東洋医学古典 全訳・鍼方六集

出版社: 三和書籍
著者:
発行日: 2025-04-29
分野: 臨床医学:一般  >  東洋医学
ISBN: 9784862515964
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商品紹介

『鍼方六集』は、明代の医家である呉崑の晩年の著作であり、『素問』『霊枢』、そして『難経』だけでなく、そのあとの時代の重要な鍼灸書を集めて『鍼方六集』という形で残した。
 『鍼方六集』が日本で出版されるのは、本書の翻訳本が初めてである。

目次

  • まえがき
    鍼方六集序

    鍼方六集巻之一 神照集

    正人明堂経穴総図・一
    正人臓腑図・二
    伏人臓腑図・三

    ●手足三陰三陽流注総論・四
    ●十二臓相使貴賎・五
    ●霊枢骨度・六
    ●明堂取穴法・七
    ●手太陰肺経・八
    ●手陽明大腸経・九
    ●足陽明胃経・十
    ●足太陰脾経・十一
    ●手少陰心経・十二
    ●手太陽小腸経・十三
    ●足太陽膀胱経・十四
    ●足少陰腎経・十五
    ●心主手厥陰心包絡経・十六
    ●手少陽三焦経・十七
    ●足少陽胆経・十八
    ●足厥陰肝経・十九
    ●督脈・二十
    ●任脈・二十一
    ●衝脈・二十二
    ●帯脈・二十三
    ●陽蹻脈・二十四
    ●陰蹻脈・二十五
    ●陽維脈・二十六
    ●陰維脈・二十七
    ●附-鍼経不載諸家奇穴・二十八
    ●睛中穴-主治内障・二十九

    鍼方六集巻之二 開蒙集

    ●竇太師-標幽賦・一
    ●八法鍼方-直訣八句・二
    ●八法主治-配合八条・三
    ●五門-鍼方説・四
    ●十二経-井滎兪経合一覧図・五
    ●六十六穴-日時主治・六
    ●難経-五門主治・七
    ●十二経為病-補母瀉子、成法・八

    鍼方六集巻之三 尊経集

    ●『霊枢』九鍼・一(『霊枢』の九鍼十二原)
    ●候気・二(経気をうかがう)
    ●見気・三(気を見る)
    ●取気置気・四(気を取ると、気を捨てる)
    ●不得気・五(得気しない)
    ●定気・六(気の安定)
    ●受気・七(気を受ける)
    ●調気・八(気を調える)
    ●邪気穀気・九(邪気と穀気)
    ●守形・十(形式を守る)
    ●守神・十一(神を守る)
    ●守関・十二(関を守る)
    ●守機・十三(機を守る)
    ●先後-治・十四(治療の後先)
    ●刺-其病之所従生・十五(その病が発生した部位を刺す)
    ●陰深陽浅-以数調之・十六(陰は深刺、陽は浅刺、原則で調える)
    ●悶鍼・十七(刺鍼による悶絶)
    ●陰病-治陽、陽病-治陰・十八(陰病は陽を治し、陽病は陰を治す)
    ●有急治有無攻・十九(強く治療することもあれば、攻めないこともある)
    ●導-有餘、推-不足・二十(有余は導き、不足は推す)
    ●迎-稽留・二十一(稽留を迎える)
    ●出-陳菀・二十二(古い瘀血を出す)
    ●迎随補瀉・二十三
    ●疾徐補瀉・二十四
    ●母子補瀉・二十五
    ●動伸推納-補瀉・二十六(動伸推納の補瀉)
    ●導気同精以調-乱気・二十七(導気と同精によって気の乱れを調える)
    ●陰深陽浅・二十八(陰は深刺、陽は浅刺)
    ●先陽後陰・二十九(先に陽、後で陰)
    ●脈気-浅者、独出-其邪・三十(脈気が浅ければ、その邪だけを出す)
    ●先-補虚、後-瀉実・三十一(まず虚を補い、それから実を瀉す)
    ●病、在-営、在-衛・三十二(病が営にあったり、衛にあったり)
    ●刺虚者-須其実、刺実者-須其虚・三十三(虚に刺せば必ず実とし、実を刺せば必ず虚にする)
    ●刺実-須其虚、刺虚-須其実・三十四(実に刺して必ず虚とし、虚を刺せば必ず実にする)
    ●刺営-無傷衛、刺衛-無傷営・三十五(営を刺すときは衛を傷付けず、衛を刺すときは営を傷付けない)
    ●熱厥寒厥-留鍼功異・三十六(熱厥と寒厥では、留鍼の効果が異なる)
    ●外内-難易・三十七(外と内の難易度)
    ●疾之、留之・三十八(疾之と留之)
    ●不盛不虚-以経取之・三十九(実でも虚でもなければ該当する経を取る)
    ●間甚-刺法不同・四十(軽症と重症で、刺法が異なる)
    ●専-深刺法・四十一(深刺するケース)
    ●二刺、一刺、深刺、間日刺・四十二
    ●上工-治未病、中工-治已病・四十三(名医は未病を治療し、凡庸な医者は発病してから治療する)
    ●知為鍼者-信其左、不知為鍼者-信其右・四十四(鍼を知る者は左手を信じ、鍼を知らない者は右手を信じる)
    ●迎而奪之、安得無虚。随而済之、安得無実。虚之与実、若得若失、実之与虚-若有若無・四十五
     (迎えて奪えば必ず虚し、沿わせて助ければ必ず実となる。虚と実は、得た感じと失った感じで、
      実と虚は、あるような感じと無いような感じ)
    ●知迎、知随・四十六(迎と随を知る)
    ●東方実-西方虚、瀉南方-補北方・四十七(東方が実で、西方が虚ならば、南方を瀉して北方を補う)
    ●実実虚虚-為害・四十八(実を実にし、虚を虚とするのは害になる)
    ●瀉実-鍼方・四十九(実を瀉す鍼方)
    ●補虚-鍼方・五十(虚を補う鍼方)
    ●揺鍼・五十一(鍼を揺らす)
    ●三刺則-穀気至・五十二(三刺で穀気が至る)
    ●瀉必用-方、補必用-圓・五十三(瀉では必ず方を使い、補では必ず圓を使う)
    ●離合真邪-補瀉鍼方・五十四(離合真邪の補瀉鍼方)
    ●去-濁血・五十五(濁血は消す)
    ●刺-因於形・五十六(身体による刺鍼)
    ●刺-因於病・五十七(病による刺鍼)
    ●刺-因於脈・五十八(脈による刺鍼)
    ●刺-因於時・五十九(季節による刺鍼)
    ●上実下虚-鍼方・六十(上実下虚に対する鍼方)
    ●上寒下熱、上熱下寒-鍼方・六十一(上半身が冷えて下半身が熱い、上半身が熱くて下半身が冷えるケースの鍼方)
    ●五病-五取・六十二(五つの症状に五兪穴を取る)
    ●五主・六十三(五兪穴の主治)
    ●足陽明・六十四
    ●刺留呼則度・六十五(刺鍼の深さと留鍼する時間)
    ●当刺-井者、以滎-瀉之・六十六(井穴を刺したいときは、滎穴を代わりに瀉す)
    ●春夏-致一陰、秋冬-致一陽・六十七(春夏は一陰と一致させ、秋冬は一陽と一致させる)
    ●下鍼之後、或-気先鍼行、或-気与鍼逢、或-鍼出而気独行、或-数刺乃知、或-発鍼気逆、或-数刺病益甚・六十八
      (鍼を刺すと、刺鍼した途端に重だるくなったり、しばらくすると重だるくなったり、
       抜鍼してから重だるくなったり、何度か刺鍼しないと重だるくならなかったり、抜鍼すると咳が出たり、
       何度も刺しているのに病が悪化したりする)
    ●五臓已傷-鍼不可治・六十九(五臓が傷ついてしまったら、鍼では治せない)
    ●宜-甘薬・七十(補薬がよいケース)
    ●臓腑有病-皆取其原・七十一(臓腑に病があれば、原穴を取る)
    ●十二原-不同・七十二(『難経』と『霊枢』の十二原穴に対する違い)
    ●六腑-所合・七十三(六腑の下合穴)
    ●膺兪、背兪・七十四(膺兪と背兪)
    ●五刺五応-鍼方・七十五(五応に対する五刺の鍼方)
    ●絡脈-会者、皆-見於外、刺-甚血方・七十六(絡脈と経脈の合流点は、すべて外から見える。その血絡を刺す方法)
    ●十五絡為病-鍼方・七十七(十五絡脈の病に対する鍼方)
    ●刺-寒熱方・七十八(悪寒発熱に対する刺法)
    ●絡気不足-経気有餘、経気不足-絡気有餘・七十九(絡気が不足して経気が余る、経気が不足して絡気が余る)
    ●調神-鍼方・八十(精神を調える鍼方)
    ●調気-鍼方・八十一(気を調える鍼方)
    ●調血-鍼方・八十二(血を調える鍼方)
    ●調形-鍼方・八十三(身体を調える鍼方)
    ●調志-鍼方・八十四(志を調える鍼方)
    ●臓腑-脹論・八十五(臓腑の脹論)
    ●脹家-鍼不陥肓、則気不行・八十六(脹では、鍼を肓まで入れねば、気が流れない)
    ●刺頭痛-方・八十七(頭痛の刺方)
    ●治欬-鍼方・八十八(咳を治す鍼方)
    ●瘧疾為四末束、乃取血者・八十九(マラリアは、手足に包帯を巻きつけて血を取る)
    ●治痿-鍼方・九十(手足が萎えるものを治す鍼方)
    ●痿厥為-四末束・九十一(下肢に力が入らず冷えれば、手足を拘束する)
    ●八虚受病-発拘攣・九十二(八虚が病を受けて引き攣る)
    ●痹聚臓腑-鍼方・九十三(痹が臓腑に集まったケースの鍼方)
    ●筋痹-鍼方・九十四(筋痹に対する鍼方)
    ●骨痹-鍼方・九十五(骨痹に対する鍼方)
    ●守筋守骨・九十六(筋を守り、骨を守る)
    ●恢筋-摩骨・九十七(恢筋と摩骨)
    ●肌痹-鍼方・九十八(肌痹に対する鍼方)
    ●三痹・九十九(風寒湿痹)
    ●痹痛-鍼有先後・一百(痛みでは刺鍼の順序がある)
    ●三刺・一百一
    ●寒痹、熱痹・一百二(寒痹と熱痹)
    ●痛止-鍼方・一百三(痛みを止める鍼方)
    ●久痹不去-出血・一百四(慢性の痛みが治らなければ出血させる)
    ●経筋寒急-用燔鍼・一百五(経筋が冷えで引き攣れば、燔鍼を使う)
    ●燔鍼-劫刺・一百六(燔鍼は速刺速抜)
    ●筋引筋縦・一百七(筋肉が引き攣ったり、筋肉が弛緩したりするケース)
    ●病在筋・一百八(筋が病んでいるケース)
    ●病在骨・一百九(骨が病んでいるケース)
    ●病-不知所痛・一百一十(どこが痛むのか分からないケース)
    ●繆刺・一百一十一
    ●巨刺・一百一十二
    ●微刺・一百一十三
    ●分刺・一百一十四
    ●鍼戒・一百一十五(鍼のいましめ)
    ●救失鍼方・一百一十六(救おうとして失敗する鍼方)
    ●六経-気血不同・一百一十七(六経で気血は異なる)
    ●鍼灸-各有所宜・一百一十八(鍼と灸は、それぞれ使い道がある)
    ●結絡-堅緊、火之所治・一百一十九(絡脈が硬く締め付けていれば、施灸で治す)
    ●寒厥-先熨後鍼・一百二十(寒厥では、ホットパックしたあと刺鍼する)
    ●火調鍼方・一百二十一(火で調える鍼方)
    ●陥下-則灸・一百二十二(陥下していれば灸)
    ●火補火瀉・一百二十三(灸の補瀉)
    ●灸-寒熱二十九穴・一百二十四(悪寒発熱の灸二十九穴)
    ●灸瘡-不発・一百二十五(灸瘡ができない)
    ●諸病在内-取八会・一百二十六(さまざまな体内の病は、八会穴を取る)
    ●熱病-気穴・一百二十七(熱病に対する腧穴)
    ●熱病-宜寒・一百二十八(熱病には寒が良い)
    ●待時・一百二十九(治る時を待つ)
    ●止汗-鍼方・一百三十(汗を止める鍼方)
    ●又方・一百三十一(別の方)
    ●熱病五十九刺・一百三十二(熱病に対する五十九刺)
    ●熱病-九不鍼・一百三十三(鍼してはいけない九つの熱病)
    ●水兪五十七穴-灸之所宜・一百三十四(水腫治療の五十七穴は、施灸が良い)
    ●大風-鍼方・一百三十五(ハンセン病に対する鍼方)
    ●又方・一百三十六(別の方)
    ●食戒・一百三十七(食のいましめ)
    ●天忌-勿犯・一百三十八(天の禁忌を犯すな)
    ●六脱-不刺・一百三十九(六脱には刺すな)
    ●死生、可治、易治、難治、難已、益甚、不治・一百四十
     (死ぬか生きるか、治療できる、治りやすい、難治、治りにくい、ますます悪化する、不治)
    ●病脈相佐・一百四十一(病と脈が一致しない)
    ●六経終-不刺・一百四十二(六経が終了する時に、刺鍼してはならない)
    ●察-魚際・一百四十三(魚際を観察する)
    ●望知・一百四十四(見て知る)
    ●夭寿-当知・一百四十五(短命と長寿を知る)
    ●面部主-臓腑支局・一百四十六(顔面部は臓腑が管理する支局である)
    ●附-七伝者死、間-臓者生説・一百四十七(付記。七伝するものは死に、間に臓を挟んでいれば生きるという説)
    ●附-人有両死而無両生説・一百四十八(付記。人には両死があっても、両生はないという説)

    鍼方六集巻之四 傍通集

    ●鍼薬-無二致・一(鍼と薬は一致する)
    ●鍼薬-兼有・二(鍼も薬も、ともにある)
    ●鍼薬-正治・三(鍼と薬の正治)
    ●鍼薬-並因於病・四(鍼と薬は、ともに病による)
    ●鍼薬-短長・五(鍼と薬の長短)
    ●両-不精良・六(鍼も薬も不明瞭)
    ●上古-用鍼、曲尽其妙・七(古代では鍼の微妙な部分を使っていた)
    ●作用相符・八(作用が一致)
    ●鍼薬治同・九(鍼と薬の治療は同じ)
    ●鍼薬-自然之理・十(鍼と薬は、自然の理)
    ●鍼薬-猶兵・十一(鍼と薬は兵を用いるようだ)
    ●鍼薬-勿過・十二(鍼も薬も過ぎると悪い)
    ●鍼薬-再施・十三(鍼と薬は、再び施こす)
    ●戒-実実虚虚・十四(実を実とさせ、虚を虚させてはダメ)
    ●救-実実虚虚・十五(実を実にし、虚を虚にしたものを救う法)
    ●鍼薬-審気・十六(鍼も薬も気を調べる)
    ●鍼薬-保元・十七(鍼薬とも元を保つ)
    ●奉-天時・十八(天の時を大切に)
    ●修-人事・十九(人事を修める)
    ●鍼薬-調剤・二十(鍼と薬の調剤)
    ●以気為主・二十一(気を主とす)
    ●鍼薬-所長・二十二(鍼と薬の長所)
    ●六経-八法・二十三(六経と八法)
    ●主脾胃-重昇陽・二十四(脾胃を主として昇陽を重視する)
    ●鍼薬-方宜・二十五(鍼と薬の処方)
    ●明-熱兪五十九穴・二十六(発熱治療の五十九穴を明瞭に)
    ●明-水兪五十七穴・二十七(水腫治療の五十七穴を明確に)
    ●薬有-炮炙、鍼有-作用・二十八(薬には加工があり、鍼には作用がある)
    ●作用同方・二十九(作用は処方と同じ)
    ●鍼薬-陰陽反佐・三十(鍼と薬の陰陽と反治)
    ●鍼薬-有序・三十一(鍼や薬には順序がある)
    ●鍼薬-不治・三十二(鍼でも薬でも治らない)
    ●鍼薬-待時已病・三十三(鍼も薬も、病が治るときを待つ)
    ●不知-医・三十四(医学を知らぬ)
    ●因病-製宜・三十五(病によって方法を選ぶ)
    ●鍼薬-不可為・三十六(鍼でも薬でもダメ)
    ●鍼薬可為・三十七(鍼でも薬でもできる)
    ●薬-審三因・三十八(薬では三因を調べる)
    ●鍼-惟揆一・三十九(鍼では病人の状態を推し測る)
    ●揆-八法一・四十(八法を考える一)
    ●揆-八法二・四十一(八法を考える二)
    ●揆-八法三・四十二(八法を考える三)
    ●揆-八法四・四十三(八法を考える四)
    ●八法内訓・四十四(八法の家伝)
    ●八法-外訓・四十五(八法の外伝)
    ●附、修-金鍼賦、共二十四条(付記。『金鍼賦』に対する修正・全部で二十四条)
    ○金鍼賦・一
    ○候気-議・二(候気の意見)
    ○裁賦-下鍼法・三(『金鍼賦』の切皮法を判断する)
    ○鍼知・四(鍼を知る)
    ○浅深・五(鍼の深浅)
    ○賦伝-補瀉議・六(『金鍼賦』が伝える補瀉に対する意見)
    ○賦伝、左撚-気上、右撚気下-議・七(『金鍼賦』の「左に捻れば経気が上がり、右に捻れば経気が下がる」についての意見)
    ○使-気・八(気の伝導)
    ○補瀉・九
    ○不足有餘・十(不足と有余)
    ○通経接気・十一
    ○飛経走気-四法議・十二(飛経走気の四法に対する意見)
    ○出鍼・十三(抜鍼)
    ○八訣-訓議・十四(八訣の教えに対する意見)
    ○次二・十五(次の二)
    ○次三・十六(次の三)
    ○次四・十七(次の四)
    ○併結・十八(結び)
    ○次五・十九(次の五)
    ○次六・二十(次の六)
    ○次七・二十一(次の七)
    ○次八・二十二(次の八)
    ○併結・二十三(結び)
    ○久患偏枯、通経接気、定息寸数-議・二十四
     (長患いの片麻痺には、通経接気によって一定の呼吸数で経気が進むことに対する意見)

    鍼方六集巻之五 紛署集

    ○頭直鼻中-髪際、傍行至頭維-凡七穴・第一
     (頭の鼻中央の直上で髪際、傍らは頭維まで、全部で七穴。各穴位が、前髪際で一寸五分ずつ外側に位置する)
    ○頭直鼻中-入髪際一寸、循督脈却行至風府-凡八穴・第二
     (頭の鼻中央の直上で髪際を一寸入る、督脈に沿って回って風府まで。全部で八穴)
    ○頭直-挟督脈各一寸五分、却行至玉枕-凡十穴・第三
     (頭の直上で、督脈を挟んで一寸五分ずつ、頭を回って玉枕まで全部で十穴)
    ○頭直目上-入髪際五分、却行至脳空-凡十穴・第四
     (足少陽経)(頭で目の直上、髪際を五分入る、頭を回って脳空まで全部で十穴)
    ○頭縁-耳上、却行至完骨-凡十二穴・第五(側頭部から耳上まで回って完骨まで全部で十二穴)
    ○頭後-髪際中央、傍行-凡五穴・第六(頭の後ろで髪際中央と傍ら全部で五穴)
    ○背自-第一椎、循-督脈、行至脊骶-凡十三穴・第七(背中の第一胸椎から督脈に沿って尾骨まで、全部で十三穴)
    ○背自-第一椎、両傍-挟脊各一寸五分、下至節-凡四十四穴・第八
     (背中の第一胸椎から下の仙椎まで、背骨を挟んで両傍ら一寸五分ずつ全部で四十四穴)
    ○背自-第二椎、両傍-挟脊各三寸、行至二十一椎下-凡二十八穴・第九
     (背中で、第二胸椎から背骨を挟んで両傍ら三寸ずつ、第四正中仙骨稜の下まで全部で二十八穴)
    ○面部-凡三十九穴・第十(顔面部、全部で三十九穴)
    ○耳前後-凡二十穴・第十一(耳前後の全部で二十穴)
    ○頸-凡十七穴・第十二(頸は全部で十七穴)
    ○肩-凡二十八穴・第十三(肩部は全部で二十八穴)
    ○胸自-天突、循-任脈下行、至中庭-凡七穴・第十四(胸の天突から任脈に沿って下に中庭まで、全部で七穴)
    ○胸自-輸府、挟-任脈、両傍-各二寸、下至歩廊-凡十二穴・第十五
     (胸の兪府から任脈を挟んで両傍ら二寸ずつ、下は歩廊まで、全部で十二穴)
    ○胸自-気戸、挟-輸府両傍各二寸、下行至乳根-凡十二穴・第十六
     (胸の気戸から兪府を挟んで両傍ら二寸ずつ、下は乳根まで、全部で十二穴)
    ○胸自-雲門、挟-気戸両傍各二寸、下行至食竇-凡十二穴・第十七
     (胸部で雲門から気戸を挟んで両傍ら二寸ずつ、下は食竇まで、全部で十二穴)
    ○腋脇下-凡八穴・第十八(腋や脇の下、全部で八穴)
    ○腹入-鳩尾、循-任脈、下行至会陰-凡十五穴・第十九(腹の鳩尾に入り、任脈に沿って会陰まで下行、全部で十五穴)
    ○腹自-幽門、挟-巨闕両傍-各半寸、循-衝脈、下行至横骨-凡二十二穴・第二十
     (腹の幽門から巨闕を挟んで両傍ら半寸ずつ、衝脈に沿って下は横骨まで、全部で二十二穴)
    ○腹自-不容、以下挟-幽門、両傍-各二寸五分。自-天枢、至-気衝、挟-足少陰、各一寸五分-凡二十四穴・第二十一
     (腹で不容から下、幽門を挟んで両傍ら二寸五分ずつ。天枢から気衝まで足少陰を挟んで一寸五分ずつ。全部で二十四穴)
    ○腹自-期門、上直-両乳、挟-不容両傍各一寸五分、下行至衝門-凡十四穴・第二十二
     (腹の期門から、上は両乳と垂直、不容を挟んで両傍ら一寸五分ずつ、下は衝門まで、全部で十四穴)
    ○手太陰及臂-凡一十八穴・第二十三(手太陰経の上肢。全部で十八穴)
    ○手厥陰心主及臂-凡一十六穴・第二十四(手厥陰心包経の上肢。全部で十六穴)
    ○手少陰及臂-凡一十八穴・第二十五(手少陰心経の上肢。全部で十八穴)
    ○手陽明大腸及臂-凡二十八穴・第二十六(手陽明大腸経の上肢。全部で二十八穴)
    ○手少陽及臂-凡二十四穴・第二十七(手少陽経の上肢。全部で二十四穴)
    ○手太陽-凡一十六穴・第二十八(手太陽経の上肢。全部で十六穴)
    ○足太陰及股-凡二十二穴・第二十九(足太陰経の下肢。全部で二十二穴)
    ○足厥陰及股-凡二十二穴・第三十(足厥陰経の下肢。全部で二十二穴)
    ○足少陰及股、並-陰蹻、陰維-凡二十穴・第三十一(足少陰経の下肢、そして陰蹻脈と陰維脈。全部で二十穴)
    ○足陽明及股-凡三十穴・第三十二(足陽明経の下肢。全部で三十穴)
    ○足少陽及股、並陽維四穴-凡二十八穴・第三十三(足少陽経の下肢、ならびに陽維脈の四穴。全部で二十八穴)
    ○足太陽及股、並陽蹻六穴-凡三十六穴・第三十四(足太陽経の下肢、ならびに陽蹻脈の六穴。全部で三十六穴)
    ○季脇-凡十二穴・第三十五(脇腹。全部で十二穴)

    鍼方六集巻之六 兼羅集

    ●玉龍歌(共七十八条)・一(全部で七十八条)
    ◎中風不語・二(脳卒中で喋れない)
    ◎鼻流濁涕・三(蓄膿症)
    ◎頭風、嘔吐、眼昏・四(慢性頭痛、嘔吐、目のかすみ)
    ◎項痛牙疼・五(後頸部や前歯の痛み)
    ◎頭風一・六(慢性頭痛一)
    ◎頭風二・七(慢性頭痛二)
    ◎口眼歪斜・八(顔面麻痺)
    ◎鼻塞-不聞香臭・九(鼻が詰まって匂いが分からない)
    ◎耳聾-瘰癧・十(難聴と頸部のリンパ結核)
    ◎耳聾二・十一(難聴二)
    ◎失音・十二(声が出ない)
    ◎眉間痛、目昏・十三(眉間の痛み、視野がぼやける)
    ◎眼睛-紅腫・十四(眼が赤くなって腫れる)
    ◎血貫目睛・十五(血管が眼睛を貫く)
    ◎両眼-火赤・十六(両眼の結膜炎)
    ◎腰膂強痛・十七(腰背が強ばって痛む)
    ◎腎虚-腰痛・十八(慢性腰痛)
    ◎腿股風・十九(大腿外側皮神経炎)
    ◎腿膝無力-難以移歩・二十(腿や膝に力が入らず歩きづらい)
    ◎傴僂・二十一(せむし・円背)
    ◎腿疼膝頭紅腫・二十二(腿が疼いて膝頭が赤く腫れる)
    ◎寒湿-脚気・二十三(寒湿脚気)
    ◎足跟-紅腫・二十四(かかとが赤く腫れる)
    ◎脚背疼・二十五(足背痛)
    ◎行歩艱難・二十六(歩行困難)
    ◎鶴膝風・二十七(膝上下の筋肉が細くなって膝だけ大きく、鶴の足のようになったもの)
    ◎腕中無力・二十八(腱鞘炎)
    ◎両胛疼痛・二十九(両側の肩甲骨の痛み)
    ◎肩胛風気・三十(肩甲骨の痛み)
    ◎両肘拘攣・三十一(両肘の引き攣り)
    ◎肩端紅腫・三十二(肩の端が赤く腫れる)
    ◎腹中気塊・三十三(腹中の気塊)
    ◎腹中疼痛・三十四(腹中の痛み)
    ◎脾寒・三十五
    ◎九種心痛・三十六(九種の心痛)
    ◎痔漏・三十七(痔瘻)
    ◎三焦熱壅・三十八(三焦が熱で塞がる)
    ◎中風不省・三十九(脳卒中で人事不省)
    ◎手背紅腫・四十(手背が赤く腫れる)
    ◎心病・四十一(心の病)
    ◎時疫-瘧疾・四十二(流行性のマラリア症状)
    ◎牙疼-翻胃・四十三(前歯の痛み、朝食で夕方に吐いて夕食で明け方吐く)
    ◎乳蛾・四十四(咽喉のリンパ節の腫れ)
    ◎癮疹-瘰癧・四十五(ジンマシンと頸部のリンパ結核)
    ◎欬嗽-痰涎・四十六(咳や水っぽい痰)
    ◎呆痴-五癇・四十七(鬱病や癲癇)
    ◎虚煩-面赤、心中-驚惧、怔忡・四十八(虚熱で顔が赤い、恐れる、心臓がドキドキする)
    ◎風沿爛眼・四十九(眼瞼炎)
    ◎婦人-吹乳・五十(婦人の乳腺炎)
    ◎発熱-盗汗・五十一(発熱して寝汗をかく)
    ◎咳嗽-腰疼、黄疸・五十二(咳すると腰が疼く、黄疸)
    ◎老人-小便多・五十三(老人の頻尿)
    ◎九般-痔疾・五十四(九種の痔疾患)
    ◎欬嗽-痰多・五十五(咳や痰が多い)
    ◎虚損-失精・五十六(衰弱による早漏)
    ◎腠理-不密、欬嗽-常頻・五十七(腠理が緻密でなく、常に咳が頻繁に出る)
    ◎胆寒-心驚、遺精-白濁、夜夢-鬼交・五十八(胆寒や心驚、遺精白濁、夜に夢で幽霊とセックスする)
    ◎肝虚-目昏・五十九(肝虚で視野がぼやける)
    ◎翻胃、吐食・六十(朝食で夕方に吐いて夕食で明け方吐く、食べたら直ちに吐く)
    ◎傷寒-無汗、汗多・六十一(悪寒のする伝染病で汗をかかない、汗が多い)
    ◎大便-不通・六十二(便秘)
    ◎小腹-脹満、気上-攻心、小便-急痛、下身-水腫・六十三
      (下腹の膨満、気が胃を攻める、排尿時の引き攣った痛み、下半身の浮腫)
    ◎七疝-偏疼・六十四(七種類の鼡径ヘルニアで片側の睾丸が痛む)
    ◎伝尸-癆病・六十五(伝染力の強い結核)
    ◎渾身疼痛・六十六(全身の痛み)
    ◎満手-生瘡、心胸-大悶、気攻-心腹・六十七(手全体にオデキができる、心胸部が不快、気が上腹部を攻める)
    ◎哮喘・六十八(喘息)
    ◎五癇・六十九(癲癇)
    ◎気喘又方・七十(喘息の他の方法)
    ◎疝気-又方・七十一(鼡径ヘルニアの他の方法)
    ◎水病-腹脹・七十二(腹水で腹が膨隆する)
    ◎腎気-衝心・七十三(腎気が心を衝く奔豚気)
    ◎婦人-帯下・七十四(婦人のオリモノ)
    ◎気喘、風痰、欬嗽(三出方)・七十五(喘ぎや風痰、咳など三病の処方)
    ◎傷寒-過経未解・七十六(悪寒のする伝染病が伝経する日数を過ぎても治らないもの)
    ◎脾泄・七十七(脾による下痢)
    ◎口気・七十八(口臭)
    ◎臂-筋急、面部諸疾・七十九(前腕の筋肉の引き攣り、顔面部の様々な症状)
    ●玉龍賦・八十
    ●天元太乙歌(即-席弘賦)・八十一(つまり席弘賦)
    ●百訂賦・八十二
    ●肘後歌・八十三
    ●通玄指要賦・八十四
    ●霊光賦・八十五
    ●流注指微賦・八十六
    ●攔江賦・八十七
    ●馬丹陽-天星十二穴歌・八十八
    ●四総穴歌・八十九
    ●千金翼-十三鬼穴歌・九十(『千金翼方』の十三鬼穴歌)
    ●雑病十一条歌・九十一
    ●崔氏灸-骨蒸労熱定取、患門四花六穴法・九十二(崔氏の灸。体内が蒸されるような結核による内熱を取る、患門四花六穴の法)
    ●千金方-論取膏肓腧穴法・九十三(『備急千金要方』の膏肓腧穴の取穴法を論じる)
    ●隔蒜灸-癰毒法・九十四(ニンニク灸でオデキを治す法)

    あとがき

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