精神保健福祉システムの再構築

出版社: ミネルヴァ書房
著者:
発行日: 2020-09-30
分野: 医療技術  >  介護/福祉
ISBN: 9784623089147
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
発送目安:4~8営業日

3,850 円(税込)

商品紹介

精神疾患や精神障害があっても、ごく当たり前の市民として、働きながらともに暮らすことのできる社会のあり方とはどういうものか。本書は、国際的な脱制度化論を踏まえつつ、日本の精神保健福祉の課題と可能性を検証。社会福祉学をはじめ政治学、法学、医学、看護学などの諸領域と、知的障害やハンセン病の実態も含めた複合的な研究から、われわれの社会に内包される排除の論理を克服する道を探り、「多元的循環型社会」を提案する。

目次

  • はじめに
     
    序 章 内と外、排除の論理を超えて
     1 わが国の精神保健福祉システム改革の現状と課題 
     2 精神科医療における「内」と「外」について 
     3 わが国における精神保健福祉の歩みと課題――内と外の論理 
     4 精神保健福祉システムと私的医療資本 
     5 国際的に見る脱施設化と脱制度化の比較について
       ――とくにアメリカとイタリアの取り組みを通して 
     6 多元的循環型社会と精神保健福祉システム 
     
    第1章 〈市民〉とは誰か?
     はじめに――ポピュリズムと狭まる「市民」 
     1 市民概念の変容と受容――近代ヨーロッパから現代日本へ 
     2 ロールズ正義論とその問題――現代民主社会における「市民」の条件 
     3 センの「正義」のアイデアとその可能性 
     
    第2章 法制度と本人不在
     はじめに――市民社会からの排除と精神障害者 
     1 対象としての精神障害者 
     2 現行法制度と精神障害者 
     3 不在の構造における当事者とは 
     4 あらためて何を問題にしなければならないのか 
     
    第3章 市民としての知的障害者
     はじめに――価値の置き方の再考 
     1 市民への着目の必要性 
     2 家族ケアのありよう 
     3 知的障害者の暮らし 
     4 市民としての知的障害者と家族 
     
    第4章 行動制限の相克
     はじめに――多元型循環型社会と精神医療における強制 
     1 精神保健福祉法の「医療及び保護」 
     2 精神衛生法と東佐譽子事件 
     3 リーガル・モデルの導入――宇都宮病院事件と犀潟病院事件 
     4 メディカル・モデルへの揺れ戻しとリーガル・モデル体制の再構築 
     
    第5章 措置入院と新しい法理念
     はじめに――精神障害者の意思決定の尊重 
     1 措置入院とは何か? 
     2 措置入院の法的性質――直接強制と即時強制 
     3 措置入院が即時強制であることの問題点 
     
    第6章 不可視の市民
     はじめに――なぜ、今、ハンセン病を取り上げるのか 
     1 退所者が再入所を余儀なくされる実態とその背景 
     2 社会内生活からの排除と抵抗 
     3 ハンセン病国賠訴訟での勝利判決と終わらない闘い 
     4 社会内における権利主体としての人間回復 
     
    第7章 精神科ソーシャルワーカーの葛藤
     はじめに――PSWの課題は何か? 
     1 地域に住むということ 
     2 PSWの二重拘束性とジレンマ 
     3 「世間」と排除 
     4 ソーシャルワークにおける「希望」 

おすすめ商品

最近チェックした商品履歴

Loading...