トリプルP〜前向き子育て17の技術〜 改訂第2版

出版社: 診断と治療社
著者:
発行日: 2022-05-02
分野: 保健・体育  >  母性・小児保健
ISBN: 9784787825391
電子書籍版: 2022-05-02 (電子版)
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商品紹介

日常のさまざまな子育ての状況に対応するスキルや保護者の自信を育てる実践的なプログラム「トリプルP」は,世界25か国で導入されており,科学的にも有効と証明されている.日本でも約15年前の団体設立当初より,認知行動療法と豊富な臨床経験に基づいた5段階でコミュニケーション方法,問題行動対応が高く評価されている.今回の改訂では,子育てにおける実際の問題場面を示したイラスト・解説を漫画形式にするなど刷新した.また,トリプルPを実施した専門職・保護者の体験談も新たに追加し,より多様な例を盛り込んだ.

目次

  • 第I部 子どもとの関わり方がよくなる17の技術

    1 トリプルPとは
    2 子育てが前向きであるということ
     1 子育ての肯定的側面
     2 前向き子育ての5原則
    3 子どもの問題行動の原因は?
     1 もって生まれた行動
     2 伝わった情報に反応して起こる行動
     3 とかく起こりがちな行動
     4 気分や体調の影響
    4 子どもの発達を促す10の技術
     1 子どもとの建設的な関係をつくる
     2 好ましい行動を育てる
     3 新しい技術や行動を教える
    5 問題行動に対応するための7の技術─単独で使うものではありません
    6 17の技術を有効に使う
     1 技術の応用こそトリプルPの底力
     2 ロールプレイの魔力
     3 テーラーメイドの育児技術
    7 子育てをもっと楽しくするために─アドバイスのポイント
     1 アドバイスの際の立ち位置
     2 アドバイスの伝え方
     3 「気づき」について
     4 相談を継続してもらうために
     5 連携をするということ
     6 アドバイスの最後に


    第II部 やってみよう「前向き子育て」

    1 トリプルPがもたらすさまざまな変化─保護者の声
     A トリプルPグループワークを体験した保護者の声
      1 7年続けて感じた「前向きな気持ち」のもつ力 ~長女と一緒に前向き子育て~
      2 子育ては大変だ! みんなの支えとトリプルPで取り戻した娘の笑顔
      3 困難だった海外生活 自分の軸となり家族を支えた前向き子育て
     B トリプルPを体験した保護者の気づきと成長
      1 セッション1で行う「行動日記」を実践して
      2 セッション2で行う「子どもと話す」「子どもを褒める」を実践して
      3 セッション3の「はっきりと穏やかな指示を与える」を実践して
      4 前向き子育て5原則の「親としての自分を大切に」を実践して
      5 発達障害をもつ子どもとトリプルP
      6 HSCとトリプルP
    2 トリプルPのやってよかった体験談─専門家の声
     1 臨床心理士の立場から
     2 小児科医の立場から
     3 看護職(教員)の立場から
     4 地域での子育て支援実践を通じて 
    3 ファシリテーターからの声
     1 親も子どもも前向きな成長ができるトリプルP
      「前向き子育てPirina」
     2 ライフワークとの出会い
     3 地域でつながる
     4 行政でプログラムを続けることの喜び


    第III部 いろいろなペアレンティングプログラムのなかで

    1 ペアレンティングの支援
     1 さまざまなプログラム
     2 ペアレントトレーニングのなかで
     3 地域ベースの多段階介入
     4 評価指標をもつ
     5 特化型トリプルP
    2 質の保証されたデリバリー
     1 トリプルPの子育て技術
     2 ファシリテーターになるためには
    3 予防に力点─地域に浸透してこそ有効という考え方
     1 地域で活用されるトリプルP
     2 日本の地域での5段階介入の導入にあたって
     3 トリプルPの予防効果
     4 前向き子育てと自己統制


    第IV部 トリプルPの予防効果

    1 子ども虐待予防とトリプルP 
     1 子ども虐待とは
     2 子ども虐待と発達障害
     3 ペアレンティングの必要性
     4 トリプルPの実践
     5 トリプルPの評価(効果判定)方法
     6 トリプルPの科学的根拠に基づく研究評価
     7 トリプルPに参加するために
     8 トリプルPの長所
    2 非認知能力向上・ネット依存症予防
     1 非認知能力とは
     2 安定した愛着のつくり方
     3 愛着形成とトリプルP
     4 非認知能力とトリプルP
     5 ネット依存症とは
     6 トリプルPがネット依存症対策としてできること

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第I部 子どもとの関わり方がよくなる17の技術

P.59 掲載の参考文献
1) 秋山千枝子, 堀口寿広, 編著:スクールカウンセリングマニュアル(第2版). 小児医事出版社, 東京, 2009.

第II部 やってみよう「前向き子育て」

P.77 掲載の参考文献
1) 荒牧 重人, ほか. 子ども支援の相談・救済. 日本評論社. 95, 2016
2) 白山真知子, ほか. JaSPCAN ニューズレター 2009年10月, No.27, 2009
3) 加藤則子, ほか. 「コロナ影響下におけるZoomを介した親支援プログラムの実施効果に関する研究」日本子ども虐待防止学会(JaSPCAN)第27回学術集会かながわ大会. 2021.12 横浜, 7-31, 2021
P.85 掲載の参考文献
1) 澤田いずみ:前向き子育てプログラム「トリプルP」の概説と看護への応用. 小児看護 35:337-343, 2012
2) 大野真実, ほか:幼児をもつ親を対象としたペアレンティングプログラムにおける開催方法の検討:育児態度とストレスへの効果に着目して. 札幌保健科学雑誌 4:33-40, 2015
3) 田畑久江, ほか:前向き子育てプログラム参加に向けたフォローアップセミナーの試み. 札幌保健科学雑誌 4:67-71, 2015
4) 澤田いずみ:子どもの虐待防止における親支援プログラムの活用に関わる1考察~エコロジカルモデルの視点から臨床~. 臨床教育学研究 9:45-59, 2021

第IV部 トリプルPの予防効果

P.129 掲載の参考文献
1) Johnson CF:小児虐待とネグレクト(第35章). Behrman RE, Kliegman RM, Jenson HE 原著編集. ネルソン小児科学. 原著第17版, 日本語版. エルゼビア・ジャパン, pp126-136, 2005.
2) Triple P:Participant Notes for Group Triple P. Provider Training. Triple P International Pty Ltd, pp1-95, 2005.
3) Sanders MR, Markie-Dadds C, Turner MT:Theoretical, Scientific and Clinical Foundations of the Triple P-Positive Parenting Program:A Population Approach to the Promotion of Parenting Competence. Parenting Reserch and Practice Monograph 1:1-25, 2003. (http://www10.triplep.net/?pid=11)
4) Sanders MR, Mazzucchelli TG, Studman LS:Facilitator's manual for group stepping stones Triple P for families with a child who has a disability. The University of Queenland and The Disability Service of Western Australia pp1-280, 2009.

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