「日常言語」のリハビリテーションのために
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目次
- 【第1章】フロイトとベルクソンの失語症論
・失語症研究、多様な視点から論じる必要性
・フロイトの失語症論-脳局在論批判-
・ベルクソンの失語症論-『物質と記憶』・第2章における議論-
【第2章】ヤコブソンの言語論と失語症論-言語学からみた失語症-
・ヤコブソンの失語症への取り組み
・ヤコブソンの音韻論研究
・音韻論研究からみた幼児の言語発達と失語症者の言語の退行
・言語学者ヤコブソンの失語症論の特徴とそれが意味するもの
・ヤコブソン、その学問的影響の広がり
【第3章】ヴィゴツキーの言語論-言葉とその働きを考える-
・ヴィゴツキーの人間精神に対する基本姿勢-社会文化的接近-
・思考することと話すことの間の相互性
・ヴィゴツキーの心理学理論の根幹にあるもの:文化的発達論と心理システム論
・ヴィゴツキーの層理論
・具体的な存在としての人間:ヴィゴツキーの具体心理学と情動の理論
【第4章】ルリヤの心理学研究と失語症研究
・具体の世界に生きる人たち:認識の文化比較研究
・ルリヤの言語研究:言葉の発達とその障害への新しい接近
・脳損傷者の手記と脳の機能連関
・ルリヤの前頭葉シンドロームと随意行動の傷害
・ルリヤの理論と実践の融合:ロマン主義科学
【第5章】バフチンの対話論-社会的活動としてのことば-
・バフチンの言語論:生活の中の生きたことば
・バフチンの生きたことばへのこだわり:ソシュールのラング論批判
・社会的な活動としてのことば
・バフチンの対話におけることば的意識論と身体論
・バフチンの自己・他者論
・改めて日常生活の中のことばと対話を考える
【第6章】日常場面での失語症者のコミュニケーション
・失語症のコミュニケーション的アプローチ
・日本における失語症のコミュニケーション研究
・グッドウィンのフィールド研究:相互行為と会話の組織化
・失語症者の日常におけるコミュニケーション行動:グッドウィンの研究
・失語症者の日常の会話
・ユニークな失語症のコミュニケーション訓練
・失語症のコミュニケーション研究のさらなる展開に向けて
【第7章】日常言語の世界とその言語活動
・日常言語学派の言語研究
・オースティンの発話行為論
・発話行為論の限界:発話媒介行為と約束の問題
・日常的言語活動を基礎にした失語症の言語訓練
・ウィトゲンシュタインの日常言語研究
・日常言語学派から示唆される失語症者のコミュニケーションとその在り方
・ヤコブソンからシルヴァスティン、そしてハンクスへ
・本章のまとめとして