文化人類学【カレッジ版】 第4版

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2021-01-06
分野: 看護学  >  看護教育/研究
ISBN: 9784260042208
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商品紹介

多様性に満ちた人間の生存の、具体的なありようを直接観察し、人間とは何かに答える「文化人類学」のテキスト。人間を理解するための「文化」をさまざまな切り口で紹介。

目次

  • 第1章 人間と文化
     A 文化人類学における文化
      (1)人間であることと文化
      (2)「人種」と民族と文化
      (3)国家と民族と文化
     B 文化の諸相
      (1)モノと文化
      (2)分類と文化
     C 文化人類学はどのような学問か
      (1)植民地の拡大と文化人類学の誕生
      (2)文化相対主義と文化人類学
      (3)研究方法
      (4)人類学・文化人類学・社会人類学・民族学および隣接分野
     D 現代社会と文化人類学の現在
      (1)変化する人間社会と文化人類学の理論
      (2)グローバル化時代の個人と文化

    第2章 質的研究とエスノグラフィー
     A 質的思考から質的研究へ
      (1)質的思考の基層性
      (2)質的研究とは
     B 文化人類学とエスノグラフィー
      (1)質的研究の源流としてのエスノグラフィー
      (2)エスノグラフィーとは
      (3)質的研究の基礎教養としての文化人類学
      (4)エスノグラフィーの展開
     C エスノグラフィーを現代にいかす
      (1)「現場」でエスノグラフィーをいかす
      (2)「コロナ後」の世界を想像/創造するために

    第3章 個人・家族・家族をこえたつながり
     A 個人と社会
      (1)「個人」という概念
      (2)社会における個人
     B 家族
      (1)家族のなりたち
      (2)現代社会と家族
     C 家族をこえたつながり
      (1)親族
      (2)コミュニティとボランタリー・アソシエーション
      (3)国家

    第4章 人生と通過儀礼
     A 通過儀礼と境界理論
      (1)通過儀礼とは,なにか
      (2)通過儀礼と境界理論
      (3)自然は本来かたちのないものである
      (4)なぜ節目が危険なのか
     B ライフサイクルと境界理論
      (1)人間の一生とライフサイクル
      (2)なぜ誕生や死が危険視されるのか
     C 儀礼の構造
      (1)ファン ヘネップと儀礼の構造
      (2)誕生儀礼
      (3)成熟儀礼
      (4)結婚の儀礼
      (5)葬式
     D 通過儀礼とコミュニタス
      (1)過渡の局面の特徴
      (2)過渡の期間とコミュ二タス
     E なぜ通過儀礼を経なければ大人になれないのか
      (1)個人にとってのライフサイクル
      (2)通過儀礼を経なければ,人は「大人」になることはできない

    第5章 宗教と世界観
     A 文化人類学と「宗教」
      (1)「宗教」を考える
      (2)文化人類学の分析枠組みを通して宗教をみる
     B 文化人類学と儀礼研究
      (1)儀礼の定義と分類
      (2)儀礼と「伝統」
     C トランスナショナル時代における宗教と世界観
      (1)トランスナショナル化が進む日本
      (2)「宗教と世界観」研究と現代社会

    第6章 健康と医療
     A 健康と文化
      (1)健康とはなにか
      (2)健康のリスクとレジリアンス
      (3)医療人類学の方法論
     B 病気と治療
      (1)病気の認識
      (2)病気の経験
      (3)治療の実践
     C 医療の体系
      (1)観念と制度
      (2)医療の体系から医療の実践へ
     D 環境と健康
      (1)環境に対する人間の適応
      (2)遺伝的適応と不適応
      (3)文化的適応と不適応
      (4)環境のグローバル化がもたらす健康リスク

    第7章 いのちと文化
     A 「いのち/生命」の多様性
      (1)「いのち/生命」を定義する試み
      (2)民族誌にみる生命観
     B 誕生と死における人のいのち/生命
      (1)いのち/生命が生まれるとき
      (2)人の死──いのち/生命が失われるとき
     C いのち/生命と身体
      (1)動く身体と動かない身体──身体の多様な状況とそこにあらわれるいのち/生命観
      (2)身体・人格・いのち/生命

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