私の夫は高次脳機能障害です

出版社: 医歯薬出版
著者:
発行日: 2020-09-10
分野: 看護学  >  公衆衛生/地域
ISBN: 9784263237458
電子書籍版: 2020-09-10 (第1版第1刷)
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商品紹介

障害とともに暮らす日常には,入院中にはみえない困りごとがたくさん!
妻だからこそ知りえる,高次脳機能障害の夫を背負って走る感じ,共倒れになりそうな感じ,投げ出してしまいたくなる感じ,そんな〈自身の体験〉や〈行動研究から導き出した知恵〉など,家族と医療職・福祉職に知ってほしいことを綴った1冊です.

目次

  • 第1章 高次脳機能障害のこと
      1.「高次脳機能障害」は,さまざまな症状の総称です
      2.脳の各部の働きと高次脳機能障害をまとめましょう
      3.どのようにして「高次脳機能障害」と診断されるのかを確認しましょう
      4.その原因を知りましょう
      5.回復に向けたリハビリテーションの内容と手順を知りましょう
      6.高次脳機能障害を支える制度をおおまかに知っておきましょう
      7.介護保険申請および障害者総合支援法の申請

    第2章 夫の受傷からずっと走り続けている妻たち
     1 事例1 いっしょに笑いたいのに 夫は別の時間を生きている
           ……寂しいけれど必要だった距離
       「また切れたかもしれない」
       医師からの説明
       後遺症は高次脳機能障害だった
       事件発生
       どんな仕事ができるのか
       生活の安定と自立への一歩
       15年を振り返って
       ・事例1にかかわった専門職から
     2 事例2 障害は軽いけれど 夫も私も生きにくい……夫と妻それぞれの葛藤
       突然の発症
       ICUから一般病棟へ リハビリテーション科でも検査
       喜びと不安をかかえて自宅に退院
       職場復帰,9カ月で解雇
       夫の通所開始と私の転職
       再就職までの長い道のり
       いま,そしてこれから
      ・事例2にかかわった専門職から……
     3 事例3 やさしかった夫が 怒ってトラブルばかり……転機になったサービス利用
       脳腫瘍と放射線治療の後遺症
       理解しがたい夫の行動
       トラブルを少なくするための工夫
       入院が必要になったとき
       加齢による変化
       ・事例3にかかわった専門職から……
     4 事例4 いままでの夫と違う……生活そのものがリハビリテーション
       いままでの夫と違う 様子が変……
       別人になった夫 不可解な行動
       リハビリテーションは何をめざすのか
       新たな生活の一歩
       親の介護問題
       加齢と将来のこと
       ・事例4にかかわった専門職から……
     5 かかわった専門職から,かかわる専門職へのメッセージ
      1.医療機関に向けて(原田 圭)
      2.就労を支援するスタッフに向けて
      3.リハビリテーション・スタッフに向けて
     COLUMN 1 高次脳機能障害とコミュニケーション

    第3章 夫とおだやかに暮らす知恵 夫の行動研究から
     1 日常生活編
      1.食事に関すること
      2.買い物・調理に関すること
      3.着替え・洗濯に関すること
      4.整理整頓に関すること
      5.洗面・入浴に関すること
      6.排泄に関すること
      7.睡眠リズムに関すること
      8.薬の管理に関すること
      専門職からのコメント
     2 人とのかかわり編
      1.記憶に関すること
      2.会話に関すること
      3.感情に関すること
      専門職からのコメント
     3 社会とのつながり編
      1.金銭管理に関すること
      2.時間管理に関すること
      3.トラブル・危機管理に関すること
      4.交通機関の利用に関すること
      5.通院・リハビリに関すること
      専門職からのコメント
     4 就労・福祉・相談編
      1.福祉サービス利用に関すること
      2.年金・手帳に関すること
      3.就労に関すること
      4.相談に関すること
      5.対応に苦慮するケース
      専門職からのコメント

    第4章 ケアする人をケアする 妻の会から「ポロミナ」へ
     1 しだいにみえてくる障害と困りごと
      1.行動の変化に戸惑う
      2.退院後の生活やリハビリテーションの方法がわからない
      3.夫の失業と経済的不安
      4.夫への対応,子育て,親の介護問題が同時進行
      5.わかってもらえない“みえにくい”障害
      6.これからの夫との生活
     2 ケアする人をケアすること
      1.家族は,身近で最大の支援者
      2.家族による家族支援
     3 お父さんのこと 子どもたちの声
     COLUMN 2 脳損傷後の経過記録 パーソナルノート

    第5章 家族支援のかたち
     1 家族とともに歩んで
     2 家族を応援して
     3 コウジ村を立ち上げて

     巻末資料
      ご家族への介護負担感についての調査結果

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第1章 高次脳機能障害のこと

P.14 掲載の参考文献
1) 厚生労働省:高次脳機能障害の診断基準.
2) 渡邉 修, 他(2009):東京都における高次脳機能障害者総数の推計. リハ医学, 46(2):118-25.
3) Khan F, et al(2003):Rehabilitation after traumatic brain injury. MJA, 178:290-5.

第2章 夫の受傷からずっと走り続けている妻たち

P.57 掲載の参考文献
1) 広島県高次脳機能障害地域支援ネットワーク:高次脳機能障害とともに ご家族の方へ.pp27-32. https://www.rehab-hiroshima.org/kojino/doc/
2) 柴本 礼(2010):日々コウジ中 高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック. 主婦の友社.
3) 柴本 礼(2011):続・日々コウジ中 高次脳機能障害の夫と暮らす日常コミック. 主婦の友社.
4) 中高年の高次脳機能障害者と家族における就労生活支援ニーズに関する調査研究. 北海道政務調査費(2018).
P.60 掲載の参考文献
1) 種村 純, 他(2016):高次脳機能障害全国実態調査報告. 高次脳機能研究, 36:492-502.
2) 山田規畝子(2013):高次脳機能障害者の世界. 改訂第2版, 協同医書出版.

第4章 ケアする人をケアする 妻の会から「ポロミナ」へ

P.142 掲載の参考文献
阿部順子, 蒲澤秀洋(2011):50 シーンイラストでわかる 高次脳機能障害「解体新書」. メディカ出版.
阿部順子, 東川悦子 (2015):高次脳機能障害を生きる 当事者142家族142専門職の語り. ミネルヴァ書房.
国立障害者リハビリテーションセンター高次脳機能障害情報142支援センター http://www.rehab.go.jp/brain_fukyu/
千葉県高次脳機能障害支援サイト:お悩み別情報マップ https://www.chiba-reha.jp/koujinou-support/
神奈川地域リハビリテーション支援センター:高次脳機能障害パンフレット https://www.chiiki-shien-hp.kanagawa-rehab.or.jp/brain-dysfunction/
日本高次脳機能障害友の会(全国各地の家族会を紹介) https://npo-biaj.sakura.ne.jp/top
脳損傷友の会コロポックル(北海道) https://www.koropokkuru.info
東京高次脳機能障害協議会(東京都) http://brain-tkk.com
日本脳卒中者友の会 https://noutomo.com
日本失語症協議会 https://www.japc.info
中島八十一編(2006):高次脳機能障害ハンドブック 診断142評価から自立支援まで. 医学書院.
渡邉 修(2008):<講談社+α新書>高次脳機能障害と家族のケア 現代社会を蝕む難病のすべて. 講談社.
石川ふみよ, 奥宮暁子編(2013):高次脳機能障害をもつ人へのナーシングアプローチ. 医歯薬出版.
中島八十一, 今橋久美子著(2016):福祉職142介護職のためのわかりやすい 高次脳機能障害. 中央法規出版.

第5章 家族支援のかたち

P.147 掲載の参考文献
1) 渡邉修,他(2005):いわゆる高次脳機能障害者に対する地域リハビリテーションの試み. 認知神経科学会誌,7:59-64.

[巻末資料] ご家族への介護負担感についての調査結果

P.158 掲載の参考文献
1) 渡邉 修, 他(2019):外傷性脳損傷後10年以上経過した患者の家族の介護負担感.日本交通科学学会誌, 19(1):3-7.
2) 渡邉 修, 他(2009):東京都における高次脳機能障害者総数の推計. リハ医学, 46:118-25.
3) 荒井由美子, 他(2003):Zarit 介護負担尺度日本語版の短縮版(J-ZBI_8)の作成 その信頼性と妥当性に関する検討. 日本老年医学会誌, 40:497-503.
4) Hall KM, et al(1994):Family stressors in traumatic brain injury: a two-year follow-up.Arch Phys Med Rehab, 75:876-84.
5) Kreutzer JS, et al(1994):Patient correlates of caregivers' distress and family functioning after traumatic brain injury. Brain injury, 8:193-5.
6) Kreutzer JS, et al(1992):Traumatic brain injury:family response and outcome. Arch Phys Med Rehab, 73:771-8.
7) Brooks DN, Mckinlay W(1983):Personality and behavioral change after severe blunt head injury-a relative's view. J Neurol Neurosurg Psychiatry, 46:336-44.

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