社会的養護 I
商品紹介
子どもが権利の主体であることが明確にされた改正児童福祉法や新しい社会的養育ビジョンの公表等を受け，最新の情報を提供。大きな変革を迎えつつある社会的養護の意義や歴史，体系や支援内容，今後の課題をわかりやすく解説。さらに様々な施設での事例も随所に収録。保育に携わる人が実践現場を身近に感じられるよう工夫。
目次
- 第1章 現代社会と社会的養護
1節 児童の権利と児童福祉法の改正
1．児童の基本的人権
2．「子どもの権利」の国際的発展と児童福祉法の改正
2節 社会的養護の体系と虐待問題
1．家庭（的）養護と社会的養護
2．虐待の増加とその背景
3．虐待予防と体罰禁止の法改正
3節 社会的養護の今後の課題
1．里親制度と特別養子縁組制度
2．児童養護施設等のあり方
第2章 社会養護の国際的発展とわが国の特徴
1節 わが国の施設での社会的養護の歴史と現状
1．古代の施設での社会的養護と慈善救済
2．中世・近世の施設での社会的養護と慈善救済
3．近代の施設での社会的養護
2節 社会的養護の国際的発展
1．諸外国の施設での社会的養護
2．児童福祉理念の国際的発展
第3章 社会的養護の理念と基本原理
1節 施設での社会的養護の理念と特色
1．政策上の理念
2．方法論上の理念
3．法律的な理念
2節 施設での社会的養護の基本原理
1．エンパワメント，エンリッチメントの原理
2．個別化の原理
3．自立支援（社会復帰）の原理
4．家族関係の調整の原理
5．集団力学の活用原理
6．生活の快の原理
7．施設の社会化の原理
8．自己決定の原理
3節 新しい「社会的養育」のビジョン
1．「社会的養護の課題と将来像」とそれに続く施設種別ごとの
「施設運営指針」および「里親等養育指針」の作成
2．「児童福祉法」の改正
3．新しい社会的養育ビジョン
第4章 社会的養護の対象と体系
1節 施設での社会的養護の対象児童
1．施設での社会的養護とは
2．施設での社会的養護を利用する児童
2節 施設での社会的養護の体系と施設種別
1．養育環境上に問題がある児童が利用する施設
2．身体・知能に問題がある児童が利用する施設
3．情緒・行動面に問題がある児童が利用する施設
4．その他の社会的養護の現場
3節 家庭（的）養護
1．里親
2．小規模住宅型児童養育事業（ファミリーホーム）
3．養子縁組
第5章 施設での社会的養護の支援内容
1節 社会的養護施設における支援の基本
1．社会的養護施設における基本的な視点
2．社会的養護施設における支援の考え方
3．家庭（的）養護と個別化を意識した社会的養護施設における支援
4．社会的養護施設における自立支援
2節 社会的養護施設の類型と支援概要
1．養護系施設
2．障害系施設
3．治療系施設
3節 社会的養護施設における支援過程
1．アドミッションケア（施設入所に向けての準備，入所直後の支援）
2．インケア（施設における入所中の支援）
3．リービングケア（施設退所後の社会生活に向けての準備）
4．アフターケア（施設退所後の支援）
第6章 社会的養護施設での支援の実際
1節 社会的養護施設における支援
1．施設職員に求められる姿勢
2．社会的養護における支援の視点
3．社会的養護施設に関する理論
2節 社会的養護における支援技術
1．ケアワークとソーシャルワーク
2．ソーシャルワークの展開過程
3．ソーシャルワークの方法
3節 社会的養護施設における支援の実際
1．自立支援の実際
2．家庭支援の実際
3．地域支援の実際
第7章 社会的養護施設の運営管理
1節 社会的養護施設の運営管理の原則
1．運営管理の基本理念
2．運営管理の意義
3．運営管理の基準
4．運営費
5．運営管理とサービス評価
2節 施設職員と運営管理
1．施設長の資質と役割
2．施設職員の資質と役割
3．勤務条件
第8章 社会的養護の今後の課題
1節 改正児童福祉法と新たな児童（子ども）家庭福祉の構築
1．新しい社会的養育ビジョンの概要とポイント
2．家庭養育環境の整備と里親支援
2節 社会的養護とスクールソーシャルワーク
1．社会的養護と学校教育
2．社会的養育現場でのスクールソーシャルワークの必要性
付章 施設を巣立った子どもたちが今思うこと
コラム1 （養子縁組）里親になるということ
2 2人の石井―近代児童福祉の礎を築いた人々
3 「生活の質」と「生活の快」
4 里親制度の現状
5 ケアニーズと施設養護
6 児童養護施設における実習指導の実際
7 児童養護施設施設長の目から見た施設運営
8 子育て支援と社会的養護
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