リハ実践ポケット手帳 PT・OT・STのリスク管理

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商品紹介

「リハビリテーションは,リスク管理から始まり,リスク管理に終わる」と誰が述べたか不明だが、さまざまな疾患・合併症をもつ対象者と接するセラピストには、非常に大切な訓辞であろう。例えば、高齢者特有の問題や各疾患の特異的リスク、治療薬の副作用や影響、運動療法や離床時の危険因子、リハビリテーション中止の基準、主治医への報告のタイミングなど、効果的なリハビリテーションを行うには、リスク管理は必修の知識である。
本書は、臨床で押さえておくべきリスク管理について、治療頻度の高い疾患および問題状況を中心に要点を絞って、大切なポイントをわかりやすく解説。

目次

  • 第I部 共通項目
     1.情報収集(診療録・看護記録・重症板など)
     2.意識レベル(JCS・GCS)
     3.認知機能(HDS-R・MMSE-J)
     4.血圧
     5.高血圧・低血圧の基準
     6.ショック
     7.水分バランス(In/Outバランス)
     8.心拍数(脈拍数)
     9.心電図①―正常心電図の名称と正常幅
     10.心電図②―記録紙の基本と心拍数の目安
     11.経皮的動脈血酸素飽和度(SpO2)・酸素解離曲線
     12.呼気終末炭酸ガス分圧(ETCO2)
     13.呼吸数・呼吸パターン
     14.体温
     15.疼痛の評価
     16.ルート・ドレーン・チューブ管理
     17.運動中止基準

    第II部 疾患別リスク管理
    第1章 脳卒中
     A.共通項目
     1.脳動脈の解剖と脳血管還流領域
     2.画像評価(CT・MRIの特徴)
     3.脳卒中の合併症(1)─頭蓋内圧亢進症状
     4.脳卒中の合併症(2)─てんかん・痙攣発作
     5.離床開始基準
     6.離床プロトコル
     7.離床時のモニタリングと異常時の対応(1)─脳虚血症状
     8.離床時のモニタリングと異常時の対応(2)─NIHSS
     9.予後予測(1)─ADL
     10.予後予測(2)─運動麻痺
     11.予後予測(3)─自宅退院の可否
     12.高次脳機能障害(1)─病巣と症状
     13.高次脳機能障害(2)─簡単なスクリーニングと評価尺度
     14.高次脳機能障害(3)─失語症のタイプとその病巣と症状
     15.高次脳機能障害(4)─失語症状のスクリーニング検査
     16.高次脳機能障害(5)─リハビリテーション
     17.運動中止基準
     B.脳梗塞
     1.脳梗塞の病型と臨床症状
     2.脳梗塞の画像評価(1)─CT・MRI
     3.脳梗塞の画像評価(2)─脳血管造影検査
     4.脳梗塞の画像評価(3)─頸動脈超音波検査
     5.脳梗塞の治療
     6.再発予防─脳卒中危険因子・生活習慣指導
     C.頭蓋内出血
     1.脳出血の画像評価─CT・MRI
     2.脳出血の発症機序と再出血リスク
     3.脳出血の降圧管理
     4.くも膜下出血・脳動脈瘤の好発部位
     5.くも膜下出血の重症度分類とCT分類
     6.くも膜下出血後の続発症(遅発性脳血管攣縮、水頭症)
     7.脳脊髄液ドレナージ
    第2章 運動器疾患
     A.共通項目
     1.開放骨折の分類・治療方針
     2.骨の平均癒合日数
     3.各組織の修復過程
     4.外傷・観血的治療後の合併症
     5.コンパートメント症候群の診断・治療
     6.腓骨神経麻痺
     7.手術部感染に関する危険因子
     8.痛みに対する破局的思考尺度(PCS)
     9.深部静脈血栓症(DVT)・肺血栓塞栓症(PTE)の発症リスク
        (Wellsスコアと改訂ジュネーブスコア)
     B.上肢
     1.上肢に好発する骨折の種類
     2.鎖骨骨折の分類・治療
     3.上腕骨近位端骨折の分類と治療
     4.上腕骨近位端骨折のリハビリテーション
     5.橈骨遠位端骨折の分類と治療
     6.橈骨遠位端骨折のリハビリテーション
     7.上肢末梢神経障害の特徴とスクリーニングテスト
     8.上肢末梢神経障害のリハビリテーション
     C.体幹
     1.脊髄損傷の重症度分類
     2.脊髄損傷の随伴症状
     3.脊髄損傷の分類(横位診断)
     4.脊髄損傷の機能予後
     5.脊椎損傷の分類(金田の分類)・治療・リハビリテーション
     6.椎間板ヘルニアの評価
     7.脳脊髄液ドレナージ
     D.下肢
     1.骨盤骨折の分類・治療・リハビリテーション
     2.股関節のX線像のチェックポイント
     3.変形性股関節症の病期分類・治療・リハビリテーション
     4.人工股関節全置換術(THA)の合併症
     5.大腿骨頸部骨折の分類・治療・リハビリテーション
     6.大腿骨転子部骨折の分類・治療・リハビリテーション
     7.変形性膝関節症の病期分類・治療・リハビリテーション
     8.膝関節靱帯・半月板損傷の受傷機転・整形外科テスト・治療
     9.膝関節靱帯・半月板損傷に対する代表的な整形外科テスト
     10.前十字靱帯再建術後のリハビリテーション例
     11.足関節果部骨折のLauge-Hansen分類・治療・リハビリテーション
     12.アキレス腱断裂に対する治療・リハビリテーション
     13.下肢切断の形態測定
    第3章 循環器疾患
     A.共通項目
     1.動脈の各名称と略語
     2.12誘導心電図
     3.代表的な不整脈
     4.心室性期外収縮の重症度分類(Lown分類)
     5.ペースメーカーの表記ルール,適応とモード
     6.心疾患の胸部X線像における異常所見
     7.心臓超音波検査(1)─心臓の形態,左室収縮能・拡張能などの評価
     8.心臓超音波検査(2)─壁運動の評価
     9.肺動脈カテーテル(スワンガンツカテーテル)
     10.機械的循環補助の種類と特徴
     11.心疾患に用いられる薬物療法
     12.身体活動とMETs
     B.虚血性心疾患
     1.虚血性心疾患の分類
     2.冠動脈の名称と分類(AHA分類)
     3.再灌流の評価指標と側副血行路の評価指標
     4.十二誘導心電図の変化と心筋梗塞の部位,閉塞冠動脈の関係
     5.心筋虚血(ST下降)の判定
     6.心筋梗塞後の心筋逸脱酵素の変化
     7.冠動脈血行再建術
     8.急性期心筋梗塞(MI)後の心リハ
       (離床開始基準および心リハプロトコル,心リハ進行基準)
     9.心臓外科術後の心リハ(離床開始基準および心リハプロトコル,心リハ進行基準)
     C.心不全
     1.心不全の診断基準
     2.心不全の重症度分類(NYHA分類)
     3.Clinical Scenario(CS)と治療
     4.心不全の症状とその出現機序
     5.心不全のフィジカルアセスメント
     6.Forrester分類+Nohria分類
     7.急性心不全後の心リハ(離床開始基準および心リハの進行基準・プロトコル)
     D.血管疾患(大動脈瘤・解離,閉塞性動脈硬化症)
     1.大動脈瘤の分類
     2.大動脈解離の分類
     3.大動脈解離の偽腔(CT上の偽腔の特徴,偽腔の血流による分類)
     4.大動脈解離の部位と臨床症状
     5.大動脈瘤・解離に対する人工血管置換術,ステントグラフト内挿術
     6.コース別の心リハプロトコルと進行基準(保存療法)
     7.閉塞性動脈硬化症の重症度分類と治療法
     8.閉塞性動脈硬化症に対するバイパス術およびステント留置術
    第4章 呼吸器疾患
     A.共通項目
     1.肺葉・肺区域
     2.呼吸不全の分類と基礎病態
     3.動脈血液ガス分析の検査項目と基準値
     4.動脈血液ガス分析の異常値と臨床症状,身体所見
     5.酸塩基平衡障害と代償機構
     6.呼吸機能検査(1)─努力肺活量測定
     7.呼吸機能検査(2)─健常者・疾患別のフローボリューム曲線
     8.咳嗽力の測定方法および解釈の仕方(CPEFとCPF)
     9.胸部X線(1)─構造とスクリーニングのポイント
     10.胸部X線(2)─代表的異常所見
     11.胸部X線(3)─シルエットサインの部位とポイント
     12.フィジカルアセスメント(1)─視診・触診のチェックポイント
     13.フィジカルアセスメント(2)─肺音(呼吸音と副雑音)
     14.フィジカルアセスメント(3)─打診
     B.集中治療・周術期
     1.集中治療における重症度評価指標─SOFAスコア
     2.急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の重症度分類
     3.疼痛・不穏・せん妄(PAD)(1)─人工呼吸管理時に使用する鎮静薬の特徴や副作用
     4.疼痛・不穏・せん妄(PAD)(2)─鎮静の評価(RASS)
     5.疼痛・不穏・せん妄(PAD)(3)─人工呼吸管理時および周術期に使用する
                       鎮痛薬の特徴と投与方法
     6.疼痛・不穏・せん妄(PAD)(4)─鎮痛評価スケールの種類と特徴
     7.疼痛・不穏・せん妄(PAD)(5)─鎮痛評価スケール(CPOT,BPS)
     8.人工呼吸療法(1)─侵襲的陽圧換気(IPPV)の代表的換気モードの気道内圧波形と特徴
     9.人工呼吸療法(2)─自発呼吸トライアル(SBT)の開始・中止・成功基準
     10.人工呼吸療法(3)─人工呼吸器離脱・抜管の成否を判別する予測パラメーター
     11.人工呼吸療法(4)─気管内挿管と気管切開
     12.人工呼吸療法(5)─非侵襲的陽圧換気(NPPV)の代表的換気モードの気道内圧波形と特徴
     13.酸素療法(1)─各種酸素投与デバイスと吸入気酸素濃度(FIO2)(低流量と高流量)
     14.酸素療法(2)─酸素ボンベの残量計算方法
     15.代表的な術後呼吸器合併症の危険因子
     16.集中治療における人工呼吸患者の早期離床の開始・中止基準
     17.胸腔ドレーンの特徴とチェックポイント
     18.ICU-AWの診断基準とMRC sum score
     C.慢性呼吸不全
     1.呼吸困難に関する自覚症状の評価(1)─mMRC息切れスケール(修正MRCスケール)
     2.呼吸困難に関する自覚症状の評価(2)─修正Borgスケール
     3.慢性閉塞性肺疾患(COPD)患者のHRQOL評価─COPDアセスメントテスト(CATスコア)
     4.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の重症度分類(GOLD分類)
     5.慢性閉塞性肺疾患(COPD)急性増悪時の臨床症状および身体所見
     6.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の薬物療法
     7.慢性閉塞性肺疾患(COPD)の予後予測(BODE index)
     8.特発性肺線維症(IPF)の重症度分類
     9.6分間歩行距離の評価
     10.特発性肺線維症(IPF)の治療(薬物療法)
     11.呼吸リハビリテーション時のモニタリング項目と中止基準
    第5章 腎障害・腎疾患
     A.共通項目
     1.腎機能に対応した腎不全症状
     2.体液量の評価
     3.人工透析の種類
     4.透析の種類と特徴
     5.バスキュラーアクセスの種類と特徴
     6.透析患者の管理目標値
     B.急性腎障害
     1.急性腎障害(AKI)の定義・病期分類
     2.急性腎障害(AKI)の原因
     C.慢性腎臓病
     1.慢性腎臓病(CKD)の定義・病期分類
     2.慢性腎臓病(CKD)患者に対する集学的治療
     3.腎機能障害患者で注意すべき主な薬剤
     4.維持透析患者の運動時の注意点
     5.慢性腎臓病(CKD)患者への運動処方
    第6章 糖尿病
     1.2型糖尿病の病態(インスリン分泌能とインスリン抵抗性の指標)
     2.糖尿病合併症の分類
     3.低血糖発作時の生体反応
     4.低血糖発作の原因と対策
     5.低血糖発作時の管理
     6.血糖のコントロール目標
     7.薬物療法
     8.食事療法の基本
     9.糖尿病三大合併症と運動の適否
     10.運動療法の基本指導と禁忌・中止基準
    第7章 その他の患者状況
     A.せん妄
     1.せん妄の診断基準(DSM-5)
     2.せん妄の分類
     3.過活動型せん妄と不穏の鑑別
     4.低活動型せん妄と認知症の鑑別
     5.せん妄の前駆症状
     6.せん妄の危険因子
     7.せん妄を誘発する薬剤
     8.せん妄の評価(1)─CAM-ICU
     9.せん妄の評価(2)─DST(Delirium Screening Tool)
     10.せん妄の対策(1)─薬理学的アプローチ
     11.せん妄の対策(2)─非薬理学的アプローチ
     B.摂食嚥下障害
     1.摂食嚥下の解剖
     2.摂食嚥下運動
     3.摂食嚥下に関連する主な筋と神経
     4.摂食嚥下障害の原因
     5.加齢による摂食嚥下機能の変化
     6.摂食嚥下評価(1)─評価フロー
     7.摂食嚥下評価(2)─カルテから情報収集
     8.摂食嚥下評価(3)─スクリーニング検査
     9.摂食嚥下評価(4)─スクリーニング検査と食形態の判断例
     10.摂食嚥下評価(5)─嚥下造影検査と嚥下内視鏡検査
     11.摂食嚥下評価(6)─摂食場面における評価
     12.摂食状況の評価尺度(FOIS:Functional Oral Intake Scale)
     13.摂食嚥下リハビリテーション(1)─間接訓練
     14.摂食嚥下リハビリテーション(2)─直接訓練
     15.摂食嚥下リハビリテーション(3)─気管切開症例の訓練
     16.摂食嚥下リハビリテーション(4)─リスク管理
     C.栄養障害
     1.低栄養の分類
     2.低栄養の診断基準(GRIM criteria)
     3.低栄養のリスク─サルコペニアの診断基準
     4.栄養アセスメント(1)─必要エネルギー量の計算式および標準的な栄養投与量
     5.栄養アセスメント(2)─身体計測とその特徴
     6.栄養アセスメント(3)─栄養状態を示す主な血液生化学データ
     D.加齢と転倒
     1.転倒歴の聴取方法
     2.転倒の原因と症状を引き起こす薬剤
     3.筋力の測定法と判定基準(等尺性膝伸展筋力)
     4.椅子からの立ち座りにおける測定法と判定基準
     5.フレイルの判定方法─J-CHS基準と基本チェックリスト
     6.ロコモティブシンドロームの判定方法
       (立ち上がりテスト・2ステップテスト・ロコモ25))
     7.転倒を予測するパフォーマンス検査(1)─片脚立位
     8.転倒を予測するパフォーマンス検査(2)─FRT
     9.転倒を予測するパフォーマンス検査(3)─10m歩行速度(最大・快適)
     10.転倒を予測するパフォーマンス検査(4)─TUG
     11.転倒を予測するパフォーマンス検査(5)─SPPB
     12.転倒しやすい環境と解決方法

    巻末資料
     1.全血算
     2.生化学検査
     3.凝固系検査
     4.動脈血液ガス
     5.その他の検査項目
     6.リハに役立つ略語集

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