救急救命士によるファーストコンタクト[Web動画付] 第3版
目次
- 第1章 立体的観察を知る
1.Apgar先生に学ぶ
1 元気に生まれる
2 Apgar scoreの生理学的意味を考える
2.観察を変える
1 項目観察から立体的観察へ
2 体表区分別観察から生理機能別観察へ
3 「あり」「なし」観察から関連性の観察へ
4 静的観察から動的観察へ
3.観察の構造
1 観察行為
2 五感による把握──見えないゴリラ,虫の擬態
第2章 呼吸・循環複合体を知る
1.「呼吸と循環」から「呼吸・循環複合体」へ
1 龍吐水から雲龍水へ
2 循環系の意義と障害
3 循環系と肺──呼吸・循環複合体
2.呼吸・循環複合体とショック
1 ショックとは何か
2 ショックの症状──5P症状にとらわれるな!
3.呼吸・循環複合体の立体的観察
1 生体に置き換える
2 「何かおかしい」の察知から「何がおかしい」の把握へ
第3章 循環の異常を観察できる
1.左心・動脈系の観察
1 左心系──収縮期血圧の発生
2 動脈系──拡張期血圧と脈圧の発生
3 脈を触れるトレーニング
2.静脈・右心系の観察
1 富士山頂でジュースを飲む
2 静脈・右心系のトレーニング
3.微小循環の観察
1 トカゲの尻尾切り
2 トレーニング
第4章 呼吸の異常を観察できる
1.呼吸のメカニズム
1 ティッシュペーパーで肺胞内圧を見る
2 へーリングの模型
2.呼吸の観察トレーニング
1 呼吸の大原則がわかる
2 肺の異常がわかる
3 上気道閉塞がわかる
4 気胸と緊張性気胸がわかる
3.聴診器のトレーニング
1 肺胞呼吸音を聞いてみる
2 どんな時に肺胞呼吸音が聞こえなくなるのか
3 気管支呼吸音を聞いてみる
4 どんな時に気管支呼吸音が聞こえなくなるのか
5 ラ音(副雑音)を聞く
6 聴診の実際
第5章 酸素提供 vs 酸排出
1.酸素提供
1 oxygen delivery
2 SpO2を理解する
2.酸排泄
第6章 心電図の異常がわかる
1.心電図の概念
1 心電図は影絵であり,歌声であり,新幹線の標識灯である
2 心電図の制約
2.病院前救護に必要な心電図を学ぶ
1 誘導と影絵の関係を理解する
2 割り切って考える
3.知識のトレーニング
1 P波とQRS群の間隔がバラバラになる──徐脈で心臓が止まるかも
2 ST部分が変化する──胸が痛い,息が苦しい
3 T波の形が変わる──胸が痛い,息が苦しい,身体が動かない,頭が痛い
4.波が出現する──失神
1 心電図を俯瞰する
第7章 呼吸の処置ができる
1.努力呼吸のつらさを理解する
2.吸うのを助ける──バッグバルブマスクを使う
1 バッグバルブマスクを使うための基礎知識
2 バッグバルブマスクのトレーニング──吸うタイミングに合わせる
3.吐くのを助ける──スクイージング
1 スクイージングの基礎知識
2 スクイージングのトレーニング
第8章 集めた症状から病態を立体化できる
1.心不全の病態化とトレーニング
1 心不全の病態
2 心不全における呼吸・循環複合体の観察
3 心不全の病院前救護活動トレーニング
2.脳卒中の病態化とトレーニング
1 呼吸・循環複合体を忘れるな!
2 病院前救護における意識確認の意義
3 脳局在機能の観察
4 その他の観察事項
5 脳梗塞と脳出血の病院前救護活動地図
6 脳卒中の病院前救護活動トレーニング
3.出血の病態化とトレーニング
1 出血の病態
2 出血における呼吸・循環複合体の観察
3 出血の病院前救護活動トレーニング
第9章 患者になって「ファーストコンタクト」を検証する
1.末梢を最初に触ることの重要性
2.呼吸評価の難しさ
3.「あり」「なし」観察から関連性の観察へ
4.SpO2とアシドーシス
5.感度と特異度
6.除外診断
7.立体的観察が目指したもの
索引
コラム
κという指標
早期警告スコア
瀉瀉血で亡くなった? ジョージ・ワシントン
リベドはなぜ網の目なのか
トルサード・ド・ポワント
鉄の肺から陽圧換気へ
アナログ vs デジタル
Web動画一覧
3-1 橈骨動脈の触知
3-2 総頸動脈の触知
3-3 大腿動脈の触知
3-4 血圧の左右差,上下差
3-5 外頸静脈を見る
3-6 外頸静脈の虚脱
3-7 外頸静脈の怒張
4-1 呼吸の大原則がわかる
4-2 肺の異常がわかる
4-3 上気道閉塞がわかる
4-4 聴診器のトレーニング
4-5 打診で肺肝境界を見つける
7-1 バッグバルブマスクのトレーニング
7-2 スクイージングのトレーニング