救急外来、ここだけの話

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2021-06-15
分野: 臨床医学:一般  >  救命/救急
ISBN: 9784260046381
書籍・雑誌
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5,720 円(税込)

商品紹介

救急外来(ER)の分野で議論のあるトピックを取り上げ、「第一線の医師はどのように考えて診療しているのか(=ぶっちゃけ、どうしているのか)」を解説。関連するエビデンスを豊富に紹介しながら丁寧に論を進めていくスタイルで、救急医療が専門ではない若手医師も本書を読めば“Controversial”な状況に強くなる! 大好評の『集中治療、ここだけの話』に続く、シリーズ第2作。

目次

  • 1章 総論
     1.トリアージ――その方法,行う人,断る/受ける判断,他院へ転送するべきタイミングは?
     2.救急外来は各科相乗り型かER型か?
     3.効率的で安全な救急外来のスタッフ配置は?

    2章 循環
     4.ACSの診断と除外方法――適切な観察時間,入院観察の判断基準は?
      ACSの診療――はじめに
      1 STEMI
      2 NSTE‒ACS
     5.心房細動――rhythm controlはいつ,誰に,どのようにするのか?
     6.失神の診断方法と対応の仕方
     7.心停止がやってくる! ガイドライン通りに……!?
     8.急性非代償性心不全とどのように戦うか?
        ――可及的速やかな介入と病態に合わせた最適化
     9.急性大動脈解離の基礎知識と迅速に診断するポイント
     10.肺塞栓をどのように適切に診断し,治療するか?
     11.ショック――鑑別の方法,輸液量,昇圧薬の選択とタイミング

    3章 呼吸
     12.肺炎の診断と治療における種々の課題
     13.喘息増悪時の最適治療は?
     14.気胸――観察 vs. ドレーン vs. アスピレーション,occult pneumothoraxの対応
     15.ERにおけるHFNC,NPPVの適応と注意事項,病棟(ICU)への移行
     16.確かな気道管理のために何を意識するべきか?

    4章 腎
     17.造影剤腎症の定義・診断・予防
     18.急性腎障害の診断と治療
     19.尿管結石――鎮痛に何を使い,画像検査はどれを選ぶか?
     20.急性尿閉にカテーテル留置は必要か? どのような所見が危険度を示唆するか?

    5章 感染症
     21.常に結核を疑うべきか,どのような患者で疑うのか?
        ――疑ったときの対処(隔離)と診断方法
     22.敗血症の早期診断と見逃しを防ぐ方法を考える
     23.尿路感染症は救急外来でどんなときに疑い,どうマネジメントするのか?
     24.HIV感染症――ERで疑う症状・徴候とは? 対応は?

    6章 内分泌
     25.甲状腺クリーゼ――妙に意識が悪い心房細動と思ったら……
     26.副腎不全はどのような患者に疑い,どう対応するのか?
     27.DKAとHHSの鑑別は? 原因は? 初期治療に違いはあるのか?
     28.ビタミンB1は救急外来でいつ,誰に,どれだけ投与するのか?

    7章 神経
     29.めまいに頭部CTは必要か? 高齢者のBPPVに耳石置換法を行うか?
     30.頭痛と可逆性脳血管攣縮症候群(RCVS)――ERでどのように対応するべきか?
     31.脳梗塞に対する再灌流療法(rt‒PA/MT)の適応は?――時間,年齢,病院の選定
      1 Wake up strokeの対応は?
      2 高齢者の血栓溶解療法╱血栓回収療法の適応は?
      3 血管内治療ができない施設での対応は?
     32.一過性脳虚血発作(TIA)――リスク評価は? ABCD2スコアで十分か?
     33.救急外来での痙攣重積の対応法と,高齢者のNCSEを疑うタイミングと対応法は?
     34.くも膜下出血をいつ疑うか? CTではっきりしないときの診断方法や初期治療は?

    8章 消化器
     35.救急外来の消化性潰瘍患者には,どのようなマネジメントが必要か?
     36.下部消化管出血――ERでオーダーするのは造影CT? それとも大腸内視鏡?
     37.女性の腹痛へのアプローチ――妊娠検査・妊娠中の画像検査の適応
     38.胆管炎・胆囊炎――抗菌薬の選択,治療方法,タイミングは?
     39.急性膵炎――重症度分類,初期治療,内科 vs. 外科,ICU vs. 病棟
     40.腸閉塞――絞扼性腸閉塞の診断,初期治療,手術の適応
     41.急性虫垂炎を疑った場合,抗菌薬投与か,手術か? いつ外科医に連絡すべきか?

    9章 血液
     42.救急外来で輸血が必要となるのはどんなときか?
     43.救急外来でいつ発熱性好中球減少症を疑い,どのようにマネジメントするか?

    10章 精神
     44.うつ病――ERで疑う症状/徴候,自殺企図,初期対応
     45.不穏――診察が難しい患者への対応,考慮すべき原因

    11章 終末期
     46.高齢者への気管挿管――アドバンス・ケア・プランニング

    12章 外傷
     47.頭部外傷患者はいつ,どんなときにルーチンで頭部CTを撮影すべきか?
     48.大腿骨近位部骨折は単に診断するだけでよいのか?
        ――救急外来で出合う頻度の高い骨折のマネジメント
     49.肩関節脱臼整復の最適な方法は?
     50.ERの創傷処置において「知っているようで知らないこと」

    13章 マイナー
     51.救急外来において,眼科診療はどのようにすればよいのか?
     52.主訴:鼻出血――脱「そうだ,耳鼻科行こう」
     53.ERで出合う重症薬疹

    14章 その他
     54.ERでの血液ガスの活用
     55.エコーの利点と限界.必要なトレーニングとは?
     56.アナフィラキシー――実践的な経過観察時間は?
     57.CO中毒と有機リン中毒への対応
      1 CO中毒
      2 有機リン中毒
     58.航空機内での救急――起こりうる事態と機内でできること

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