労力を無駄にしないための 臨床研究テーマの選び方

出版社: メディカ出版
著者:
発行日: 2021-09-01
分野: 医学一般  >  医学情報学
ISBN: 9784840475785
電子書籍版: 2021-09-01 (電子書籍版)
書籍・雑誌
≪全国送料無料でお届け≫
取寄せ目安:約3営業日

3,300 円(税込)

電子書籍
章別単位での購入はできません
ブラウザ、アプリ閲覧

3,300 円(税込)

商品紹介

臨床研究についての書籍はさまざまあるが、本書は「テーマの選び方」についての本である。没ネタ回避のための最重要ポイントである「選び方」について、著者の苦い経験も含めた実例を赤裸々に公開。また、没ネタに踏み込んでしまったときの労力回収方法についても紹介する、本音だらけの一冊!

目次

  • Chapter 1
    <本書で扱う研究の種類>
    前方視的研究は扱いません
    Systematic Reviewも扱わない
    症例報告と後方視的研究
    没ネタも論文化したい!


    Chapter 2
    <没ネタ回避のコツと実例集~症例報告編~>
    (1)症例報告における没ネタ回避のコツ
    どういう症例が報告になり得るか
    新規性の欠如
    検査・手順の不足
    共著者の許諾

    (2)症例報告の没ネタ実例集
    【新規性の欠如(1)】
    筆者の記念すべき1本目の症例報告(症例を直接担当した訳ではないですが……)
    【新規性の欠如(2)】
    自らの知識不足を世に知らしめた先天性トキソプラズマ症の誤診例
    【診断の不確かさ(1)】
    査読者の独自調査により、より詳細な患者背景が明らかとなり、
    結果として内容を訂正する必要が生じ、平謝りすることになった症例報告
    【診断の不確かさ(2)】
    当初英文誌への投稿を企図していたが、勉強するに従って論旨への自信が揺らいでいった症例
    【有益性の欠如(1)】
    初学者の“思い入れバイアス”のため報告することになったが、
    これといったテイクホーム・メッセージのない症例報告
    【有益性の欠如(2)】
    資格維持のために普通の症例を無理やり論文発表したケース
    【臨床管理上の不備(1)】
    筆者が初めて経験した血小板減少症の新生児への対応に大わらわした際の経験をまとめた1例
    【臨床管理上の不備(2)】
    あのとき必要な検査をしておけば……と強く後悔した症例
    【手続き上の不備(1)】
    「顔面と脳所見の不一致が興味深い」にもかかわらず、顔写真がないケース
    【手続き上の不備(2)】
    薬剤適応外使用の奏効例で症例報告の難しさを痛感したケース
    【共著者の承諾の不備(1)】
    筆者が大学院生時代に経験した症例を、指導者として大学病院の研修医に発表させた1例
    【共著者の承諾の不備(2)】
    筆者が専攻医時代に経験した症例を、指導者として同施設勤務歴のあるスタッフに発表させた1例

    (3)自験例を通じた感想
    没ネタの論文化は宝くじ!?


    Chapter 3
    <没ネタ回避のコツと実例集~後方視的研究編~>
    (1)後方視的研究における没ネタ回避のコツ
    どういう後方視的研究が論文になり得るか
    充分な症例数
    明確な対象設定
    手続き上の問題、共著者の許諾
    後方視的研究は後出しジャンケン
    Negative Data

    (2)後方視的研究の没ネタ実例集
    【より大規模な既報が存在したケース】
    筆者が初めて取り組んだ臨床研究:
    最大級の労力を要したにもかかわらず、学会発表止まりで論文化できなかった痛恨の没ネタ
    【診断・治療基準のあいまいさ】
    筆者が2回目に取り組んだ臨床研究:
    研究対象疾患に関する詳細な記録がなかったケース
    【共著者の許諾関連(1)】
    筆者が外勤(バイト)先の病院の外来のデータをまとめた仕事
    【手続き上の不備】
    当時未承認薬であった輸入不活化ポリオワクチン接種の経験について報告した研究
    【研究デザインの問題】
    研究デザインに致命的な欠陥を抱えた後方視的研究
    【共著者の許諾関連(2)】
    筆者の大学院時代の仕事を大学院生の専門医要件に転用した仕事
    【Negative Data関連(1)】
    大学院基礎研究時代の負の遺産を10年越しに成仏させた研究
    【Negative Data関連(2)】
    英文誌は厳しいだろうと和文誌に投稿したら、思わぬ大当たりでびっくりした論文
    【Negative Data関連(3)】
    仮説を書き換えて論文化にこぎつけた学位論文
    【Negative Data関連(4)】
    スタンフォード大学の底力を感じた圧巻の没ネタ回収術

    (3)自験例を通じた感想
    パターン化しにくい後方視的研究の没ネタ
    功名心は最大の落とし穴


    Chapter 4
    <臨床研究のTips>
    (1)上司・同僚の承諾・協力が得られないパターンをもう一度本音で解説する
    共著者の許諾に関する問題
    指導医の日常について理解する
    指導医に気持ちよく研究指導してもらうためには
    実録!スタンフォード
    結局は可能な限り自分で完成度を高めるべき
    それでもやっぱり自分は上司に恵まれていないと思っているあなたへ
    上司の理解がないためポシャった研究テーマは……あります
    査読者のほうがよっぽど上司よりわかってくれない

    (2)学会発表のコツ
    学会発表の意義
    学会発表は一体どれだけの人の目に触れるのか
    学会発表は抄録がすべて
    抄録の半分以上は症例または方法・結果に費やす
    発表学会の選定について
    本番スライドは白黒で作成

    (3)学会発表の内容を論文化するときの注意点
    論文著者は誰なのか
    投稿先ジャーナルの選定
    和文の学会誌か商業誌か?
    英文校正会社について
    査読への対応
    オープンアクセス誌に投稿すべきか
    いわゆるプレデタージャーナルについての個人的感想

    (4)専攻医クラスの臨床研究のTips
    個人的なTips
    倫理委員会って必要ですか?
    うまい文献検索の仕方を教えてください!
    統計って一回腰を据えて勉強しないと駄目ですか?


    <番外編>
    依頼原稿と投稿論文で求められるものの違い
    学会発表・論文作成のチャンスが得られるかは、学級委員長になるのに似ている!?
    なぜ勝手に臨床研究を始められないのか?
    いつから研究できるかは運次第なのか?
    自分から「研究したい」と提案するのはどうか
    偶然のチャンスを能動的に手繰り寄せる方法とは
    論文をなぜ書くのか
    医学への貢献は無理でも、自分と同じような境遇の医師に貢献できるかもしれない
    意識は、低いほうがいい

おすすめ商品

この書籍の参考文献

参考文献のリンクは、リンク先の都合等により正しく表示されない場合がありますので、あらかじめご了承下さい。

本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

Chapter 2 没ネタ回避のコツと実例集~症例報告編~

P.29 掲載の参考文献
1) Howe DK, et al. Determination of genotypes of Toxoplasma gondii strains isolated from patients with toxoplasmosis. J Clin Microbiol. 35 (6), 1997, 1411-4.
2) 母子感染の予防と診療に関する研究班. トキソプラズマ妊娠管理マニュアル. 2020年1月10日 (第4版). http://cmvtoxo.umin.jp/doc/toxoplasma_manual_20200116.pdf (2021年4月20日閲覧)
3) 菅秀太郎, 藤岡一路. 【NICU卒業生の予後と診療のポイント】先天性感染症 トキソプラズマ. 小児科診療. 83 (9), 2020, 1235-8.
P.43 掲載の参考文献
1) 藤岡一路. 【いつでも遭遇しうる! 輸入感染症・性感染症への対策 UP DATE】トラベルワクチンの考え方と接種状況. INFECTION CONTROL. 21 (8), 2012, 840-3.
P.50 掲載の参考文献
1) 丹羽明. 在胎中に母体のクローン病が増悪し, 出生時に著明な頭蓋内出血と貧血を認めた1例 (会議録/症例報告). 日本未熟児新生児学会雑誌. 15 (3), 2003, 552.
2) Ashina M, Fujioka K, et al. Neonatal vitamin K deficiency in the son of a mother with short bowel syndrome. Pediatr Int. 60 (10), 2018, 991-2.
P.54 掲載の参考文献
1) DEMYER W, et al. THE FACE PREDICTS THE BRAIN : DIAGNOSTIC SIGNIFICANCE OF MEDIAN FACIAL ANOMALIES FOR HOLOPROSENCEPHALY (ARHINENCEPHALY). Pediatrics. 34, 1964, 256-63.
P.64 掲載の参考文献
1) 藤岡一路ほか. 生下時に頭蓋骨陥没骨折を認めた3例 (会議録/症例報告). 日本小児科学会雑誌. 112 (1), 2008, 73.

Chapter 3 没ネタ回避のコツと実例集~後方視的研究編~

P.76 掲載の参考文献
1) 中村好一ほか. 第18回川崎病全国調査成績. 小児科診療. 69 (2), 2006, 281-92.
P.83 掲載の参考文献
1) Richard J, et al. Pathophysiologic Mechanisms Underlying Apnea of Prematurity. NeoReviews. 3 (4), 2002, e59-65.
2) 野村真二ほか. 超低出生体重児における無呼吸発作の臨床的検討 (原著論文). 日本未熟児新生児学会雑誌. 19 (1), 2007, 109-14.
3) 牟禮岳男ほか. 当院における極低出生体重児の低Na血症の臨床的検討 (第1報) 低Na血症の実態 (会議録). 日本未熟児新生児学会雑誌. 18 (3), 2006, 460.
4) 藤岡一路ほか. 早産児無呼吸発作と神経学的予後に関する検討 (第二報). 重症無呼吸発作が3歳時・6歳時における身体発育・精神運動発達に与える影響の検討. 日本未熟児新生児学会雑誌. 22 (2), 2010, 51-60.
P.90 掲載の参考文献
1) 山本厚太. 【プライマリ・ケアのためのよりよい外国人診療】外国人を受け入れてどんな問題があるのか-医療先達の取り組みに学ぶこと-~総合医療機関として~神戸海星病院における外国人医療-プライマリ・ケア医に望まれる知識-. 治療. 88 (9), 2006, 2373-8.
2) 山本厚太, 阿部泰尚, 藤岡一路. 米国移民ビザ申請者の予防接種 : 輸入ワクチンを利用しての留学渡航ワクチン外来の実際. 日本医事新報, 4570, 2011, 86-92.
3) 藤岡一路. 神戸海星病院小児科外来のトラベルワクチン接種状況. 日本渡航医学会誌. 4 (1), 2011, 5-9.
4) 藤岡一路. 一般小児科外来診療におけるトラベルメディスンの意義. 日本渡航医学会誌. 5 (1), 2012, 40-4.
5) 藤岡一路. 【予防接種Q&A】日本脳炎-追加接種 : 流行地への渡航. 東南アジアの日本脳炎流行地へ出かけるときは, 成人でも追加接種を受けたほうがよいですか. 小児内科. 45 (増), 2013, 454-5.
P.97 掲載の参考文献
1) 藤岡一路ほか. 輸入不活化ポリオワクチン初回免疫後のポリオウイルス中和抗体価に関する検討. 日本渡航医学会誌. 7 (1), 2014, 10-2.
P.109 掲載の参考文献
1) 藤岡一路ほか. 重症子宮内胎児発育不全児における尿道下裂合併症例とその出生時臨床像の検討 (会議録). 日本未熟児新生児学会雑誌. 22 (3), 2010, 553.
2) Hussain N, et al. Hypospadias and early gestation growth restriction in infants. Pediatrics. 109 (3), 2002, 473-8.
3) Ashina M, Fujioka K, et al. Incidence of hypospadias in severe small-forgestational-age infants : A multicenter Asian population study. Pediatr Neonatol. 61 (5), 2020, 548-50.
P.117 掲載の参考文献
1) 森岡一朗. 子宮内胎児発育遅延の発症における胎盤形成遺伝子の関与に関する研究. 科学研究費助成事業 若手研究 B. 2009-2010年度.
2) Sekita Y, et al. Role of retrotransposon-derived imprinted gene, Rtl1, in the fetomaternal interface of mouse placenta. Nat Genet. 40 (2), 2008, 243-8.
3) 藤岡一路. 子宮内胎児発育遅延児の胎盤形成遺伝子 (Rtl1) メチル化異常に関する研究. 科学研究費助成事業 若手研究 B. 2011-2012年度.
P.124 掲載の参考文献
1) Yagi M, et al. VEGF 936C > T is predictive of threshold retinopathy of prematurity in Japanese infants with a 30-week gestational age or less. Res Rep Neonatol. 1 (1), 2011, 5.
2) 藤岡一路ほか. 子宮内胎児発育遅延とVEGF遺伝子型の関連 (会議録). 日本未熟児新生児学会雑誌. 23 (3), 2011, 587.
3) 藤岡一路ほか. 日本人Small-for-gestational age児におけるレニン・アンジオテンシン系遺伝子多型の関与の検討. 日本未熟児新生児学会雑誌. 26 (1), 2014, 153-9.
4) Fujioka K, et al. Association of a vascular endothelial growth factor polymorphism with the development of bronchopulmonary dysplasia in Japanese premature newborns. Sci Rep. 4 (1), 2014, 4459.
P.130 掲載の参考文献
1) 藤岡一路. 後方視的研究の手法 裏技! 仮説なしデータ蓄積から始まる研究デザイン (会議録). 39 (3), 2018, 592.
P.137 掲載の参考文献
1) 藤岡一路. 藤岡先生のスタンフォード大学留学便り. 神戸大学大学院医学研究科内科系講座小児科学分野. https://www.med.kobe-u.ac.jp/pediat/research/report2.html (2021年4月21日閲覧)

Chapter 4 臨床研究のTips

P.150 掲載の参考文献
1) Fujioka K, et al. Heme oxygenase-1 promoter polymorphisms and risk of spina bifida. Birth Defects Res A Clin Mol Teratol. 103 (9), 2015, 741-6.
2) Ashina M, Fujioka K, et al. Feeding interval and use of donor breast milk for very low birthweight infants : A nationwide survey in Japan. Pediatr Neonatol. 60 (3), 2019, 245-51.
3) Fujioka K, et al. N-terminal pro-brain natriuretic peptide levels in monochorionic diamniotic twins with selective intrauterine growth restriction. J Perinatol. 34 (1), 2014, 6-10.
4) Fujioka K, et al. Renin is activated in monochorionic diamniotic twins with birthweight discordance who do not have twin-to-twin transfusion syndrome. J Perinatol. 33 (3), 2013, 182-7,
5) Moriichi A, et al. B-type natriuretic peptide levels at birth predict cardiac dysfunction in neonates. Pediatr Int. 54 (1), 2012, 89-93.
6) Moriichi A, et al. B-type natriuretic peptide levels are correlated with birth-weight discordance in monochorionic-diamniotic twins without twin-twin transfusion syndrome. J Perinatol. 33 (3), 2013, 186.
P.186 掲載の参考文献
1) 藤岡一路ほか. 特発性肺ヘモジデローシスを合併した新生児期発症血球貪食性リンパ組織球症の1例. 日本未熟児新生児学会雑誌. 22 (1), 2010, 97-103.
2) Fujioka K, Nakao H. N-Terminal Pro-brain Natriuretic Peptide and Cardiovascular Adaptations in Monochorionic Diamniotic Twins. J Neonatal Biol. 3 (1), 2014, 124.
P.200 掲載の参考文献
1) Fujioka K, et al. Association of a vascular endothelial growth factor polymorphism with the development of bronchopulmonary dysplasia in Japanese premature newborns. Sci Rep. 25 (4), 2014, 4459.
2) Nishida K, Fujioka K, et al. Prediction of Neurodevelopmental Impairment in Congenital Cytomegalovirus Infection by Early Postnatal Magnetic Resonance Imaging. Neonatology. 117 (4), 2020, 460-6.

最近チェックした商品履歴

Loading...