がん治療に伴う粘膜障害マネジメントの手引き 2020年版

出版社: 金原出版
著者:
発行日: 2020-02-25
分野: 臨床医学:一般  >  癌/腫瘍一般
ISBN: 9784307204101
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:約3営業日

3,080 円(税込)

商品紹介

がん治療に伴う粘膜炎については、エビデンスに基づいた予防法や治療法に乏しく、海外のガイドラインも日本国内では応用しづらい面があった。本手引きでは、MASCC/ISOOのガイドラインなどを参考に、日本の実臨床に役立つ、粘膜炎の予防・治療の指針をQ&A形式で解説。発症機序、発症頻度、特徴・症状などについても解説し、口腔粘膜炎の写真も多数掲載した。がん支持医療として粘膜炎に対処する医療職に必携の一冊。

目次

  • I 口腔

    総論
    Q1 がん治療に伴う口腔粘膜炎は、臨床上どのような悪影響を及ぼすか?
    Q2 殺細胞性抗がん薬や頭頸部放射線療法による口腔粘膜炎の発症機序はどのようなものか?
    Q3 殺細胞性抗がん薬による口腔粘膜炎が発症しやすい薬剤・レジメンはどのようなものか?
      また、その具体的な発症頻度はどの程度か?
    Q4 殺細胞性抗がん薬による口腔粘膜炎の臨床的特徴はどのようなものか?
    Q5 分子標的薬による口腔粘膜炎(口内炎)の発症機序はどのようなものか?
    Q6 分子標的薬による口腔粘膜炎(口内炎)が発症しやすい薬剤・レジメンはどのようなものか?
      また、その具体的な発症頻度はどの程度か?
    Q7 分子標的薬による口腔粘膜炎(口内炎)の臨床的特徴はどのようなものか?
    Q8 頭頸部放射線療法による口腔粘膜炎の臨床的特徴はどのようなものか?
    Q9 頭頸部放射線療法による口腔粘膜炎の増悪因子にはどのようなものがあるか?
    Q10 化学放射線療法による口腔粘膜炎が発症しやすい薬剤・レジメンはどのようなものか?
       また、その具体的な発症頻度はどの程度か?
    Q11 造血幹細胞移植後の粘膜障害である慢性移植片対宿主病(GVHD)の
       口腔症状とはどのようなものか?
    Q12 治療毒性として起こる口腔粘膜炎の評価方法にはどのようなものがあるか?
    Q13 口腔粘膜炎の診断において、鑑別すべき疾患・病態にはどのようなものがあるか?

    各論1 予防的対応
    Q1 口腔粘膜炎の予防的な管理に口腔衛生管理(口腔ケア)は推奨されるか?
    Q2 予防的な対応として推奨される口腔衛生管理(口腔ケア)の具体的な内容は?
    Q3 口腔粘膜炎の予防に、LLLT(低反応レベルレーザー療法または低反応レベル光療法)
      なども含めたphotobiomodulation(PBM)は推奨されるか?
    Q4 口腔粘膜炎の予防に、クライオセラピーは推奨されるか?
    Q5 分子標的薬による粘膜障害に対して、推奨される特異的な予防法はあるか?
    Q6 口腔粘膜炎の予防に、亜鉛の内服は推奨されるか?
    Q7 口腔粘膜炎の予防に、どのような含嗽が推奨されるか?
    Q8 口腔粘膜炎の予防に、ピロカルピンの予防投与は推奨されるか?
    Q9 頭頸部放射線療法における粘膜障害の予防に、治療開始前の歯科金属冠の除去は
      推奨されるか?
    Q10 頭頸部放射線療法による口腔粘膜炎の予防に、放射線治療補助器具は推奨されるか?

    各論2 治療的対応
    Q1 口腔粘膜炎の疼痛には、どのような治療、管理が推奨されるか?
    Q2 口腔粘膜炎の治療に、漢方薬(半夏瀉心湯)は推奨されるか?
    Q3 口腔粘膜炎の治療(疼痛緩和)に、口腔粘膜保護材は推奨されるか?
    Q4 口腔粘膜炎の治療に、栄養管理、食事支援は推奨されるか?
    Q5 口腔粘膜炎の治療に、アミノ酸などの経口補充投与は有効か?
    Q6 頭頸部がん粒子線(陽子線・重粒子線)治療による口腔粘膜炎に対して、
      特異的に推奨される治療はあるか? 通常の高エネルギーX線での放射線療法と
      比較して、口腔粘膜炎の病態や対応に違いはあるか?
    Q7 移植後の慢性移植片対宿主病(GVHD)の口腔症状の治療として推奨される具体的な対応は?


    II 口腔以外

    総論
    Q1 がん治療に伴う粘膜炎のうち、口腔以外に起こる粘膜炎にはどのようなものがあるか?
    Q2 口腔以外に起こる粘膜炎の発生機序はどのようなものか?
    Q3 口腔以外の粘膜炎の発現頻度はどの程度か?
    Q4 口腔以外の粘膜炎を増悪させる因子はどのようなものか?
    Q5 殺細胞性抗がん薬による下痢の発生機序はどのようなものか?
    Q6 分子標的薬による下痢の発生機序はどのようなものか?
    Q7 免疫チェックポイント阻害薬による下痢・大腸炎の発生機序はどのようなものか?
    Q8 出血性膀胱炎の発生機序はどのようなものか?
    Q9 消化管急性移植片対宿主病(GVHD)の発生機序はどのようなものか?

    各論1 口腔以外の粘膜炎の予防および早期診断
    Q1 放射線性粘膜炎を早期発見するには?
    Q2 放射線性直腸炎にはどのような予防策が有効か?
    Q3 フッ化ピリミジン系薬剤による下痢症を予測する臨床的因子はあるか?
    Q4 フッ化ピリミジン系薬剤による消化器毒性を予測するために遺伝子検査は有用か?
    Q5 イリノテカンによる下痢症はUGT1A1 遺伝子多型により予測可能か?
    Q6 免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE)の診断に必要な検査は
      どのようなものか?
    Q7 イホスファミドとシクロホスファミドによる血尿に対してどのような予防策が有効か?
    Q8 急性移植片対宿主病(GVHD)発症にはどのような予防策が有効か?
    Q9 急性GVHD 発症のリスク因子はどのようなものか?
    Q10 消化管急性GVHD の診断に必要な検査はどのようなものか?

    各論2 口腔以外の粘膜炎の治療
    Q1 放射線性消化管粘膜炎の際の食事でどのような点に気をつけるとよいか?
    Q2 放射線性食道炎に対するケアとしてどのようなことに気をつけるとよいか?
    Q3 放射線療法に伴う下痢症状の苦痛緩和にはどのようなケアが重要か?
    Q4 晩期放射線性直腸炎に対して高気圧酸素療法は推奨されるか?
    Q5 晩期放射線性直腸炎に対してスクラルファート注腸は推奨されるか?
    Q6 晩期放射線性直腸炎に対してステロイド注腸は推奨されるか?
    Q7 晩期放射線性直腸出血に対して経内視鏡下でのアルゴンプラズマ凝固は推奨されるか?
    Q8 殺細胞性抗がん薬による下痢に対してどのような治療が有用か?
    Q9 5-FU とイリノテカンによる下痢症に対して半夏瀉心湯は有用か?
    Q10 分子標的薬による下痢に対してどのような治療が有用か?
    Q11 免疫チェックポイント阻害薬による免疫関連有害事象(irAE)としての大腸炎に
       ステロイド投与は推奨されるか?
    Q12 出血性膀胱炎に対してどのような治療が有用か?
    Q13 消化管急性GVHDに対する一次治療として推奨される治療はどのようなものか?
    Q14 消化管急性GVHD に対する一次治療としての全身ステロイド治療の効果判定は
       いつ頃に行うべきか? また、ステロイドの減量はどのように行えばよいか?
    Q15 一次治療抵抗性の消化管急性GVHD に対して、二次治療として推奨される治療は
       どのようなものか?

    参考資料
    がん治療における口腔支持療法のための口腔粘膜炎評価マニュアル

最近チェックした商品履歴

Loading...