的なチームパフォーマンス
     救急医療に見られる擾乱と制約下でのさまざまな調整
     WAIとWADをすり合わせる方法
     おわりに

    第14章 シミュレーション訓練を通じて,日常診療業務の
          うまくいっていることから学ぶ
     はじめに
     シミュレーション研修プログラムの概要
     研修プログラムの実施状況
     おわりに

    第15章 レジリエンス・エンジニアリングの視点からみた
          精神科医療現場における「やりがい」と「げんかい」
     精神科医療について
     レジリエンス・エンジニアリングを用いてどのようなアプローチが可能か
     実際に応用してみる:「リスクがある治療手段を避ける」のではなく
     Viktor E Franklと「やりがい」と「げんかい」
     さいごに

    第16章 職員の力が組織の力─レジリエント・ヘルスケアの実践に向けた組織化

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