はじめてのヘンダーソンモデルにもとづく精神科看護過程 第3版

出版社: 医歯薬出版
著者:
発行日: 2022-11-20
分野: 看護学  >  臨床/成人/老人
ISBN: 9784263237663
電子書籍版: 2022-11-20 (第3版第1刷)
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商品紹介

ヘンダーソンモデルにもとづいて精神科の看護過程をわかりやすく解説した好評書第3版
ヘンダーソンの14の基本的欲求項目に3項目を加えた17項目によるアセスメントによる「患者主体型看護計画」の立案を具体例を用いて詳細に解説.
第3版では,POS(SOAPIE)を用いた看護記録の実例を記載するとともに,第5章「学生のための看護計画立案モデル」に「うつ病患者の看護展開」を追加した.

目次

  • 第1章 ヘンダーソンの看護観にもとづく看護過程
     1 ヘンダーソンの看護観
     2 ヘンダーソンの看護観を構成する2つの考え
      1 看護師の独自機能
       (1)看護師の第一義的な責任
       (2)基本的欲求の充足力と限界のアセスメント
       (3)基本的欲求の充足力と限界のある精神障がい者
      2 健康な対象に対する人間観,病人に対する人間観
     3 ヘンダーソンの看護観にもとづく看護過程システムの構築
      1 ヘンダーソンの看護観による看護過程のシステム
      2 ヘンダーソンの看護観の活用と看護過程
     4 ヘンダーソンの看護観にもとづくアセスメントの枠組み
      1 アセスメントの1段階 情報収集
      2 アセスメントの2段階 基本的欲求の未充足状態の発生要因を明らかにする
      3 基本的欲求の未充足の解釈・分析
      4 臨床判断から統合
      5 統合から基本的欲求の未充足状態の診断
      6 計画立案
       (1)基本的欲求の未充足状態の診断
       (2)基本的欲求の充足状態(長期目標)と範囲(短期目標)
       (3)基本的欲求の充足・強化・補填行動への援助行為
       (4)共同問題
       (5)共同目標
     演習1
     演習2
     演習3

    第2章 精神看護における看護過程ガイド
     1 看護過程のサイクル
      1 情報収集(アセスメント)の様式
     2 看護に必要な情報収集
      1 患者個人情報(様式1号)
       (1)基本的欲求の充足に影響を及ぼす常在条件
       (2)基本的欲求の充足に変化を与える病理的状態
      2 アセスメント(様式2号)
       (1)看護観察の留意点
       (2)看護観察と基本的欲求にもとづいた生活状態のアセスメントの視点
       (3)基本的欲求の充足力と限界の解釈・分析
       (4)臨床判断
       (5)統合
      3 基本的欲求の未充足状態の診断と計画立案(様式3号)
       (1)基本的欲求の未充足状態の診断
       (2)優先順位を決める
       (3)基本的欲求の充足状態・充足範囲
     3 看護実践(基本的欲求の充足・強化・補填行動への援助行為)
      1 援助行為の種類
      2 援助内容の記載にあたり留意すべき点
     4 評価

    第3章 ヘンダーソンの看護の基本的構成要素にもとづいた精神看護
     1 精神症状のアセスメントの視点
     2 基本的構成要素にもとづいた精神看護の視点
       (1)呼吸
       (2)飲食
       (3)排泄
       (4)姿勢・活動
       (5)睡眠・休息
       (6)衣類
       (7)体温・循環
       (8)清潔
       (9)安全
       (10)コミュニケーション
       (11)宗教
       (12)職業
       (13)レクリエーション
       (14)健康学習
       (15)自我
       (16)精神的・身体的安楽
       (17)性

    第4章 患者参画型・患者主体型の看護計画と看護記録
     1 患者参画型・患者主体型の看護計画とは
      1 患者の条件
       (1)患者参画型看護計画が可能な患者
       (2)患者主体型看護計画が可能な患者
      2 看護師に求められる姿勢
       (1)コミュニケーション技法を効果的に活用する
       (2)患者のペースに合わせ,巻き込まれることなく,気持ちに寄り添う
       (3)患者の考えや思いが「今ここで」達成可能か見極める
       (4)患者の考えや思いが「今ここで」生じている生活障害であるかに焦点を当てる
       (5)患者の自己ケア内容が,自己の精神面(病理)に焦点化されたものでないか判断する
       (6)患者が到底達成不可能な目標(ニーズ)に自己ケアを焦点化していないか判断する
       (7)患者の性格や精神状態について把握する
       (8)看護師の管轄外のニーズ(社会,家族間問題など)に感情移入しない
      3 目標の設定
       (1)患者の目標(ニーズ)の例
       (2)患者と一緒に考えたプロセスの例
     2 患者参画型の看護計画
      1 看護計画の開示方法
       (1)受け持ち看護師が立案した看護計画表をもとに患者用の計画表を作成する
       (2)患者用の計画表を患者個人に説明し,保管は患者にしてもらう
       (3)定期的に患者と目標となる「社会参加に向けて強めなければならないこと」,
         日々の生活で「自分の(で)できること」などを話し合い,評価して修正変更を行う
      2 患者への看護計画の開示内容
     3 患者主体型の看護計画
      1 患者主体型看護計画の実施方法
       (1)健康回復プランを一緒に作成するための面接を設定する
       (2)面接の実施
      2 看護計画の開示方法
     4 看護計画と看護記録の整合性
      1 看護計画と看護記録の連動
      2 看護計画と連動した看護記録の実際
       Column POS(Problem Oriented System)

    第5章 学生のための看護計画立案モデル
      [例1]統合失調症(妄想型)の看護計画
      [例2]うつ病患者の看護計画

    第6章 関連図の作成方法
     1 関連図に表される「基本的欲求を変容させる病理的状態」
     2 関連図の作成方法
      [例]統合失調症の関連図

    第7章 演習―精神科看護過程の展開
     演習4
      [例]身体症状症(疼痛性障害)の看護展開

     資料
      1 ヘンダーソンの基本的看護の構成要素にもとづいたアセスメントツール
      2 ヘンダーソンの基本的看護の構成要素にもとづいた臨床判断用語

この書籍の参考文献

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本参考文献は電子書籍掲載内容を元にしております。

第1章 ヘンダーソンの看護観にもとづく看護過程

P.20 掲載の参考文献
1) 湯槇ます, 小玉香津子訳 : 看護の基本となるもの. p.12, 日本看護協会出版会, 1995.
2) 湯槇ます, 小玉香津子訳 : 看護の基本となるもの. p.14, 日本看護協会出版会, 1995.
3) 湯槇ます, 小玉香津子訳 : 看護の基本となるもの. p.11, 日本看護協会出版会, 1995.
4) 焼山和憲 : ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程. 第3版, p.111, 日総研, 2002.
5) 焼山和憲 : ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程. 第3版, p.87, 日総研, 2002.
6) 焼山和憲 : ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程. 第3版, p.42, 日総研, 2002.
7) 焼山和憲 : ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程. 第3版, p.59, 日総研, 2002.
8) 焼山和憲 : ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程. 第3版, p.111-114, 日総研, 2002.
9) V.A. ヘンダーソン著/湯槇ます, 小玉香津子訳 : 看護論 定義およびその実践, 研究, 教育との関連 25年後の追記を添えて. 日本看護協会出版会, 1994.

第2章 精神看護における看護過程ガイド

P.40 掲載の参考文献
1) 臺弘 : 精神疾患. リハビリテーションプログラムとその効果 (13). 医学のあゆみ, 116 (5) : 538-544, 1981.
2) 大熊輝雄 : 現在臨床精神医学. 改訂第10版, 金原出版, 2005.
3) 昼田源四郎 : 分裂病者の行動特性. 金剛出版, 1993.
4) A.H. チャップリン著/佐久田勉監訳 : サリヴァン治療技法入門. pp.1-4, 星和書店, 1993.
5) 永峰勲, 他 : 精神医学. 中外医学社, 2004.
6) 野村総一郎, 樋口輝彦編 : 標準精神医学. 医学書院, 2005.
7) 鈴木國文, 他 : 社会機能からみた統合失調症. 精神科治療学, 18 (9) : 1003-1070, 2003.
8) フランク・ゴーブル著/小口忠彦監訳 : 第3勢力 マズローの心理学. 産業能率短期大学出版部, 1972.

第3章 ヘンダーソンの看護の基本的構成要素にもとづいた精神看護

P.70 掲載の参考文献
1) 焼山和憲 : ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程. 第3版, 日総研, 2002.
2) 太田保之, 上野武治 : 学生のための精神医学. 医歯薬出版, 2002.
3) 佐藤萱二監修 : 精神障害をもつ人の看護. 新体系看護学 第33巻, メヂカルフレンド杜, 2005.
4) 中河原通夫 : 心の病気の薬がわかる本. 法研, 2001.
5) リンダ J. カルペニート著/新道幸恵監訳 : 看護診断ハンドブック. 第4版, 医学書院, 2000.
6) 樋口康子監修 : 精神看護. 文光堂, 2000.
7) 昼田原四郎 : 分裂病の行動特性. 金剛出版, 1993.
8) 病院における患者の性の問題と看護の関わり. 56 (12) : 1089-1122, 看護学雑誌, 1992.
9) 福西勇夫編著 : 統合失調症がわかる本. 法研, 2004.
10) 根本豊實 : Lecture患者理解. 1 (9) : 16-50, ナーシングカレッジ, 1997.
11) 野村総一郎, 樋口輝彦編集 : 標準精神医学. 第3版, 医学書院, 2005.
12) 大熊輝雄 : 現代臨床精神医学. 改訂第10版, 金原出版株式会社, 2005.
13) 永峰勲, 大蔵雅夫, 谷岡哲也編集 : 精神医学. 中外医学社, 2004.
14) ジュデェイス M. シュルツ, ジェライ L. ヴィデベック著/田崎博一, 阿保順子・他監訳 : 看護診断にもとづく精神看護ケアプラン. 第2版, 医学書院, 2007.
15) 日野原重明総監修 : ナーシング・マニュアル 精神障害・心身症看護マニュアル. 学研, 1989.
16) 坂田三允編 : 心を病む人の看護. 中央法規, 1999.
17) 中井久夫, 山口直彦 : 看護のための精神医学. 医学書院, 2001.
18) 山田静子, 鈴木俊夫編 : ヘンダーソンの基本的ニードに基づく看護実習ヒヤリ・ハット防止マニュアル. 医歯薬出版, 2006.
19) 小此木啓吾編 : 新・医療心理学. からだの科学・増刊 10, 日本評論社, 1989.
20) 臺弘 : 分裂病の治療覚書. 創造出版, 1992.
21) 臺弘, 湯浅修一編 : 続・分裂病の生活臨床. 創造出版, 1987.
22) 焼山和憲編著 : 増補版 はじめて学ぶ精神看護学. 花書院, 2017.

第4章 患者参画型・患者主体型の看護計画と看護記録

P.105 掲載の参考文献
1) 上江洲安博, 比嘉和枝・他 : 「患者参加の看護計画」の試み-急性期治療病棟における実践. 日本精神科看護学会誌, 46 (2) : 201-204, 2003.
2) 金子由香利, 佐藤英子・他 : 患者参加型看護計画の闘病意欲に対する有効性. 日本精神科看護学会誌, 74 (1) : 396-399, 2004.
3) 安達義浩, 松田良子 : 自分の病名を知ることが治療への意欲を育てる-看護計画への患者参加の取り組みから. 精神科看護, 46 : 29-32, 2004.
4) 菅野龍子 : 高齢者の行動拡大に向けた患者参加型看護計画の有効性. 日本精神科看護学会誌, 48 (2) : 352-356, 2005.
P.109 掲載の参考文献
1) 田邊研二, 吉田文子監修 : 精神科POSの手引き. 医学書院, 2006.
2) 中木高夫 : POSとSOAP. 月刊ナーシング, 22 (5) : 52-62, 2002.
3) 日野原重明・他訳 : 看護のためのPOS. 医学書院, 1980.
4) 黒江ゆり子・他訳 : 看護記録をマスターする. 医学書院, 2002.
5) 焼山和憲 : はじめてのフォーカスチャーティング. 医歯薬出版, 2005.
6) 日野原重明・他 : POS の基礎と実践-看護記録の刷新をめざして-. 医学書院, 1980.

資料

P.162 掲載の参考文献
1) キャシー. E. ガゼッタ・他著, 中木高夫監訳 : 看護診断データベース-精神科系アセスメントツールによる展開. pp.136-139, 医学書院, 1993.
2) 焼山和憲 : ヘンダーソンの看護観に基づく看護過程. 第2版, 日総研, 1999.
3) 金子美智子編著 : ヘンダーソン・ロイ・オレム・ペプロウの看護論と看護過程の展開. 照林社・小学館, 2000.
P.168 掲載の参考文献
1) 焼山和憲 : はじめてのフォーカスチャーティング(R) -情報開示とケアの質を高める精神科看護記録の実際. 第2版, 医歯薬出版, 2020.
2) 上島国利, 牛島定信・他監修・編集 : 精神障害の臨床. 日本医師会, 2004.
3) 永峰勲, 大蔵雅夫・他編集 : 精神医学. 中外医学社, 2004.
4) 野村総一郎, 樋口輝彦編集 : 標準精神医学. 第3版, 医学書院, 2005.
5) 大熊照雄 : 現代臨床精神医学. 改訂第10版, 金原出版, 2005.
P.170 掲載の参考文献
1) 湯槇ます・小玉香津子共訳 : 看護の基本となるもの. 日本看護出版協会, 1972.
2) 湯槇ます・小玉香津子共訳 : 看護の基本となるもの. 改訂版, 日本看護出版協会, 1973.
3) 湯槇ます・小玉香津子共訳 : 看護の基本となるもの. p.13, 日本看護出版協会, 1995.
4) 高崎絹子 : 看護のリアリティの迫る看護理論を目指して ; ヴァージニア・ヘンダーソンの "看護過程" 批判をめぐって. 月刊ナーシング, 4 (1) : 122-134, 1984.
5) フローレンス・ナイチンゲール著 ; 湯槇ます, 薄井坦子・他訳 : 看護覚え書き. p.228, 現代社, 1988.
6) ジェイムズ, P. スミス著 ; 小玉加津子, 尾田葉子訳 : ヴァージニア・ヘンダーソン-90年のあゆみ. p.81, 日本看護協会, 1992.
7) メアリー・ロバーツ : アメリカの看護. マクミラン社, 1954.
8) ジェイムズ P. スミス著 ; 小玉加津子, 尾田葉子訳 : ヴァージニア・ヘンダーソン-90年のあゆみ. p.66, 日本看護協会, 1992.
9) 池上惇 : 文化経済学のすすめ. p.87, 丸善ライブラリー, 1995.
10) 小玉香津子編訳 : ヴァージニア・ヘンダーソン論文集 [増補版]. p.94, 日本看護協会, 1994.

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