多くの感染症対策に関する専門書が発刊されていますが、看護師対象であったり、内容が高度であったり、また、高齢者施設向きの書籍であっても具体的な対応策まで記述されているものが見当たらないのが現状のようです。一方、施設では、退職、産休・育休などで絶えず職員が異動しています。そのため、それまで蓄積してきたノウハウが消失しかねません。しかし介護サービスのレベルは、いささかも低下させてはなりません。施設で介護にあたるすべての職員が理解でき、実践できるマニュアルの作成が急務であると常から考えておりました。そのような経緯から、当施設では感染症に対する全職員の共通の認識のもと、「なごやかハウス三条感染症対策委員会」を設置し、1年がかりで、職員の手作りによるマニュアルを策定いたしました。(「刊行にあたって」より)