精神に病をもつ人の看取り その人らしさを支える手がかり

出版社: 精神看護出版
著者:
発行日: 2021-02-05
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784862940667
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商品紹介

本書は精神科病院に長期入院となった患者の最期のケア―看取りの理想的なあり方を模索した1冊です。はからずも患者との関係が長期にわたるものとなってしまったことには多くの議論が費やされるべきでしょう。しかし看取りという局面を考えるとき,その長期にわたる関係ゆえに,精神科看護師は,死にゆく患者の「こんなふうにいきたい」という本当の思いをすくいとることができる存在であるともいえます。本書で取り上げた精神科病院における看取りにおける課題について自施設で振り返り,精神科で看取ることの意味,精神科看護らしい看取りのあり方についてあらためて検討していただければ幸いです。

目次

  • 第1章 看取りにかかわる看護師の姿勢
     長期入院患者の現状と看取りの方向性
     看取りに対する私たち精神科看護師の姿勢
    【座談会】看取りと精神科看護―“良い看取り”とは何か
    [コラム]臨終とは

    第2章 精神科病院における看取りの意思決定支援
     アドバンス・ケア・プランニング(Advance Care Planning:ACP)
     意思決定支援とは―その人の希望を最大限,尊重するということ
     意思の確認ができないと感じる患者の看取り―医師の立場から
     家族に託された願いを支援する
     [コラム]看取り

    第3章 看取りに向けたチームマネジメント
     看取りに関するカンファレンス
     看取りを行う看護師チームをマネジメントする病棟管理者の役割
     看取りに向けた多職種チームの方向性の明確化・共有のための調整
     チームの方向性の一致のためのコンサルテーションとマネジメント

    第4章 看取り後のスタッフの感情
     精神科病院におけるデスカンファレンス―文献検討を通じて
     デスカンファレンスの実際
     看取りを経たスタッフの気持ちへのケア

    第5章 残された人たちへのケア
     看取りにある人の家族ケア
     家族ケアの実際―「病院からの電話が怖かった」
     病棟で「患者の死」について語るということ
     ―亡くなった患者と残された患者とのかかわりから
     チームの方向性の一致のためのコンサルテーションとマネジメント
    [コラム] 写真のこと

    第6章 地域での看取りの実践
     地域における看取りを考える
     病院―地域連携における看取りの実践―退院支援からの報告
    「最期は自宅で」―患者の希望を叶えるための地域連携とは
     グループホームでの看取り

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