大阪市立十三市民病院がつくった 新型コロナウイルス感染症もっと対応BOOK
目次
- CHAPTER 1 COVID-19患者対応の全体像
みんなで乗り越えてきた大阪市立十三市民病院の半年
COVID-19患者の入院から退院までの流れ
病院へ到着後
入院中
退院基準
退院時
CHAPTER 2 重症化を防ぐアセスメントと全身管理のポイント
OVID-19重症化のリスク因子
チームで早期に病態悪化を見つける
スタッフがわかりやすい呼吸管理
画像から重症化のサインをとらえる
糖尿病とCOVID-19の関係
COVID-19患者の栄養管理
COVID-19患者のリハビリテーション
COVID-19患者の褥瘡対策
COVID-19患者対応における医療安全管理
CHAPTER 3 病態別の治療とケア
データでみる十三市民病院のCOVID-19患者像
症例でみる治療とケア
CASE1 軽 症
症状は味覚障害、嗅覚障害のみ。無治療で軽快。
隔離解除にはPCR検査連続2回陰性確認が必要だった時期の症例
CASE2 中等症I
睡眠時無呼吸症候群合併。持続気道内陽圧呼吸療法(CPAP)使用中のため、
エアロゾル発生環境からの感染予防対策が必要であった症例
CASE3 中等症I
ステージIV(肝転移、脳転移)の肺がん治療中にCOVID-19を併発した症例
CASE4 中等症I
妊娠中にCOVID-19を併発し、全身状態が悪化したためステロイド治療を必要とした症例
CASE5 中等症II
糖尿病合併。ステロイド治療により血糖コントロールが増悪し、インスリン強化療法を新規に導入した症例
CASE6 中等症II
低酸素血症が悪化したが、挿管下人工呼吸管理を希望しなかったため、高流量酸素療法を行い軽快した症例
CASE7 中等症II
自己での喀痰喀出が困難なため、頻回の喀痰吸引を必要としたが、
エアロゾル飛散防護テントを自作して感染防止対策を行った症例
CASE8 中等症II
呼吸不全悪化のため、高次医療機関へ転院。挿管下人工呼吸管理を行われなかった症例
CASE9 重 症
呼吸不全悪化のため、高次医療機関へ転院。挿管下人工呼吸管理を行われた症例
CASE10 重 症
前医で挿管下人工呼吸管理を受け、抜管2日目に転院。
酸素の減量、血圧・血糖コントロールを行い、無事に退院となった症例
CASE11 重 症
隔離が必要なため、家族の来院ができない状況で、面談にモバイルを使用した看取りの症例
CHAPTER 4 COVID-19患者対応に必要な基礎知識
(1)新型コロナウイルスとは?
(2)感染のメカニズム
(3)COVID-19の感染経路
(4)COVID-19の主な症状
(5)COVID-19の経過
(6)COVID-19の後遺症
(7)COVID-19の検査
(8)COVID-19の薬物治療
(9)COVID-19の血栓予防
(10)COVID-19とインフルエンザ
(11)ワクチン開発の展望
COVID-19対応で使える資料