筋学を築き上げた人々

出版社: 診断と治療社
著者:
発行日: 2021-12-31
分野: 臨床医学:内科  >  脳神経科学/神経内科学
ISBN: 9784787825353
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5,280 円(税込)

商品紹介

フランス筋学の先駆者ミシェル・ファルドーによる名著L'Homme de Chairの翻訳版.本書では,筋学の歴史をたどり,筋肉に潜む数々の謎に挑戦した人々と,それらの謎がどのように解明されてきたのかについて,著者が学んだすべてが述べられている.今回,日仏交流で著者と親交の深い監訳者らの努力により,本翻訳版の発刊が実現した.筋疾患を診療している臨床医,医学生にぜひ読んでいただきたい一冊.

目次

  • 序章

    第1章 「身」から筋肉へ
     事の始め
     レオナルドとアンドレアス
     かつての解剖学
     死んだ解剖学と生きた解剖学
     放射線画像技術の登場

    第2章 筋肉から分子へ
     チーズから線維へ
     横紋の誕生
     横紋の逆転
     化学の登場とミオシンの誕生
     ロシアとハンガリーの戦時中の紆余曲折
     筋収縮における第三のタンパク質の出現
     どこで,ついにすべてが単純になったのか
     ミオシン,アクチン,トロポミオシンを,それぞれどこに配置したらよいのか
     さらなる構成要素

    第3章 「身」は動く
     静寂
     神経インパルスの登場
     神経と筋肉の間の化学的媒介へ
     ユニヴァーシティ・カレッジを迂回して
     いくつかの点での紛糾
     脱分極電位の波の誕生
     受容体の誕生
     興奮と収縮のカプリング
     カルシウムの登場
     ここでちょっと筋原線維の構造に戻ろう

    第4章 「身」は呼吸する
     初期の論証
     生物化学の台頭
     フォスファゲンそして待望のATPの登場
     チトクロム,そしてミトコンドリアの登場
     今日・・・

    第5章 これも筋肉,あれも筋肉
     牡蠣とハエ
     事象を単純化する見方に対抗して
     赤筋と白筋
     ヒトの筋病理学へちょっと寄り道
     多様性への賛辞
     新たな複雑さへ

    第6章 収縮から動作へ
     私は歩く・・・
     序列について少し述べよう
     筋肉はまた他の事態を引き起こす・・・
     非常に速い反射運動についての,いくつかの見解
     ドアを開けて
     意識にのぼる「筋肉」の感覚?
     優美さと過剰

    第7章 「身」が動かなくなるとき
     「身」は過ちを犯す
     中枢神経支配が侵されるとき
     運動ニューロンが消えたとき
     脊髄と末梢神経もとても脆い
     神経と筋肉の間の伝達が滞る
     筋線維の働きが悪くなるとき
     筋線維そのものがもはや従わないとき
     こむら返り,いつも足がつる
     疲労と心肥大

    第8章 「身」がもう働かないとき
     1843年~:サルペトリエール病院
     進行性筋萎縮症
     デュシェンヌ型筋ジストロフィーの誕生
     進行性筋萎縮症への回帰とジャン=マルタン・シャルコー
     進行性筋萎縮症への二度目の回帰――ランドゥジーとデジェリーヌ
     ハイデルベルグのほうへ
     筋病理学の黄金時代と暗黒時代

    第9章 説明のとき
     1950年代半ば:夜明け
     伏兵と困難
     1987年:突破口
     チュニジアとアイオワシティの回り道
     ピトン・ドゥ・ラ・フルネーズ火山の坂道で
     さらなる回り道,今度はアーミッシュへ
     少しずつ
     解明された,または解明を待つその他の謎
     動物も同様に

    第10章 「身」ができるまで
     概観その一:類似点と相違点
     ペトリ皿の中に見えるもの
     筋肉が作られる場所
     胚では,少しの精密さと・・・
     そして少しの計画性
     未だ完全に解明できていない組織化について
     では心臓は?
     筋線維の増殖と分化
     筋節の組織化
     筋原線維の成り立ち:多様性への新たな賛辞
     この多様性の由来とは?

    第11章 「身」がよみがえるとき
     破壊から自然修復へ
     筋の再生
     責任者を発見:筋衛星細胞
     細胞培養への回帰:最初の移植
     筋芽細胞の導入:最初の実験的応用
     筋芽細胞の導入:最初のヒトへの応用
     遺伝子治療への望み
     私たちは,まだ少しイモリ的なのだろうか?
     出発点に戻る?
     反乱の成果

    エピローグ 「身」から心へ

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