ギャンブル症の回復支援 アディクションへのグループの活用

出版社: 日本評論社
著者:
発行日: 2022-04-18
分野: 臨床医学:内科  >  精神医学
ISBN: 9784535984899
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商品紹介

概念や用語の複雑な変遷過程を丁寧に解説し、家族支援から、グループの力を活かす回復論まで、臨床のポイントを事例豊富に描きだす。

目次

  • 第1章 ギャンブル症について
        1.はじめに――本書で「ギャンブル症」の用語にした理由
        2.診断的アセスメント

    第2章 病的なギャンブルに関する診断用語の変遷
        1.診断用語の変遷と「依存症」病名の登場
        2.ギャンブル症は「衝動制御の障害」の一つとされていた
        3.日本で「ギャンブル依存症」の用語が使用された事情
        4.新たな用語――「ギャンブル障害」「ギャンブル症」「ギャンブル等依存症」

    第3章 わが国でのギャンブル症の臨床像の特徴
        1.年代と性
        2.ギャンブル症の原因となった種目
        3.債務問題
        4.家族問題,心理社会的問題
        5.合併症
        6.診療統計での留意点

    第4章 日本でギャンブル症がなぜ多いか
        ――社会におけるアディクション問題の成立論
        1.調査にみる高い有病率
        2.依存症が社会問題として現れるときの3要因
        3.現代日本でのギャンブル症成立の3要因

    第5章 アディクション・ギャンブル症にどのようにはまっていくのか
        1.薬物使用によるアディクションの成り立ち――事例を通して
        2.ギャンブル行動によるアディクションの成り立ち――事例を通して

    第6章 アディクションの家族に起きること
        1.ギャンブルの問題への家族の自然な対処
        2.アディクション問題の家族システム

    第7章 家族の相談支援
        1.家族の初回相談の進め方
        2. 家族の継続相談
        3.グループを活用して家族を支援する
        4.家族支援の留意点――“兵糧攻め,金銭管理”のリスク

    第8章 自助グループ活動における回復論
        1.アディクションの自助グループの原点
          ――アルコホーリクス・アノニマス(AA)の始まり
        2.12ステップグループが考えているアディクションの中核病理
        3.AAは分類論的立場をとらず,進行過程論を重視
        4.ギャンブル症での進行過程論
        5.12ステップグループの回復論とパーソナリティの問題へのアプローチ
        6.12ステップグループの回復過程における支援構造

    第9章 治療の基本と臨床実践の工夫
        1.治療の現状
        2.併存疾患を有するなど応用が必要な治療対応
        3.治療と回復支援の地域ネットワーク

    第10章 アディクションと精神療法(心理療法)
        1.脳機能と精神療法
        2.spiritualな変化と精神療法

    第11章 アディクションの集団療法
        1.集団精神療法の始まり
        2.アディクションの集団精神療法の流れ
        3.集団精神療法の基礎的理解
        4.アディクションを対象とした集団精神療法

    第12章 グループでメンバーは何に取り組むのか
        ――アディクションからの回復論
        1.アディクションのグループでよく扱われる主題
        2.回復過程を支える集団の治療促進的要因
        3.グループへの参加を続けてメンバーはどう変化するのか
        4.おわりに――病理と回復支援のまとめ

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