救急救命士によるファーストコンタクト[Web動画付] 第3版

出版社: 医学書院
著者:
発行日: 2025-06-15
分野: 臨床医学:一般  >  救命/救急
ISBN: 9784260060318
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3,080 円(税込)

商品紹介

伝説の講義、REBORN!「呼吸・循環複合体の立体的観察」を身につける
「体の部位」から「病態」に着目する観察へ。「値」から「変化」に着目する判断へ。身近なたとえを用いながら、呼吸と循環を1つの複合体として捉えた立体的観察をわかりやすく解説(ex.マヨネーズで心拍出量、回転寿司で Oxygen Delivery、山手線で循環不全)。病院前救護を担う救急救命士はもちろん、救急初療の現場で日々奮闘する医師、看護師にも必ず役立つ1冊。手技の解説が一目でわかるWeb動画付き。

目次

  • 第1章 立体的観察を知る
     1.Apgar先生に学ぶ
      1 元気に生まれる
      2 Apgar scoreの生理学的意味を考える
     2.観察を変える
      1 項目観察から立体的観察へ
      2 体表区分別観察から生理機能別観察へ
      3 「あり」「なし」観察から関連性の観察へ
      4 静的観察から動的観察へ
     3.観察の構造
      1 観察行為
      2 五感による把握──見えないゴリラ,虫の擬態

    第2章 呼吸・循環複合体を知る
     1.「呼吸と循環」から「呼吸・循環複合体」へ
      1 龍吐水から雲龍水へ
      2 循環系の意義と障害
      3 循環系と肺──呼吸・循環複合体
     2.呼吸・循環複合体とショック
      1 ショックとは何か
      2 ショックの症状──5P症状にとらわれるな!
     3.呼吸・循環複合体の立体的観察
      1 生体に置き換える
      2 「何かおかしい」の察知から「何がおかしい」の把握へ

    第3章 循環の異常を観察できる
     1.左心・動脈系の観察
      1 左心系──収縮期血圧の発生
      2 動脈系──拡張期血圧と脈圧の発生
      3 脈を触れるトレーニング
     2.静脈・右心系の観察
      1 富士山頂でジュースを飲む
      2 静脈・右心系のトレーニング
     3.微小循環の観察
      1 トカゲの尻尾切り
      2 トレーニング

    第4章 呼吸の異常を観察できる
     1.呼吸のメカニズム
      1 ティッシュペーパーで肺胞内圧を見る
      2 へーリングの模型
     2.呼吸の観察トレーニング
      1 呼吸の大原則がわかる
      2 肺の異常がわかる
      3 上気道閉塞がわかる
      4 気胸と緊張性気胸がわかる
     3.聴診器のトレーニング
      1 肺胞呼吸音を聞いてみる
      2 どんな時に肺胞呼吸音が聞こえなくなるのか
      3 気管支呼吸音を聞いてみる
      4 どんな時に気管支呼吸音が聞こえなくなるのか
      5 ラ音(副雑音)を聞く
      6 聴診の実際

    第5章 酸素提供 vs 酸排出
     1.酸素提供
      1 oxygen delivery
      2 SpO2を理解する
     2.酸排泄

    第6章 心電図の異常がわかる
     1.心電図の概念
      1 心電図は影絵であり,歌声であり,新幹線の標識灯である
      2 心電図の制約
     2.病院前救護に必要な心電図を学ぶ
      1 誘導と影絵の関係を理解する
      2 割り切って考える
     3.知識のトレーニング
      1 P波とQRS群の間隔がバラバラになる──徐脈で心臓が止まるかも
      2 ST部分が変化する──胸が痛い,息が苦しい
      3 T波の形が変わる──胸が痛い,息が苦しい,身体が動かない,頭が痛い
     4.波が出現する──失神
      1 心電図を俯瞰する

    第7章 呼吸の処置ができる
     1.努力呼吸のつらさを理解する
     2.吸うのを助ける──バッグバルブマスクを使う
      1 バッグバルブマスクを使うための基礎知識
      2 バッグバルブマスクのトレーニング──吸うタイミングに合わせる
     3.吐くのを助ける──スクイージング
      1 スクイージングの基礎知識
      2 スクイージングのトレーニング

    第8章 集めた症状から病態を立体化できる
     1.心不全の病態化とトレーニング
      1 心不全の病態
      2 心不全における呼吸・循環複合体の観察
      3 心不全の病院前救護活動トレーニング
     2.脳卒中の病態化とトレーニング
      1 呼吸・循環複合体を忘れるな!
      2 病院前救護における意識確認の意義
      3 脳局在機能の観察
      4 その他の観察事項
      5 脳梗塞と脳出血の病院前救護活動地図
      6 脳卒中の病院前救護活動トレーニング
     3.出血の病態化とトレーニング
      1 出血の病態
      2 出血における呼吸・循環複合体の観察
      3 出血の病院前救護活動トレーニング

    第9章 患者になって「ファーストコンタクト」を検証する
     1.末梢を最初に触ることの重要性
     2.呼吸評価の難しさ
     3.「あり」「なし」観察から関連性の観察へ
     4.SpO2とアシドーシス
     5.感度と特異度
     6.除外診断
     7.立体的観察が目指したもの

    索引

    コラム
     κという指標
     早期警告スコア
     瀉瀉血で亡くなった? ジョージ・ワシントン
     リベドはなぜ網の目なのか
     トルサード・ド・ポワント
     鉄の肺から陽圧換気へ
     アナログ vs デジタル

    Web動画一覧
     3-1 橈骨動脈の触知
     3-2 総頸動脈の触知
     3-3 大腿動脈の触知
     3-4 血圧の左右差,上下差
     3-5 外頸静脈を見る
     3-6 外頸静脈の虚脱
     3-7 外頸静脈の怒張
     4-1 呼吸の大原則がわかる
     4-2 肺の異常がわかる
     4-3 上気道閉塞がわかる
     4-4 聴診器のトレーニング
     4-5 打診で肺肝境界を見つける
     7-1 バッグバルブマスクのトレーニング
     7-2 スクイージングのトレーニング

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