発達障害のサイエンス

出版社: 日本評論社
著者:
発行日: 2022-12-16
分野: 臨床医学:内科  >  心身/臨床心理
ISBN: 9784535985278
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2,530 円(税込)

商品紹介

疫学研究・遺伝子研究・脳画像研究、薬物療法など、最新の科学的知見を臨床現場での支援に活かすための入門テキスト。

目次

  • 第1章 疫学研究からみた発達障害
     1 疫学研究からみた自閉スペクトラム症
      1. 疫学研究の始まり
      2. 自閉症(ASD)の有病率
      3. ASDの長期的な経過
      4. 一般集団における自閉的特徴
     2 注意欠如・多動症の疫学研究
      1. ADHDの有病率の推移
      2. 長期間にわたるADHD児の追跡調査
     3 知的発達症の疫学研究からみえてくるもの
      1. 知的発達症の有病率
      2. おわりに――第1章のまとめ

    第2章 発達障害の原因(1)遺伝と環境(総論)
      1. 生まれか育ちか
      2. 双生児研究からみた遺伝と環境
      3. エピジェネティクス――遺伝学分野の革命的概念
      4. 脳の発達における遺伝と環境
      5. 多因子遺伝疾患と多因子遺伝形質
      6. おわりに――遺伝と環境の正しい理解

    第3章 発達障害の原因(2)遺伝子研究と遺伝カウンセリング
      1. 遺伝とは
      2. ASDの遺伝子研究と遺伝カウンセリング
      3. ADHDの遺伝子研究と遺伝カウンセリング
      4. まとめ

    第4章 発達障害の原因(3)環境要因
     1 間違った環境要因説からの教訓
      1. 環境要因を論じる前に
      2. 自閉症心因論
      3. MMRワクチン説
      4. 自閉症水銀説
      5. 間違った環境要因説からの教訓
     2 環境要因の影響について
      1. 時代とともに変わる生活環境
      2. デジタルメディアの発達への影響
      3. 子どもたちの生活習慣の変化
      4. 環境汚染物質などについて

    第5章 発達性協調運動症の理解と支援
        ――発達障害のもう一つのフロンティア
      1. DCDとは
      2. DCDのメカニズム
      3. DCDの診察と評価
      4. DCDへの支援

    第6章 発達障害の診断方法と臨床検査
     1 発達障害の診断方法について
      1. 診断分類の目的と根拠
      2. 精神疾患の診断統計マニュアル
      3. 特定の病気に合併するASDについて
      4. ADHDの歴史と診断基準
      5. 支援のための診断分類を考える
    2 発達障害児に対する臨床検査
      1. 行動特性に関連する検査
      2. 特定の疾患の検査
      3. 神経学的検査
      4. 臨床検査の実施を迷う場合

    第7章 発達障害の薬物療法
     1 薬物療法入門―― 薬って何?:医薬品の概要を知る
      1. 薬とは
      2. 薬の作用する場所
      3. 薬は病気を完全に治すもの?
      4. 薬と体の関係
      5. 量・時間と薬
      6. 薬と副作用:なぜ医薬品によって副作用が起こるのか
      7. 副作用を防ぐために
      8. 薬の形(錠剤・カプセル・粉薬・液剤)と効果を高める工夫
      9. 徐放錠の重要性と意味
     2 発達障害における薬物療法
      1. 発達障害に用いられる薬剤
      2. 治療薬各論
      3. ADHD適正流通管理システム
      4. 適応外使用
      5. 薬物療法での効果判定と休薬
      6. 発達障害における薬物療法の位置づけ

    第8章 ADHDの脳画像――可視化される脳機能の偏り
      1. はじめに
      2. ADHDの脳形態研究
      3. ADHDの拡散テンソル画像研究
      4. ADHDの機能的MRI研究
      5. ADHDの安静時fMRI研究
      6. ADHDの分子と脳機能との関係
      7. おわりに

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