統合失調症急性期看護学 患者理解の方法と理論にもとづく実践

出版社: すぴか書房
著者:
発行日: 2021-09-16
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784902630305
書籍・雑誌
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2,750 円(税込)

商品紹介

精神科看護の専門性がもっとも問われる統合失調症急性期看護をテーマに掲げた唯一の参考書であり,定本として読み継がれてきた『統合失調症急性期看護マニュアル』(2004年初版,2009年改訂版,すぴか書房)が全面的に見直され,書名も一新して,総合的な精神看護の「学」を標榜する一冊に生まれ変わった。「理論にもとづく」ことによって,たしかな見通しのもとに,回復過程にある患者の支援=専門的な看護の実践が可能となる。本著者オリジナルの「精神構造と保護膜」の理論による患者の状態の解釈と,それにもとづく看護方針と具体策は,前書に増してよくわかり,深く納得することができるであろう。

目次

  • 序章 精神科看護の現在を問う:精神医療と看護、この50年をかえりみて
    統合失調症を“ほどく”あるいは“耕す”
    ■すぐれた書籍に恵まれ、励まされた時代 ■歴史に学ぶ意味
    精神科看護この50年の変化
    揺れはじめた看護職能:オールラウンド性の喪失
    ■作業療法士の登場:集団作業療法の診療報酬化(1986年
    ■退院・社会復帰促進と精神保健福祉士
    精神保健医療福祉の改革ビジョン:10カ年計画の結末
    ■精神病床削減が失敗に終わった背景
    臨床看護の変質
    ■診療報酬の成果主義になびく:入院基本料の軽視
    ■総合的な看護スキルの軽視
    ■看護記録にみる問題――自ら書かないことの末路
    看護を取り戻すために

    I 統合失調症急性期看護学総論
     第1章 回復過程としての統合失調症急性期:中井久夫“寛解過程論”による
     第2章 精神科救急あるいは外来受診患者の入院
     第3章 統合失調症急性期看護の基本:精神科看護の専門的常識

    II 統合失調症急性期看護の展開:“精神構造と保護膜”の理論
     第4章 患者理解の方法
     第5章 看護の原則:統合失調症急性期看護の実践を導く理論
     第6章 回復過程に沿った看護の実際:看護方針と具体策

    III 統合失調症急性期看護事例集:精神構造の解釈と看護の実際
     事例-1 幻覚・妄想に支配され,自らの言動をコントロールできなくなった患者
     事例-2 思考の混乱により疎通性に障害のある患者
     事例-3 躁状態で,感情のコントロールが困難な患者
     事例-4 引きこもりから,亜昏迷・昏迷状態をきたした患者
     事例-5 陽性症状が表面的には目立たないが,幻聴が活発な患者
     事例-6 興奮が激しく攻撃的で,治療・ケアに抵抗が強い患者
     事例-7 焦燥感や不安から自殺企図に及んだ患者―臨界期の看護
     事例-8 急性状態は治まって退院したが,幻聴に悩まされて再入院に至った患者
         ―寛解期の看護
     事例-9 激しい妄想を抱きながら1人で暮らしている患者
         ―訪問看護でのかかわり(1)
     事例-10 長年1人暮らしで生活は自立できているように見えるが,
          実際は幻聴が激しく必需品の買い物にも支障をきたしている患者
          ―訪問看護でのかかわり(2)

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