カウンセリングを倫理的に考える

出版社: 岩崎学術出版社
著者:
発行日: 2022-03-06
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784753311972
書籍・雑誌
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4,180 円(税込)

商品紹介

公認心理師という国家資格が成立したことで,「そもそもカウンセリングとは何なのか」,「何がカウンセラーを専門家たらしめているのか」が,(外側からだけでなく内側からも)あらためて問われています。その問いに答えるためのキーが「倫理」なのです。倫理的問題は日々の臨床実践の中で頻繁にぶつかる具体的状況であること,同時に倫理的問題はカウンセリングという営みの本質を考えるよいテーマであること,さらに今後も時代に応じた新しい倫理的問題が出現してくるだろうという三点から,カウンセリングの倫理についてまとめる本書の意義があります。特に,公認心理師養成カリキュラムの中で必修科目として位置づけられ,資格試験にもかなりのウェイトで出題される「公認心理師の職責」という領域のサブテキストとしても使えるように構成しました。

目次

  • はじめに──この本の狙い

    第1部 理論編
     第1章 倫理とは何か
      第1節 倫理・道徳・法
      第2節 新型出生前診断を通して倫理を考える
     第2章 カウンセリングとはどのような営みか
      第1節 〈科学の知〉と〈臨床の知〉
      第2節 『おとうさんの手』
      第3節 カウンセリングという営みの本質
     第3章「カウンセリングを倫理的に考える」とはどういうことか
      第1節 枠(構造)という視点から
      第2節 二律背反性という視点から
      第3節 カウンセリングの倫理から見た「決断」
      コラム1 「カウンセリングを倫理的に考える」ためのブックガイド
     第4章 カウンセラーの職業倫理──明文化されたものから考える
      第1節 職業倫理についての基本的な論点
      第2節 なぜ倫理綱領や関連法規を知っておく必要があるのだろうか
      第3節 目的や理念について
      第4節 インフォームド・コンセントについて
      第5節 秘密保持について
      第6節 多重関係について
      第7節 連携について
      第8節 生涯学習と自己研鑽について
      第9節 まとめ 原則倫理と良心倫理
      コラム2 心理援助職の日々の仕事と倫理的葛藤
      (1)保健医療領域:クリニック所属心理士
      (2)福祉領域:地域活動支援センター職員
      (3)教育領域:スクールカウンセラー
      (4)司法・犯罪領域:法務省職員
      (5)産業・労働領域:メンタルヘルス支援会社職員

    第2部 実践編
     第5章 カウンセリング場面で起こる倫理的問題とその対応
    ──明文化しえないものを考える
      第1節 面接のはじまり
      第2節 記録の取り扱い
      第3節 カウンセラーの言葉遣い
      第4節 カウンセラーの失敗
      第5節 カウンセラーのgenuineness
      第6節 秘密が話されるとき
      第7節 面接場面での約束
      第8節 治療構造からの逸脱
      第9節 面接室以外での関係
      第10節 他の専門職との協力
      第11節 中断と終結
      第12節 カウンセリング行為と研究
     第6章 むすび
      第1節 カウンセリングのジェネラルアートとしての倫理
      第2節 今後の課題
      第3節 ふたたび 迷い,決断すること

     文献
     あとがき

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