リハビリテーションのための認知神経科学入門

出版社: 協同医書出版社
著者:
発行日: 2006-06-30
分野: 臨床医学:内科  >  脳神経科学/神経内科学
ISBN: 4763910450
書籍・雑誌
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商品紹介

前著『リハビリテーションのための脳・神経科学入門』(2005年5月刊行)では、主に神経生理学研究からリハビリテーションの基礎科学として活用できる最新知見を抽出しました。このたびの姉妹編『…認知神経科学入門』では「自己意識」がどのようにして生まれるかという観点を主軸に、「思考」や「学習」の脳科学研究と「自我‐他我」という現象学的アプローチとを重ね合わせ、リハビリテーションの基盤となる最新の認知神経科学的知見をレビューいたします。

目次

  • リハビリテーションのための認知神経科学入門

    ―目次―

    第1部
     序 章 認知神経科学の誕生と展開
     第1章 知覚と表象の神経生物学
      1.1 弁別行為による脳の活性化とクロスモダルトランスファー
      1.2 失行症のクロスモダルトランスファー障害説
      1.3 失行症の内部表象および内部モデル障害説
      1.4 半側空間無視の内部表象障害説
      1.5 痛みの知覚と表象
      1.6 物理的重量と認知的重量
     第2章 注意の情報処理モデルと注意障害
      2.1 注意とは何か
      2.2 注意の前方システムと後方システム
      2.3 方向性注意モデルと半側空間無視の注意障害説
      2.4 半側空間無視における潜在的な意識
     第3章 記憶の現象学
      3.1 さまざまな記憶
      3.2 意味記憶システムと失行症
      3.3 顔認知と相貌失認
      3.4 ワーキングメモリ(作業記憶)とは何か
      3.5 統合失調症とワーキングメモリ
     第4章 言語野の進化とコミュニケーションの脳内メカニズム
      4.1 言語野の進化と役割
      4.2 ミラーニューロンとBroca野の機能
      4.3 共同注意とミラーニューロンシステム
      4.4 感情と他者コミュニケーション
      4.5 コミュニケーション過程における言語と運動の不可分性
      4.6 ワーキングメモリと会話における言語処理
      4.7 失語症回復のメカニズム

    第2部
     第5章 第2部にあたって:個人の主観的な意識経験
         (心の状態)が神経システムに影響する
     第6章 社会的認知における模倣行動と心の理論の発達
      6.1 心とは何か
      6.2 前頭連合野の発育のための「ふり」をする能力
      6.3 心がわかるとはどういうことか
      6.4 心の理論と誤信念課題
      6.5 心の理論のための4つの機構
      6.6 共同注意と新生児模倣
      6.7 模倣行動の神経基盤
      6.8 「心の理論」の構造
      6.9 自閉症と心の理論
     第7章 自己意識のオペレーティングシステム
      7.1 フィニアス・P・ゲージの悲劇
      7.2 前頭葉ロボトミー
      7.3 複数の知性
      7.4 自己意識とワーキングメモリ;
         オペレーティングシステムの本質
      7.5 思考のモダリティとしてのワーキングメモリ
      7.6 脳間操作系としての前頭連合野
     第8章 意識経験とクオリア
      8.1 意識とは何か
      8.2 認知的意識と現象的意識
      8.3 意識のhard problem
      8.4 クオリア問題と差異としての情報
      8.5 五感と共感覚
      8.6 臨床における観察者の視点
      8.7 意識は身体化されている
     終 章 リハビリテーション治療への提言

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