標準 多数傷病者対応MCLSテキスト 補完版 大量殺傷型テロ対応編
目次
- 1.大量殺傷型テロ対応の重要概念
1 わが国のテロ発生の危険性
2 イベントやスポーツ競技とテロ
3 世界のテロの発生状況
4 テロの種別
5 MCLSを爆傷・銃創に応用すると
いくつかの不都合が出てきた
2.大量殺傷型テロの基礎知識
1 爆 傷
1 爆傷と損傷機序
2 爆発の特徴
■コラム1 爆発による人体への作用
3 爆発物
■コラム2 火薬と爆薬
■コラム3 代表的な火薬類
4 受傷部位による損傷形態
2 刺創・銃創
1 鋭的損傷:エネルギーによる分類
2 銃弾のエネルギーと組織への損傷
3 Cavitation(空洞化)について
4 診療手順
5 損傷の評価
6 銃創に対する保存的治療
7 銃弾の扱い
8 抗生剤投与
3 海外での取り組み(Hartford Consensusを含む)
1 米国における事態対処医療の歴史的経過
2 事態対処医療TEMSと戦術的戦傷救護TCCC
3 ハートフォードコンセンサスとは
4 銃乱射・大量殺傷型事件で身を守るべき行動
3.大量殺傷型テロに対する手技
1 ターニケットの使い方・外し方
1 ターニケット使用の意義
2 ターニケットの種類
3 ターニケットの使い方
1・適応になる出血部位
2・適応のタイミング
3・注意点
4・ターニケット装着の方法
5・CAT〇(R)以外のターニケットの特徴
4 ターニケットの外し方
5 ターニケットの合併症
6 ターニケットのエビデンスレベル
7 ターニケット使用の法的根拠
2 SALT(トリアージ)
1 SALTトリアージとは
2 ステップ1 Global Sorting(集団分類)
1・Action1
2・Action2
3・結果
3 ステップ2 Individual Assessment(個別評価)
1・緊急救命処置(LSI)
2・Assess(評価)
■コラム4 エクスペクタント
4.爆傷外傷各論
1 爆傷肺(Blast lung injury)
2 腹部外傷
3 聴覚器障害
4 四肢外傷
5 眼外傷
6 脳損傷
7 空気塞栓
5.病院での対応のポイント
1 準備
1・災害が発生する前
2・災害が発生した後
2 初期対応
3 その他の対応
1・サージに備える
2・『リバーストリアージ』を意識した対応
3・早期に来院した傷病者への対応
4・手術室の運営
5・多数輸血への対応
6・軽症者および帰宅者への対応
4 地域での防災・搬送計画
5 化学テロへの対応
● 参考文献
6.事例紹介
1 過去の爆発物テロ事例の実際と教訓
事例1・マドリード多発列車爆破テロ
事例2・ボストンマラソン爆弾テロ
■コラム5 ボストンマラソンの体制
■コラム6 イスラエルの対テロ現場トリアージ