医学英語論文 手トリ足トリ いまさら聞けない論文の書きかた
出版社: |
医学書院 |
著者: |
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発行日: |
2022-04-15 |
分野: |
医学一般
>
医学情報学
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ISBN: |
9784260048835 |
書籍・雑誌
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目次
- I 論文を書く前に
1 世のため,人のため,自分のため,英語論文を書こう
なぜ医師が英語論文を書くのか
研究者を志すなら英語論文は避けられない
どこから手をつければよいのか?
そもそも英語論文を書く教育がなされていない?
指導医・PIに代わって英語論文の「作法」からスタートします
2 何はなくとも,まずは文献
ワープロソフトを立ち上げる前に
どの程度の文献数が必要か?
文献収集に慣れよう
文献は「読む」,そして「記憶する」
文献管理ソフトを入手する
3 リサーチ・クエスチョンを意識できているか?
漠然とした疑問=リサーチ・クエスチョンではない
優れたリサーチ・クエスチョンとは
失敗も確実な一歩
II 英語論文の「作法」
4 英語論文執筆の基礎(1) 英語論文は英語フォントで書く
まずは英語フォントで正しく入力
英語フォントには使い分けがある
大きさとフォントは統一させる
特殊文字・数字なども英語フォントを使う
5 英語論文執筆の基礎(2) スペースには要注意
英文におけるスペースとは?
数字と単位の間にはスペースが必要
「両端揃え」ではなく「左揃え」にする
6 英語論文執筆の基礎(3) 原稿の書式を理解する
原稿のサイズ
原稿の余白(Margin)の設定
ダブルスペース(Double Space)
インデント(Indent)
ページ区切り
7 英語論文執筆の基礎(4) 略語は侮れない
略語(Abbreviation)の使い方
遺伝子名と遺伝子表記法(Gene Nomenclature)
III 英語論文の基本構造とその対策
8 まずは主旨の確認とFigureの用意
論文の主旨を理解し,端的に説明できるか?
掲載論文になった姿をイメージができるか?
Figureを作成し,ストーリーを組み立てる
9 IMRaDを理解する
英語論文には決まった構成がある
IMRaDの概要
まずは論文のファイルを作る
10 Methods
英語論文を書く順番
Methodsの目的
Methodsの書きかた
11 Results
Resultsの目的
Resultsの書きかた・留意点
Figure Legendsの留意事項
12 Discussion
Discussionの役割とは?
Discussionの書きかた
13 Introduction,AbstractとTitle
Introductionの目的とは?
Introductionの書式
Abstractの目的と書式
タイトル(Title)
IV データの取り扱いには要注意
14 論文執筆に必要な道具をそろえる
道具はそろっているか?
15 Figure作成の心得(1) デジタル画像の基礎
Figureの作法と,デジタル画像の基礎
16 Figure作成の心得(2) 適切な画像処理
Figureにおける画像操作の留意事項
レベルの調整の基礎知識
その他の画像操作と注意点
17 データ取り扱いの基礎(1) “n”とは?
2つの重要な「繰り返し行う行為」
Biological ReplicateとTechnical Replicateの実例(1)
Biological ReplicateとTechnical Replicateの実例(2)
nは研究デザインの基本
論文にはReplicateの情報を明示する
18 データ取り扱いの基礎(2) エラーバー
エラーバーとは?
エラーバーは何を示しているのか?
結局,SD,SE,95%CIのどれを使うか?
nが少ないときのエラーバーに意味があるのか?
19 データ取り扱いの基礎(3) t 検定とP 値
そもそも,t 検定とは?
本当にt 検定を使ってよいのか?
t 検定の実際
論文には,何の検定をどのように実施したか明記する
なぜP < 0.05なのか?
それでもP < 0.05信仰はなくならない?
V 英語で症例報告を
20 英文症例報告執筆マニュアル(1) なぜ症例報告?
なぜ症例報告を書くのか?
症例報告の価値はどこにあるのか?
まずは執筆前の準備から
21 英文症例報告執筆マニュアル(2) Case Presentationの書きかた
英文症例報告の構造
英文症例報告執筆の実際
Case Presentation(症例提示)
22 英文症例報告執筆マニュアル(3) DiscussionとAbstractの書きかた
Discussion
VI これってどうしたらいい? 投稿前に解決しておきたい事柄
23 英語論文の校閲を(指導医・PIに)依頼するときは?
指導医・PIは論文の校閲をしたいのか?
校閲依頼をするときのチェックリスト
校閲済みの論文が戻ってきたときのチェックリスト
24 投稿先はどうすればよいのか(1) インパクトファクターの呪縛とその対応
IFとは?
IFは実際どうなのか
IFだけが注目される正当な理由はない
では投稿先はどうやって決めるのか
25 投稿先はどうすればよいのか(2) Open Access雑誌とPredatory雑誌
OA雑誌はいかにして誕生したか
OA雑誌のジレンマ
Predatory雑誌の興隆
どうしたら見分けられるのか
それでもPredatory雑誌はなくならない?
26 語るに語れないAuthorshipの諸問題(1) Authorshipの取り扱いかた
なぜAuthorshipは重要なのか?
Authorshipはどのように定義されるのか?
著者の順番はどう決めるのか?
Shared Authorship/Equal Contribution Authorship
Author ContributionsとAuthorship Agreements
結局誰が最終的にAuthorshipを決めるのか?
27 語るに語れないAuthorshipの諸問題(2) Authorshipの誤用・乱用・悪用
Authorshipの誤用・乱用・悪用とは?
Authorshipの誤用・乱用・悪用の何が問題なのか?
Gift Authorshipに対する有効な対応策はない?
28 Researcher Identifierを活用すべし
なぜResearcher Identifierが有用なのか?
ORCID
Publons/ResearcherID
Scopus Author ID
Researchmap
Google Scholar
ResearchGate
結局どれを使う?
VII 査読にまつわる諸問題
29 査読者への対応:Rebuttal Letterを書くにあたって
査読者に対する心得
査読結果別の対応
30 投稿論文がアクセプトされたら
アクセプトのメールが来たら
掲載されるまで
掲載された後
31 英語論文査読の対応(1) 査読の依頼が来たら
どうしたら査読者になれるか
査読依頼メールが来たら?
査読の実際
32 英語論文査読の対応(2) 何がPeer Reviewを支えているのか?
医師・研究者にとって査読に時間を割く価値はあるのか?
査読は原則的に無償
査読は業績として評価されていない
査読者は今後さらに不足する
査読の負担は必ずしも平等に分配されてはいない?
査読のクオリティはまちまち
バイアスは不可避
査読の透明化が解決になるか?
それでも医師・研究者は査読を引き受ける?
VIII 英語力を養う
33 英文執筆のカギ
まずは通じる文章を目指す
当該分野の英語論文を精読する
短く明快な文章を目指す
フォーマルな英文を目指す
34 無料で楽しいポッドキャストのすすめ
なぜポッドキャスト?
何がおすすめか?
まとめ
35 あとは書くだけ