やってくる

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2020-08-01
分野: 看護学  >  看護学一般
ISBN: 9784260042734
シリーズ: ケアをひらく
書籍・雑誌
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2,200 円(税込)

商品紹介

生ハムメロンはなぜ美味しいのか? 対話という行為がなぜ破天荒なのか?――私たちの「現実」は、既にあるものの組み合わせではなく、外部からやってくるものによってギリギリ実現されている。だから日々の生活は、何かを為すためのスタート地点ではない。それこそが奇跡的な達成であり、体を張って実現すべきものなんだ! ケアという「小さき行為」の奥底に眠る過激な思想を、素手で取り出してみせる郡司氏。その圧倒的に優しい知性。

目次

  • 第1章 ビワの生い茂る奥の病院
     1-1 もはや学生寮ですらないかつての病棟
     1-2 タクシードライバーといましろたかし
     1-3 干しぶどうをこぼしたのは誰だ
     1-4 神様が来てたんです
     1-5 ムールラー
     1-6 人工知能と天然知能
     1-7 天然知能だった私

    第2章 同じなのに違う、違うのに同じ
     2-1 顔を知らないのに人を知っている
     2-2 「よう、元気」であり「誰?」である
     2-3 やってくる「友人」
     2-4 どこまでいっても同じ
     2-5 これは何者かの陰謀か
     2-6 ミスマッチを超えたリアリティ
     2-7 猫でない、というよりはむしろ、猫である

    第3章 デジャブから出発しないとわからない
     3-1 おまえ、牛丼食ってから来いや
     3-2 カートを見続けた私のデジャブ体験
     3-3 宙吊りにされた完了形
     3-4 押し寄せる純粋な懐かしさ―夢の中へ
     3-5 唐揚げを見ていて現れたデジャブ
     3-6 お茶を忘れたから、おにぎりがホカホカだった

    第4章 「いま・ここ」が凍りつく
     4-1 凍てつく窓の向こう側
     4-2 終わらないことを終わらせようとする恐怖
     4-3 肉体・モノに集中して外部へ
     4-4 運動を知覚する緩い同一性
     4-5 「いま・ここ」のリアリティ
     4-6 押し寄せる背景

    第5章 ポップ・ファンキー・天然知能
     5-1 ダサカッコワルイからこそのアメイジング
     5-2 プリンスの衝撃
     5-3 ボーイズ・タウン・ギャングからの「アップタウン・ファンク」
     5-4 クエイ兄弟の脱創造
     5-5 秋山祐徳太子のファンクでポップなダリコ
     5-6 中村―鯖ガエル―恭子

    第6章 カヌーを漕ぎ出すことで生きる
     6-1 俺、明日からラーメン屋やります
     6-2 因果関係反転の意味
     6-3 これって権威?―生の尊厳としての権威
     6-4 では、“いわゆる権威”とは何なのか
     6-5 カヌーを漕ぎ出す
     6-6 知覚できないものに同時に備える

    第7章 死とわたし
     7-1 死を感じる VS 死を哲学する
     7-2 頭の中と外の接続
     7-3 「前縁の神」としての死
     7-4 「境界の神」としての死
     7-5 間を開くもの=ワイルドマン
     7-6 対話におけるワイルドマン=カブトムシ
     7-7 前縁と境界の間、そして同一性とは

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