認知症plus身体拘束予防

出版社: 日本看護協会出版会
著者:
発行日: 2020-06-20
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784818022683
電子書籍版: 2023-05-20 (電子版)
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商品紹介

「患者の安全を守るため」という名目で、急性期病院では認知症高齢者に身体拘束を行うことがよくあります。でも、本当にそれは患者のため? 実は医療者の都合ではないのでしょうか? 看護ケアの方法をみつめ直し、工夫をすることで、せん妄やBPSDの発生を抑え、身体拘束をしなくても過ごすことができます。「今までそうしてから」という思考停止に陥ることなく、組織一丸となって拘束に頼らない看護を実現しましょう。

目次

  • Part 1 身体拘束をしない看護の実現に向けて
    1 身体拘束とは
    2 倫理的視点から考える身体拘束
    3 日常のケアをみつめ直すことで身体拘束のない看護を実現する
    1)本人のニーズの明確化とパーソン・センタード・ケア
    2)認知症高齢者のせん妄予防ケアと対応
    3)多職種連携とシステムづくり
    4)認知症ケア加算による身体拘束低減への影響

    Part 2 フローチャートで示す 身体拘束をしないための看護のプロセス
    1 入院前から外来で行う身体拘束予防のためのケア
    2 入院直後から行う身体拘束予防のためのケア
    3 術後に行う身体拘束予防のためのケア

    Part 3 身体拘束をしない組織に向けてのチャレンジ
    Step 1:意識を高める
    Step 2:チームで協働する
    Step 3:計画・実践・評価する

    Q & A:身体拘束に関して臨床現場で困っていること、悩んでいること
    Appendix:
    1 アルツハイマー協会の認知症ケア実践に関する推奨
    2 身体拘束について考えるときに参考になる資料

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

Part 1 身体拘束をしない看護の実現に向けて

P.7 掲載の参考文献
1) 厚生労働省 : 令和2年度診療報酬改定の概要. https://www.mhlw.go.jp/content/12400000/000603942.pdf
2) 厚生労働省老健局 : 「2018年介護報酬改定について」2018年介護報酬改定の主要改定項目. http://www.mcw-forum.or.jp/image_report/DL/20180426-1.pdf
4) 全日本病院協会 : 「身体拘束ゼロの実践に伴う課題に関する調査研究事業」報告書, 2016. https://www.ajha.or.jp/voice/pdf/other/160408_2.pdf
5) 日本医療安全調査機構 : 入院中に発生した転倒・転落による頭部外傷に係る死亡事例の分析, 医療事故の再発防止に向けた提言 第9号, 2019. https://www.medsafe.or.jp/modules/advocacy/index.php?content_id=1#teigen009
6) 藤野郁夫 : 隔離・身体拘束時の事故事例・判例について, 精神医療情報総合サイトeらぽーる. https://www.e-rapport.jp/team/action/sample/sample07/01.html
7) 犬尾英里子 : 身体拘束と身体合併症リスク, 老年精神医学雑誌, 29 (2) : 138-146, 2018.
P.10 掲載の参考文献
1) 保健師助産師看護師法. https://www.mhlw.go.jp/web/t_doc?dataId=80078000&dataType=0&pageNo=1
1) 日本看護倫理学会 : 身体拘束予防ガイドライン, 2015. http://jnea.net/pdf/guideline_shintai_2015.pdf
2) 全日本病院協会 : 「身体拘束ゼロの実践に伴う課題に関する調査研究事業」報告書, 2016. https://www.ajha.or.jp/voice/pdf/other/160408_2.pdf
2) 日本看護倫理学会臨床倫理ガイドライン検討委員会 : 医療や看護を受ける高齢者の尊厳を守るためのガイドライン. http://jnea.net/pdf/guideline_songen_2015.pdf
3) 日本看護協会 : 看護者の倫理綱領. https://www.nurse.or.jp/home/publication/pdf/rinri/code_of_ethics.pdf
3) 厚生労働省「身体拘束ゼロ作戦推進会議」 : 身体拘束ゼロへの手引き-高齢者ケアに関わるすべての人に, 2001.
P.30 掲載の参考文献
1) メットライフ生命「老後を変える」編集部 : 1万4,100人に大調査! 老後の豊かさの鍵はお金か? 健康か? 家族か? https://www.metlife.co.jp/changerougo/about/japanproject/project02/
1) 長谷川真澄, 栗生田友子編著 : チームで取り組むせん妄ケア-予防からシステムづくりまでDVD付, 医歯薬出版, 2017.
2) 鈴木みずえ : 超高齢社会における看護のパラダイムの転換-最期まで輝く人生を支援するための看護の創造, 老年看護学, 22 (2) : 5-9, 2018.
2) 日本老年医学会編 : 改訂版健康長寿診療ハンドブック-実地医家のための老年医学のエッセンス, メジカルビュー社, 2019.
3) ドーン・ブルッカー, クレア・サー (水野裕ほか訳) : 認知症ケアマッピング-理論と実際, 認知症介護研究・研修大府センター, 2011.
3) 秋下雅弘, 長瀬亜岐 : 看護・介護現場のための高齢者の飲んでいる薬がわかる本, 医学書院, 2018.
4) 和田健 : ポケット版改訂せん妄の臨床-リアルワールド・プラクティス, 新興医学出版社, 2019.
4) 中田信枝 : 高齢者・認知症患者の身体拘束を削減するために-身体拘束と転倒・転落事故のリスク, 老年精神医学雑誌, 29 (2) : 147-157, 2018.
5) 日本総合病院精神医学会せん妄指針改訂班編 : せん妄の臨床指針-せん妄の治療指針 第2版, p.20-23, 星和書店, 2015.
5) 小藤幹恵 : 高度急性期医療の場での抑制しない看護へのチャレンジ, 看護, 70 (2) : 70-75, 2018.
6) 黒川美知代 : 夜間持続点滴削減プロジェクト活動, 日本医療マネジメント学会雑誌, 20 (suppl) : 187-187, 2019.
6) 佐藤晶子 : 高齢者の「尊厳」と「安全」を守る-急性期病院における身体拘束ゼロ病棟達成の取り組み, 老年看護学, 24 (1) : 25-31, 2019.
7) 日本老年看護学会老年看護政策検討委員会 : 老人看護専門看護師および認知症看護認定看護師を対象とした「入院認知症高齢者へのチーム医療」の実態調査報告書, 2014.
8) 亀井智子ほか : 認知症および認知機能低下者を含む高齢入院患者群への老年専門職チームによる介入の在院日数短縮等への有効性 ; システマティックレビューとメタアナリシス, 日本老年看護学会誌, 20 (2) : 23-25, 2016.
9) 深堀浩樹ほか : 老年看護政策検討委員会活動報告 (2) 認知症ケア加算 1・2 を算定した病院における老人看護専門看護師・認知症看護認定看護師が認識している認知症ケアの実態と変化, 2017.
10) 北川公子ほか : 老年看護政策検討委員会活動報告 (1) 認知症ケア加算 2 算定申請をした病院の看護管理者からみた認知症看護研修の効果, 老年看護学, 22 (2) : 97-102, 2018.
12) 岩澤由子, 長谷川陽一 : DiNQLデータから見る, 認知症ケア加算と人員配置・身体拘束, 看護, 71 (3) : 70-73, 2019.

Part 3 身体拘束をしない組織に向けてのチャレンジ

P.85 掲載の参考文献
1) 日本看護倫理学会臨床倫理ガイドライン検討委員会編 : 身体拘束予防ガイドライン, p.18-19, 日本看護倫理学会, 2015.
1) 鈴木みずえ : 看護実践能力習熟段階に沿った急性期病院でのステップアップ認知症看護, 日本看護協会出版会, 2016.
2) 鈴木みずえ監修 : 認知症の看護・介護に役立つよくわかるパーソン・センタード・ケア, 池田書店, 2017.
2) 全日本病院協会 : 身体拘束ゼロの実践に伴う課題に関する調査研究事業報告書, 平成28 (2016)年3月. https://www.ajha.or.jp/voice/pdf/other/160408_2.pdf
3) 鈴木みずえ監修 : 認知症の人の気持ちがよくわかる聞き方・話し方, 池田書店, 2017.
3) 松尾良美 : 身体拘束をしない急性期病棟における認知症高齢者への多職種協働による包括的実践, 老年看護学, 24 (1) : 5-11, 2019.
4) 小藤幹恵 : 高度急性期医療の場での抑制しない看護へのチャレンジ, 看護, 70 (2) : 70-75, 2018.
4) 鈴木みずえ, 酒井郁子 : パーソン・センタード・ケアでひらく認知症看護の扉, 南江堂, 2018.
5) 小藤幹恵 : 高度急性期医療の場での抑制しない看護へのチャレンジ. https://www.hosp.med.osaka-u.ac.jp/home/hp-cqm/ingai/seminar/pdf/2018/009_kofuji.pdf
6) 水野裕監訳 : DCM (認知症ケアマッピング) 第80版 (日本語訳第4版), 認知症介護研究・研修大府センター, 2011.
7) 日本認知症ケア学会編 : 認知症ケア標準テキスト認知症ケアの基本, p.66, ワールドプランニング, 2007.
P.89 掲載の参考文献
1) 厚生労働省 : 平成30年度診療報酬改定について. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000188411.html
P.96 掲載の参考文献
1) 平野一美 : 院内の認知症ケア体制と地域連携を構築, 看護, 68 (9) : 40-43, 2016.
P.97 掲載の参考文献
1) DVD市民公開シンポジウム「認知症のある高齢者への身体拘束ゼロを問い直す」, シルバー総合研究所, 2018年6月2日.
P.99 掲載の参考文献
1) 鈴木みずえ編 : 多職種チームで取り組む認知症ケアの手引き, 日本看護協会出版会, 2017.
2) 日本老年看護学会監修 : 認知症高齢者のチーム医療と看護-グッドプラクティスのために, 中央法規出版, 2017.
3) 川島みどり : 増補版チーム医療と看護-専門性と主体性への問い, 看護の科学社, 2016.
P.101 掲載の参考文献
1) 野口正行ほか : 急性期病院と地域アウトリーチ機関との連携, 日本社会精神医学会雑誌, 22 (4) : 539-544, 2013.
P.109 掲載の参考文献
1) 松村明, 三省堂編修所編 : 大辞林 第3版, 三省堂, 2006.
2) 日本看護協会 : DiNQL 事業について. https://www.nurse.or.jp/nursing/practice/database/dinql/index.html
4) 北川雄一 : 高齢手術患者における術後せん妄, 日本外科系連合学会誌, 38 (1) : 28-35, 2013.
5) 町田いづみほか : せん妄スクリーニング・ツール (DST) 作成, 総合病院精神医学, 15 (2) : 150-155, 2003.
6) 綿貫成明ほか : 日本語版NEECHAM混乱・錯乱スケールの開発およびせん妄のアセスメント, 臨床看護研究の進歩, 12 : 50-54, 2001.
P.117 掲載の参考文献
1) 片山はるみほか ; A病院における身体拘束低減の取り組みと成果に関する統計学的検証, 第23 回日本看護管理学会抄録, 2019.
2) ケアと環境研究会 : 認知症高齢者への環境支援のための指針 PEAP 日本版 3, 改訂4版, 2005. http://www.kankyozukuri.com/pdf/peap-ja-34.pdf
3) 鳥羽研二監修 : 高齢者総合的機能評価ガイドライン, p.32-40, 厚生科学研究所, 2003.
P.120 掲載の参考文献
1) 鈴木みずえ : 認知症plus転倒予防-せん妄・排泄障害を含めた包括的ケア, p.134, 日本看護協会出版会, 2019.

Appendix 1 アルツハイマー協会の認知症ケア実践に関する推奨

P.133 掲載の参考文献
2) Alzheimer's Association : Dementia Care Practice Recommendations. https://www.alz.org/professionals/professional-providers/dementia_care_practice_recommendations
7) Whitlatch, C.J., Orsulic-Jeras, S. : Meeting the informational, educational, and psychosocial support needs of persons living with dementia and their family caregivers, Gerontologist, 58 (Suppl 1) : S58-S63, 2018.

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