医療白書 2021年度版 日本のコロナ対応「混乱の本質」
目次
- ●巻頭言 コロナ対応における日本の医療の混乱
―医療提供体制の弱点を強みに転換する
●第1部 【特別座談会】
医療の混乱はなぜ起きたのか
―強靭な医療提供体制の実現に向けて
●第2部 【緊急提言】
コロナ危機で露呈した日本の医療課題
―制度改革・地域医療再編のあるべき姿を問う!
提言1:地域におけるプライマリケアのあるべき形と在宅医療の新しい使命
提言2:急性期偏重の思考を改め、日本の病床機能分類をあるべき姿へ転換せよ!
提言3:“昭和型医療システム”から脱却・転換し、「医療の公共性」を強化せよ
提言4:総合3戦略を踏まえた医療提供体制を構築し、不合理な感染症対策に終止符を!
提言5:国公立病院を広域医療圏ごとに統合して日本版IHNを創設せよ!
提言6:医療機関同士の自由競争に任せてきた医療提供体制の再考を!
提言7:新型コロナの感染拡大に翻弄された患者・家族——電話相談の現場から
提言8:残された少ない時間で「プランB」を発動できるか
●第3部 【海外比較】
世界のコロナ対応とポストコロナの展望
―失敗と成功から何を学ぶべきか
事例1:アメリカ:トランプ政権下の失策が招いた混乱
ワクチン開発は成功するも接種率に課題
事例2:イギリス:初動対応の遅れから死者数は欧州最多
ワクチン大規模展開で早期に規制解除
事例3:ドイツ:充実したICUや機動的対応を背景に医療体制のレジリエンスを発揮
事例4:台湾:SARSの教訓を生かした先手の対応と官民の一体感ある対策で感染拡大を抑制
●第4部 【視点・各論】
コロナ禍の先にある医療新時代
―制度・政策をめぐる重要論点
第1章:地域医療構想は新たなステージへ病院大再編は起こるのか
第2章:有事を想定した強靭な医療提供体制をどのように構築すべきか
第3章:待ったなし!「医師の働き方改革」勤務医の過剰労働をどう是正する?
第4章:「医師確保計画」「外来医療計画」で医師偏在は解消できるのか
第5章:コロナ後の財政・社会保障危機を乗り越えるための打開策
第6章:巨大IT企業による医療DXの新潮流 国内ヘルスケア産業はどう対抗すべきか
第7章:動き出したAIホスピタル構想 近未来の病院はどう変わる?
第8章:進むデータヘルス改革 ブロックチェーン技術でPHRの実現を!
第9章:周回遅れの国産ワクチン開発 科学立国ニッポン再生への道
第10章:地域フォーミュラリーの普及により薬剤費を適正化せよ!
●第5部 【資料編】
数値・データから読み解く
―コロナ禍が医療・社会・経済に与えた影響