倫理でスッキリ 医療従事者のモヤモヤ解消法

出版社: シービーアール
著者:
発行日: 2020-11-20
分野: 医療技術  >  リハビリ技術
ISBN: 9784908083617
電子書籍版: 2020-11-20 (第1版第1刷)
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商品紹介

怠けているわけでも,不真面目なわけでもない,
それでも誰かの行動に戸惑い,自信をなくしてモヤモヤしている。
Ns、PT、OT、ST、SWの悩みを、哲学カフェ“ヘンプ”のマスターがコーヒーの香りにのせて昇華させます。
・家族に見捨てられ「帰る場所がない」と嘆く患者さんのホンネは?
・「祈りで治してみせる」という患者さんのご家族を説得するには?
・医療従事者は腕が良ければ、愛想なんて必要ない?
・出生前診断を受けようと思う、けど、障害児とわかったら・・・
・社会から隔離された精神疾患の患者さん、自分にできることなんてあるのかな・・・
共感する答えがきっと見つかる。あなたのモヤモヤ、哲学カフェが解消します。

目次

  • はじめに

    第1章 バイク事故の彼

    第2章 神の力
     1.クライエントの信仰を尊重すべきか
     2.知れば知るほどわからなくなっていくのはなぜ?
     3.新しい考えはどのようにして生み出されるのか

    第3章 帰る場所がない
     1.他者に関する自分の推測を「事実」にすり替える傾向
     2.「言葉」が語ることと「身体」が語ること
     3.他人の「やる気」は引き出せるか

    第4章 言葉が不自由なだけなのに
     1.あるものが「それ自体」であることを決めるのは誰か
     2.「事実」は「人が作るもの」?
     3.社会を変えるか、人の発想を変えるか

    第5章 ホットパック
     1.「雑談力」は医療者には不必要?
     2.拾ったお金は交番に届けるべき?
     3.人としてすべきことをするのが倫理的に正しい?
     4.人としてすべきことをするために大切なこと
     5.人はなぜ過酷な条件下でも一生懸命働くのか?

    第6章 リウマチと認知症
     1.「健康」とは「自分で決めるもの」?「他人に決められるもの」?
     2.自分の価値観や信念が世間の主流と違った場合にどう対応するか?

    第7章 無愛想な治療者
     1.医療従事者に愛想は必要か
     2.「私が私であること」を決めているのは誰?
     3.誰もが同じように捉えられるものなどない?
     4.よりよいチームとは

    第8章 地域と病院は違う
     1.「生きる意味」とは?
     2.自分が「自分」として生まれてきた理由

    第9章 精神の病か社会の病か
     1.「幸せの条件」とは?
     2.「幸せの6条件」の妥当性
     3.精神病院とハンセン病療養所

    第10章 研究だから許されること
     1.どんな人でも人間らしく幸せに生きられるか
     2.人権を守るためには?

    第11章 できるけどやらない
     1.自分の問題? 社会の問題?
     2.「知る」ということが意味するもの
     3.「知る」ことがもたらす効果は知る前にわかる?

    第12章 見えない敵
     1.私たちは何に対して困っているのか?
     2.哲学者・倫理学者との付き合い方

    倫理学の知識と結び付ける章
     1.倫理とは
     2.倫理的悩み
     3.倫理的ジレンマ
     4.医療における倫理的問題を考えるときの4原則
     5.専門職倫理綱領などに記載されている倫理的行動の基盤となる性質
     6.倫理的問題を考えたり、悩みやジレンマを解消するための理論
     7.倫理的問題に関連する概念
     8.現代正義論
     年表

    あとがき

    付録
    1.ヒポクラテスの誓い
    2.ニュルンベルク綱領
    3.世界医師会「ヘルシンキ宣言」人を対象とする医学研究の倫理原則
    4.専門職団体の倫理綱領
    5.世界人権宣言
    6.持続可能な開発目標

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第2章 神の力

P.7 掲載の参考文献
1) 熊谷晋一郎 : リハビリの夜. 医学書院, 2009
2) 河本のぞみ : 当事者に聞く 自立生活という暮らしのかたち. 三輪書店, 2020
3) 日本リハビリテーション医学会 (監) : 脳性麻痺リハビリテーションガイドライン 第2版. 金原出版, 2014 http://www.jarm.or.jp/wp-cntpnl/wp-content/uploads/2017/05/member_publication_isbn9784307750387.pdf
P.16 掲載の参考文献
1) 朝日新聞大阪本社版 2005年11月4日付朝刊
2) 産経新聞ニュース 2018.4.23「土俵は女人禁制, 緊急時も思わず伝統重視…相撲協会が問われる社会とずれた教条主義」https://www.sankei.com/west/news/180423/wst1804230002-n1.html
3) 朝日新聞デジタル 2018.4.12「「女人禁制」そもそもどうして生まれた? 宗教的に考えた」https://www.asahi.com/articles/ASL4B72J3L4BUCVL024.html
4) ダン・アリエリー (著), 熊谷淳子 (訳) : 予想どおりに不合理 : 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」. 早川書房, 2008, p47
5) 「弁証法」と呼ばれている考え方です. ある事柄 (正) があると, それに対立・矛盾する事柄 (反) が内部から現れ, この正と反が保存されつつ, より高い次元の「合」にまとめられるという考え方です-テオーリア最新倫理資料集 新版二訂. 第一学習社, 2019, p200

第4章 言葉が不自由なだけなのに

P.40 掲載の参考文献
1) 辻村英之 : おいしいコーヒーの経済論-「キリマンジャロ」の苦い現実. 太田出版, 2009, p105
2) 辻村英之 : おいしいコーヒーの経済論-「キリマンジャロ」の苦い現実. 太田出版, 2009, p105
3) 倫理学の文脈でこの引用を最初に用いたのは以下の書籍です-新田孝彦 : 入門講義 倫理学の視座. 世界思想社, 2000, p99
4) 田中秀央 (編) : 羅和辞典. 研究社, 1966, p242
5) 花田春兆 (編著) : 福祉・複眼・福の神 : 花田春兆対談集. 学苑社, 1993, p21, p62

第5章 ホットパック

P.51 掲載の参考文献
1) 田村次朗 : コミュニケーション・マネジメント : リーダーシップ教育の実践. 復興リーダー会議 Discussion Paper 10 : 8, 2013
2) 新田孝彦 : 入門講義 倫理学の視座. 世界思想社, 2000, pp108-125
3) 中島輝 : いつも心に名言を! 人を信じよ しかし, その百倍も自らを信じよ. PHP 863 : 80, 2020
4) ダン・アリエリー (著), 熊谷淳子 (訳) : 予想どおりに不合理 : 行動経済学が明かす「あなたがそれを選ぶわけ」. 早川書房, 2008, p109

第6章 リウマチと認知症

P.62 掲載の参考文献
1) 永田勝太郎 : 新しい医療とは何か. 日本放送出版協会, 1997, pp13-20
2) 日刊香港ポスト 2017.6.7版「名門『南華』がプレミアリーグから撤退」
3) 宇都宮徹壱 : サッカーおくのほそ道-Jリーグを目指すクラブ目指さないクラブ. カンゼン, 2016, p27

第7章 無愛想な治療者

P.78 掲載の参考文献
1) フェイスブック「フウガドールすみだ」2014年3月4日付の投稿を参照
2) 和辻哲郎 : 倫理学. 岩波講座 哲学 第二回, 岩波書店, 1931, p76
3) 2018/08/15「ウェザーニュース」https://weathernews.jp/s/topics/201807/240205/
4) 西部謙司 : ボールは丸い. サッカーの真理がわかる名言集. 内外出版社, 2019, p105
5) 西部謙司 : ボールは丸い. サッカーの真理がわかる名言集. 内外出版社, 2019, p120

第8章 地域と病院は違う

P.90 掲載の参考文献
1) 長島伸一 : 情報ステーションの誕生-コーヒー・ハウスにはじまる. 松岡正剛 (編) : クラブとサロン-なぜ人びとは集うのか, NTT出版, 1991, pp64-65
2) 長島伸一 : 情報ステーションの誕生-コーヒー・ハウスにはじまる. 松岡正剛 (編) : クラブとサロン-なぜ人びとは集うのか, NTT出版, 1991, p72
3) 須原一秀 : 自死という生き方-覚悟して逝った哲学者. 双葉社, 2008, p52
4) 須原一秀 : 自死という生き方-覚悟して逝った哲学者. 双葉社, 2008, p21
5) 2002年9月8日付「中国新聞」朝刊
6) FOOTBALL ZONE WEB 2018.08.26.「『それができたら人生は成功』神戸MFイニエスタが投稿… "心に響く言葉" に反響」https://www.football-zone.net/archives/131007

第9章 精神の病か社会の病か

P.101 掲載の参考文献
1) カミュ (著), 清水徹 (訳) : シーシュポスの神話. 新潮文庫, 1969
2) 上野哲 : ハンセン病療養所の課題 : 新良田教室卒業生への聞き取り調査を手がかりに. 医学哲学 医学倫理 22 : 1-6, 2004
3) ふれあい文芸編集室 (編) : ふれあい文芸 令和2年版. 公益財団法人日本財団, 2020, pp18-21

第10章 研究だから許されること

P.111 掲載の参考文献
1) UCCコーヒートリビア「コーヒーは悪魔の飲み物」https://www.ucc.co.jp/enjoy/trivia/atcl033/
2) ダートコーヒーHP「コーヒーの基礎知識 : コーヒーがつくったヨーロッパの政治と文化」http://excafe.jp/jp/coffeeinfo14_01.php
2) 第一学習社編集部 (編著) : テオーリア 最新倫理資料集 新版二訂. 第一学習社, 2019, p199
3) 第一学習社編集部 (編著) : テオーリア 最新倫理資料集 新版二訂. 第一学習社, 2019, p58.
3) 2005年11月28日付「朝日新聞」東京本社版朝刊
4) NPO法人地球生物会議ALIVE : 製薬・化粧品会社, 動物実験の廃止計画を支持. AVA-net 海外ニュース No. 147 (2011-3-4), 翻訳 : 宮路正子. http://www.ava-net.net/world-news/147-2.htm
5) 高坂正顕, 金子武藏 (監) : カント全集 第七巻. 理想社, 1965, p81.
6) ルソー (著), 今野一雄 (訳) : エミール (上巻). 岩波文庫, 1962, p297

第12章 見えない敵

P.129 掲載の参考文献
1) 第一学習社編集部 (編著) : テオーリア 最新倫理資料集 新版二訂. 第一学習社, 2019, p190

倫理学の知識と結び付ける章

P.156 掲載の参考文献
1) Garrett TM, Baillie HM, Garrett RM : Health Care Ethics : Principles and Problems. 5th ed, Pearson, 2009
2) Purtilo RB, Doherty RF : Ethical Dimensions in the Health Professions. 4th ed, Elsevier Saunders, Philadelphia, 2005
3) Beauchamp TL, Childress JF : Principles of Biomedical Ethics. 4th ed, New York, Oxford University Press, 1994
4) Kornblau BL, Burkhardt A : Ethics in Rehabilitation : A Clinical Perspective. 2nd ed, Slack, 2012
5) 小林道太郎 : ケア倫理は看護倫理にどう貢献しうるのか : ケアの諸局面の倫理的要素から. 日本看護倫理学会誌 6 (1) : 20-29, 2014
6) 日本障害者リハビリテーション協会 (訳) : CBRガイドライン日本語訳. 世界保健機関 (WHO), 2010 https://www.dinf.ne.jp/doc/japanese/intl/un/CBR_guide/index.html
7) 神島裕子 : 正義とは何か 現代政治哲学の6つの視点. 中公新書, 2018
8) アイリス・マリオン・ヤング (著), 岡野八代, 池田直子 (訳) : 正義への責任. 岩波書店, 2014
9) マーサ・C・ヌスバウム (著), 神島裕子 (訳) : 正義のフロンティア 障碍者・外国人・動物という境界を越えて. 法政大学出版局, 2012

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